【元救急隊員が解説】救急救命士の働く場所はどこ?【救急救命士の就職先】

消防士から民間へ
救急救命士の資格を取得する見込みの学生
救急救命士の資格を取得する見込みの学生

「将来の進路について悩んでいます。大学三年で救急救命士の国家資格を取得見込みです。救急救命士は消防士が一般的と聞いていますが、他にどのような働く場所がありますか?」

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

・救急救命士の働く場所と働き方【キャリアアップが大切】

・【消防のリアル話】救急救命士として働く未来の話をほんの少し紹介

・救急救命士の資格を活かした具体的な就職活動

・救急救命士になった後のビジョンを明確にキャリア形成する

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「私は35年以上勤めてきた元消防士です。わたしは救急隊員を長く勤めてきました。

数々の救急現場をこなしてきました。

今でも消防士/救急隊に向けての情報発信を続けています。」

元救急隊員として働いていました。わたしの息子は救急救命士でして、就職活動や、就職後の周りの同僚の話を聞かせてもらいました。

実体験をもとに救急救命士を目指す人へ書いた記事です。

 

今となって思うことは、「救急救命士の働く場所も、その後のステップアップを考えることが本当に大切」ということです。

 

そこで今回は「救急救命士として働いている実際の声」を含めて救急救命士の資格を活かした具体的な就職活動をわかりやすく解説しようと思います。

 

現在リアルタイムで働いている生の声を反映させた記事なので、将来をイメージしやすいはずです。

 

「救急救命士の資格を活かして、いい就職先に就くんだ」と考えている方は、ぜひ記事を読んでみてください。

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救急救命士の働く場所と働き方【キャリアアップが大切】

救急車
https://images.unsplash.com

大前提、法律で救急救命士の活躍の場は限られています。

なぜなら、法律で定められているからです。救急救命士法第44条1項

救急救命士が医療行為を行える場所

  • 救急車内
  • 現場

具体的にこれって救急車で働く救急隊員を指しているよね?ということです。

 

つまり資格を最大限に活かせるのは消防署で働く救急隊員ということにつながるのです。

 

本来は、消防署に勤め救急隊員として病院へ搬送するのに際し、限定的に医療行為を行えるように発足した資格です。

とはいえ、現在は消防署だけでなく、幅広い職業に勤められるようになってきているのも事実です。

具体的な働ける場所は下記のとおりです。

自衛隊・海上保安庁・警察官

民間救急

介護タクシー

救急救命士養成機関

病院

一つ一つ解説していきます。

自衛隊・海上保安庁・警察官

消防署だけでなく、自衛隊・海上保安庁で勤務する救急救命士もいます。自衛隊・海上保安庁は国家公務員です。安定面では魅力を感じる方も多いかもしれません。

 

それに、「国のために働いている」と正義感の強い人には向いているかと思います。

とはいえ、有事(災害など)のときは危険な地域で活動をしなければなりません。

自衛隊・海上保安庁・警察官の救急救命士のメリット

✓メリット【これからの展望】
  • 海難事故などの船舶事故やマリンスポーツなどの事故で発生した傷病者を対応する⇒自治体消防では対応しきれない分野に従事できる
  • 海上保安庁の救急救命士の場合、救急車ではなく船舶が活躍する車両になる
  • 大規模災害では自治体消防では対応しきれない。災害現場で活躍できるのは組織力の大きな陸上自衛隊。救急救命士の存在意義も見直されている。
  • 救急救命士として陸上自衛隊に入隊された場合、准看護師など他の医療資格を取得できる機会も設けられている
✓デメリット
  • 【有事の際の話】お風呂や食べたい食事をとれない期間が数か月続く・・・なんてことも十分に心構えしておく
  • 勤務地によっては、救急現場以上に危険な状況も

 

自衛隊から消防へ転職してきた息子の同僚の話

自衛隊と消防の両方の経験がある同僚がいると息子から話を聞いたため違いをまとめます。

【自衛隊から転職した動機】

  • 地元で就職したかった(今のままだと思った勤務地に居られないと思ったから)

【自衛隊と消防の違い】

  • 厳しい環境で昼夜を共に過ごした団体生活は、消防より自衛隊の方が密
  • 団体行動は両職業同じだけど、上下関係の厳しさは自衛隊の方が強い
  • 仲間と一緒に行動する時間は自衛隊の方が長い=強い団結力=絆が生まれる

“規律”や“上下関係”を重んじることができる方、正義感が強くて国のために働きたいという方におすすめの救急救命士の就職先と言えます。

民間救急

民間救急は、消防業務を行っていない地方の地域で活躍する民間救急サービスです。

人が住んでいる以上はそこでも救急車が必要です。そういった地域のニーズに応えるために発足しました。

具体的には下記のような民間救急サービスが存在します。

JEMS 日本救急システム株式会社

自治体内に常備消防が無い常備消防非設置自治体は日本全国に29町村あります(2020年3月末現在)。この様な自治体の多くは、救急要請を行うと一般行政職員や消防団員などが救急車に乗車し医療行為を行わず緊急搬送だけを行う「役場救急」と呼ばれる体制をとっています。

http://www.jems.co.jp/wp/
  • 地方の常備消防がない地域でも助けになりたい
  • どの地域でも同じような医療行為を届けて救える命を1つでも多く増やしたい。

 

上記のような志をもっている方に向いています。

下記のような動きも↓

救急救命士の働ける場所は、まだまだ変化していく可能性が高いです。

5年後はまた違う働き方が待っているかも知れませんね。

✓メリット
  • 育成制度をとっている民間救急も⇒就職してから看護師育成制度を受けられる
  • 地域に密着した活動ができる⇒地元がその地域なら地元貢献にもなる
✓デメリット
  • 現場経験では大都市と比較して少ない⇒自己研鑽は欠かせない

介護タクシー

介護タクシーは、救急搬送というものではなく、要介助者が通院する際の搬送を行うサービスです。

一般のタクシーとの違いは車イスや寝台での対応を行えるという点です。

下記のような民間企業が存在します。

ひえだ救急サービス

これからも高齢化の一途はとどまりませんので、需要はさらに増加するでしょう。

また、救急車有料化も2015年に財務省が示しています。

これらのことから将来的には救急車での搬送ではなく、介護タクシーが増加されると予想されます。

 

とはいえ、現状はまだ“介護タクシー”が世論に浸透していないのも事実です。

 

そして、要介助者を乗せている以上、緊急での対応が必要な場面も十分考えられます。救急救命士資格を有していれば、いざという時に対応することができます。

介護タクシー業界にも救急救命士のニーズは高まるでしょう。

✓メリット
  • 高齢化、救急車有料化の方針から将来的な需要が見込める
  • 需要の高まりから救急救命士の必要性も高い職業になる
✓デメリット
  • 現状では介護タクシーの認知は高くない⇒これからの業界
  • 近年参入企業であり、認知度が低いことから年収は低い傾向にある

救急救命士養成機関

救急救命士制度発足から十数年経過しました。

これまでは救急救命士は医師により教育を受け、医師の指示のもと、医療行為を行えていました。

しかし、指導という面だけで言えば、医師ではなく経験を積んだ救急救命士の方が適しているという時代に変化してきました。救急救命士の数も増加しましたからね。

 

そういった状況から、救急救命士を指導するのも救急救命士という考え方が高まっています。

指導救命士というものも発足しています。

 

上記は消防機関限定となりますが、この考え方は転職にもつなげられます。

やはり、救急救命士として経験を積んだ人に指導や教育を受けたいですから。そちらの方が救急救命士目線で話もしてくれますからね。

救急救命士としてキャリアを積んだ後に救急救命士を指導/輩出する側になるという選択肢もあります。

とはいえ、こちらは一度キャリアを積んだ後になってしまうことなので、最初に就職する場所にするのは難しいかもしれません。

 

✓メリット
  • 自分の学んだことを後輩救急救命士を育てるためにアウトプットできる
  • 教育を通して自己知識を高められる

 

✓デメリット

すぐに救急救命士養成機関に就職するのは難しい⇒ある程度の経験年数が必要

病院

近年では救急病院での勤務を募集するところも増えてきました。

「救急救命士」病院内でも処置可能に…!?|看護roo!ニュース

よって、救急救命士の病院勤務募集は増加傾向です。

⇩下記のURLから救急救命士の転職・求人情報を確認できます。

とはいえ、看護師として勤めている人と比べ、やれることは限られています。

 

もし本格的に病院で看護師と同様の仕事をしたいという方は看護師資格取得を目指すのも1つです。

2021/2 救急救命士法が改正 

業務の範囲に、「病院若しくは診療所に到着し当該病院若しくは診療所に入院するまでの間」が加わりました。

救急救命士法の一部改正(内容)

1 「救急救命処置」の定義について、重度傷病者が病院若しくは診療所に搬送されるまでの間又は病院若しくは診療所に到着し当該病院若しくは診療所に入院するまでの間(当該重度傷病者が入院しない場合は、病院又は診療所に到着し当該病院又は診療所に滞在している間。以下この四において同じ。)に当該重度傷病者に対して行われる気道確保、心拍の回復その他の処置であって、当該重度傷病者の症状の著しい悪化を防止し、又はその生命の危険を回避するために緊急に必要なものとすること。(第二条第一項関係)

2 救急救命士が救急用自動車その他の重度傷病者を搬送するためのものであって厚生労働省で定めるもの以外の場所において業務を行うことができる場合として、重度傷病者が病院又は診療所に到着し当該病院又は診療所に入院するまでの間において救急救命処置を行うことが必要と認められる場合追加すること。(第四十四条第二項関係)

厚生労働省ホームページ

院内救急救命士もこれに該当してきます。

もちろん、今まで以上に院内救急救命士のハードルは高まったことになっていきます。

只一つ言えることは、救急救命士の認知度が国全体として高まりつつあることは間違いありません。

消防署

消防士以外という話なのですが、もっとも多くの就職先であるので紹介だけさせてください。

消防署は公務員です。安定という面では大きなメリットを持っています。

主な仕事

  • 救急隊員として救急車に乗車した出動する
  • 緊急出動した後の報告書作成
  • 消防訓練/救急講習会の実施

救急救命士の資格を持っているといえど、消防業務に従事することも考えられます。

ですので、消防法や消防設備、予防査察など消防署で必要なスキルも磨くことも念頭に置いてください。

✓メリット
  • 救急救命士の本来の目的でもある救急車での仕事ができる
  • 休みが多い
✓デメリット
  • 救急医療以外の業務も行う可能性あり
  • 夜間出動など場所によって激務
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【消防のリアル話】救急救命士として働く未来の話をほんの少し紹介

結論です。救急救命士として働く人からの話をします。なぜなら、未来をイメージしやすいからです。

 

消防署で働くわたしの息子(救急救命士)からの情報なので、割と現役の話です。

救急救命士養成学校から消防署勤めした息子の同僚の話

ストレートで消防署に就職した息子同僚の話です。彼は、ストレートで就職してそれからずっと救急救命士として消防署勤めしています。

結婚して、子供も3人おり、地元から息子と同じ他県の消防署に勤めています。10~15年の勤続年数の彼は勤めてどう感じているのでしょうか?

インタビューした内容をまとめました。

◇良かったこと

  • 休みが多かった⇒家族サービスできる時間を設けられる
  • 救急業務以外のことも学べた⇒消防署によるけど夕飯作りをしたり、消防車両のタイヤ交換など実業務(救急業務)と関わらないことも学べた。実生活の中で活かせた。
  • 人を助ける仕事を実感できる
  • もてる

◇悪かったこと

  • 若いうちは給料が低い
  • 激務⇒救急出動が続くと夜寝られないことも
  • たまにパワハラ上司がいる
  • 救急業務に従事できないことも⇒本質は消防士。

以上のような感じですね。

強く主張していたのは、地元から通いながら仕事ができる。家族との時間も作れるし、休みもあるから、充実した生活を送れる。

といっていた点です。

慣れるまで大変でしょうが、プライベートを充実できるのが大きなメリットのようです。

救急救命士養成学校から病院勤務した息子の友人の話

病院勤務した友人の話です。消防士も目指しながら、病院勤務を続けているようです。ただ、ある程度の収入も得られており、静脈路確保の機械も非常に多いそうです。

◇良かったこと

  • 医療行為(点滴/採血)の機会が多い⇒病院実習を毎日しているような感じ
  • 給料がいい⇒これは病院によって違いがあります。
  • 専門的知識を学べる⇒循環器専門病院で働く=心電図判読スキルがUP
  • 頭髪は割と自由⇒消防あるあるの坊主、角刈りじゃなくていい

◇悪かったこと

  • 看護師と比べ、できることが限られている⇒資格の壁を感じることも・・・
  • まだ就職できる病院少ない⇒でも裏を返せば、これから救急救命士を雇用する病院は増えるかも。

以上のようなメリット・デメリットです。

病院勤務の救急救命士は年収が低いと言われていますが、若いうちは病院勤務していた方が高収入です。

消防署で働く息子と比較しても、病院勤務の彼の方が高かったです。

歳を重ねるに従って年収も変わってきますが。

消防署や自衛隊などよりも、自由度が高いというのが大きなメリットのようです。

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救急救命士の資格を活かした具体的な就職活動

選び方の結論は、あなたが何をやりたいかを大切にすべきです。

どこに就職してもメリット・デメリットは存在します。最終的に何を大切にしたいかを考えましょう。

とはいえ、イメージが沸かないかと思いますので、具体的な救急救命士の未来を提示します。

消防へ就職【救急隊員として活躍】

「救急隊員として働く」これが鉄板です。なぜなら一番の活躍の場が救急車だからです。

私自身も消防署で働いていた経験から語れますが、医師や看護師は病院の中がメインの活動の場です。

救急隊員は、実際の現場で救出から搬送、必要な情報を得て、病院へ情報を送りながら、傷病者の状態を安定に保ちつつ病院へ向かっています。

つまり、医療行為だけの知識だけではない救急搬送のプロフェッショナルとして活躍しています。

そういった様々なスキルを身につけられ、市民からも頼られる存在として人気が高いです。

これは消防士じゃないと経験できないことです。

ですので、この消防への就職は王道です。

病院へ就職【看護師資格アリだと幅が広がります】

「消防への就職が王道なのはわかったけど、そんなバリバリ救助隊と同じようなパワフル系救急救命士じゃなくてもいい...」

わかります。オラオラ系は目指していなくて、消防のような固い職業に就きたくないという人がいることも。

それでしたら、病院勤務をおすすめします。女性救急救命士の方も病院へ就職し、活躍している方もいます。

 

  • おしゃれもある程度したい
  • 女性の多い職場がいい
  • 医療行為の経験がしたい(救急救命士が認められている範囲の)

という方は、選択肢もアリだと思います。

そして、もっと多くの看護業務もやりたい、働ける病院を増やしたいという方は看護師資格取得をがんばってみるのもいいでしょう。

一つ懸念点は、増えつつはありますが、まだまだ救急救命士の応募数が少ないことです。

そういった事の解決方法として転職サイト/転職エージェント/転職サービスを紹介します。登録しておくことで情報が入りやすくなりますよ。

救急救命士に転職サイト/転職エージェント/転職サービス紹介

(オールマイティー)

DODAエージェントサービス

(20代若い人の転職におすすめ)

マイナビジョブ20’s

reフレッシュ転職

(救急救命士求人に強み)

げんきワーク

(人のために役立つ仕事がしたい)

マイナビ介護職

(運動神経万能:スポーツでキャリアをもっている)

スポナビキャリア

(ハイキャリアな転職)

JAC Recruitment

(IT技術で転職)

広告・IT/Web業界への転職支援【プロの転職】

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未経験からエンジニアを目指すTechAcademy Pro(エンジニア転職保証コース)

詳しくは>>消防士・救急救命士におすすめ転職サイト/転職エージェント/転職サービスで紹介しています。

上記記事では、

転職で必要な情報を、あなたの特性に合わせて収集することができます。

今まで、辛いと思っていた消防士から民間へ転職活動。

手順さえ理解することができれば、「あれっ。消防士から民間へ転職するのって意外と楽だったかも!!」

こう思えるようになるはず!

有益な転職ができること。それは、あなた自身の幅が広がることにつながります。

こういった内容が書いてあります。

救急救命士養成機関という選択肢も【キャリアアップの先に】

わたしは消防の中で、後輩たちに救急について指導してきました。

ただ、もっと幅を広げて実務経験を積んだあとに、転職するということもいいかと思っています。

どうしてかというと、その体験がこれから救急救命士になる人達にとって有益な情報になるからです。

 

救急救命士のスキルや知識を実際に体験したことで、説得力のある説明に変えることができます。

ただ教科書載っている情報だけを教えているだけでは、実際に働き始めたあとに、教科書通りじゃないってこと、たくさんあるかと思います。

あなたの経験したことを話せば、“現場で生きる情報やスキル”を教えてあげられますよね。

そういったことも含めて、就職先を考えておくことは大切です。

そのために有益な情報を逃さないこと。これも必要です。情報を見逃さないために下記の転職サイト登録をおすすめします。

救急救命士に転職サイト/転職エージェント/転職サービス紹介

(オールマイティー)

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(20代若い人の転職におすすめ)

マイナビジョブ20’s

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(人のために役立つ仕事がしたい)

マイナビ介護職

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(ハイキャリアな転職)

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未経験からエンジニアを目指すTechAcademy Pro(エンジニア転職保証コース)

救急救命士になった後のビジョンを明確にキャリア形成する

記事のポイントをまとめます。

  • 救急救命士の働く場所と働き方は5つあります。
  • 救急救命士として働く未来を、紹介した話を参考にしてイメージしてみてください。
  • 救急救命士の資格を活かした具体的な就職活動はキャリアアップも考えておくことをおすすめします。
  • 教育者への道、資格取得してキャリアアップの道、救助隊のスキルも身につけて防災ヘリに搭乗して活躍する・・・様々な選択肢があります。

こんな感じです。

要するに、「救急救命士になった=終わり」じゃないように行動しましょう、ということですね。

 

というわけで今回は以上です。

コメント

  1. […] […]

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