
「病院連絡ってどんな感じなんだろう。病院によってはひどい対応を受けると聞いたけど、実際はどうなのですか?具体的な話を聞かせてほしい!」
こういった質問にお答えします。
✓病院連絡で消耗しました【救急隊は気を遣う仕事!?】
病院連絡を長くやってきて、大変だと思ったことはたくさんありました。
もう、辛いときには勤めをする朝。コーヒーを飲んで一服していると、胃がキリキリとしていました
- 仕事の日は必ず下痢をする
- 円形脱毛ができた
など心の異常とカラダの異常が発生してきました。
こうなってしまったのも病院連絡で消耗してきたからです。

「医者とのやりとりに気を遣いすぎると本当に消耗してしまいます。」
私がいた地域が”特殊”だったのかとも思いますが、
- 救急隊を部下と思っているような救急医の存在
- 救急医の対応を見習ってか看護師も救急隊を下にみたような態度をとる
こういったことで救急現場だけでなく、消耗していた時期があります。

「最初、救急隊は傷病者や傷病者家族だけでなく、医師や看護師にも気を遣う存在で、毎当務消耗していました。」
その大きなストレス要因が”病院連絡”でした。
ただ、あるポイントを抑えるようになった後は、病院連絡がスムーズになり、ストレスが減少してきた実感をもちました。
苦労した病院連絡の中で、わたしが知ったポイントを簡潔にお伝えします。
この記事の内容
病院連絡で医師に怒られないチェックリスト【病院連絡が少しでもストレスにならないようにできる】
病院連絡の”型”を学べる【病院連絡ビギナーにおすすめ】
消防署に35年以上勤め、病院連絡してきた現在の心境を経て伝えたいこと
わたしは長年、救急隊をやってきた中での学びを集約しました。

「この記事をみれば、毎当務の朝、胃がキリキリするような思いが減ってくるはずです。」
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【これを抑えれば病院連絡がガラッと変わる】病院連絡で医師に怒られるチェックリスト
救急隊が抱える大きな悩み。それは、何かというと病院側の対応が場所によって異なることです。
理由は、病院で働く人もさまざまだからです。
- 急性アルコール中毒疑いの傷病者を搬送したケース
- 例えば、急性アルコール中毒疑いの傷病者を搬送したケース
- ・A病院の医師 「主訴は何?家族はいるの?うちにこのまま置いていかれても困るのだけど。」
・B病院「こんな傷病者も対応しなくちゃいけないなんて救急隊も大変だね。とりあえず、点滴してうち(病院)で寝かせておくから。その後、家族の情報を聞いてみるよ。」
全然、対応が違います。
もちろん、こんな傷病者を受け入れしたくないというのは病院の本音かと思います。とはいえ、救急隊もそのまま放っておくこともできないのです。
こういった感じで病院の対応は、人によって違います。人によって対応は違いますが、”これをやったら間違いなく起こられるな”と思う言動がいくつかあります。

「わたしが経験してきた医師に起こられる(現に起こられた)言動をチェックリスト化しました。 参考にしてください。」
具体的なことを挙げると、
- 「そちらのかかりつけなので」は多用する
- 重要なことを後回しにする
- 選定科目と見当違いな病状を先に伝える
1つずつ解説していきます。
「そちらのかかりつけなので」を多用する
「そちらのかかりつけなので」は、多用するべきではありません。
なぜなら、「重要なこと」はそこではないからです。
では、どこが重要なのかというと下記のような点です。
- どれだけの人手が必要か
- 処置するのに必要な資器材はあるか
- 感染防止資器材は十分か
- すぐ処置が必要な所見があるか(オペ室は空ける必要があるため)
などです。
つまり病院側としても準備が必要なので、準備に必要な情報を想定できるキーワードがほしいのです。
とはいえ、かかりつけ医に送るメリットもたくさんあるのも事実です。
具体的な例を挙げると、
- 過去のデータとの比較が可能
- 処置が行われ、安定した後のフォローアップもスムーズ
こういったメリットが挙げられます。
しかしながら、夜間帯に搬送した際などでは情報のないケースもあって、一概に確実なことはいえません。
ですので、最初から「そちらのかかりつけなので」と伝えてしまうと、病院側に与える印象が悪くなってしまいますので注意してください!
重要なことを後回しにする
重要なことを後回しにするのは、優先順位をつけないでそのまま伝えてしまうことです。
つまり、そのまま伝えてしまうと、

「結局、何が伝えたいの?」
というように、分かりづらい病院連絡になってしまいます。
具体的な例を挙げていきます。
「50歳の男性、収容依頼です。自宅でテレビをみていたところ、急に嘔吐したということです。いま現在のバイタルサインは、血圧が○○、意識レベルが○○で~、既往症は高血圧で近隣クリニックにかかっています。
観察所見としては、右片麻痺と呂律障害が認められます。
脳神経外科選定で貴病院へ搬送をお願いしたいと思っています。」
これは×な病院連絡です。なにがダメなのかというと、病院側が知りたいことが初めにきていません。
この症例で、最初に知りたい情報は
- 右片麻痺
- 呂律障害
- 意識レベル
などが挙げられます。

「傷病者の意識レベルはバイタルサインのところで伝えているにして、観察所見は最後に伝えていては、救急隊は何を疑っているのか? と救急隊による病院連絡の信頼性を損ねてしまいます。」
この症例では以下のように伝えていくと、わかりやすいです。
「50歳男性、右片麻痺と呂律障害のある傷病者の収容依頼です。発症は○時頃、テレビをみていたところ急に嘔吐したとのことです。
現在、意識レベルはJCS20。血圧も高く○○。既往は高血圧で近隣クリニックかかりつけです。脳疾患を疑っています。収容いかがでしょうか?」

「長々と話すのではなくて、”何の病気を疑っているのか”を伝えていこうとして病院連絡を心がけていくと、自然と優先順位がつくようになっていくでしょう。」
ここについて救急隊ビギナーは、なかなかしっくりこないかもしれません。
そういった方には、後で解説するI-SBAR-Cを活用して学んでいきましょう。
選定したい科目と見当違いな病状を先に伝える
選定したい科目と見当違いな病状を先に伝えると、病院側が戸惑う原因になってしまいます。
なぜかというと、救急病院といえども受け入れできる内容か確認しなくてはいけないからです。

「単純に、頭を切った傷病者で、縫う必要のある傷病者を病院へ連れていきたい時に、内科医師しかいないケースでは受入困難ですよね。」
具体例を1つ挙げるなら、
「60歳の女性がめまいを訴えて救急要請となりました。
その方は頭痛を訴えており、めまいでまっすぐ歩行することができないと話します。
観察中に嘔吐し、右注視させると水平垂直混合性の眼振がひどくなります。
こういった症状は初発で、めまいの既往歴もないとういうことです。
なお、既往症は高血圧と糖尿病で、市内の総合病院へ掛かっています。」
このような情報を得ました。上記のような傷病者について考えていきましょう。
まず考えるべきことは、”末梢性めまい”なのか”中枢性めまい”なのかの鑑別です。
状況から考えると、中枢性めまい > 末梢性めまい である可能性が高くなります。
そして、伝える準備をしていきます。
ここでダメな例はこちら。
「60歳女性のめまいです。
急にめまいを訴えました。
嘔吐しています。めまいは継続しています。
めまいは初めてです。
収容いかがでしょうか?」
これは、かなり端折り過ぎた内容です。要点を抑えておらず、何科選定なのかも理解できません。
病院側フレンドリーな伝え方をしていきたいのなら、下記のように整理して情報を送りましょう。
「60歳女性のめまい傷病者収容依頼です。
今回、めまいは初発です。
頭痛と嘔吐を訴えています。
観察所見として、注視時に水平混合性眼振を認めます。
明らかな麻痺所見は認めませんが、脳神経外科も考慮して貴病院を選定しています。
収容いかがでしょうか?」
このような内容で伝えると、

・脳神経外科選定なのだな
・頭痛や嘔吐、注視時眼振をみていて、中枢性めまいを疑っているのだな
ってことは伝わってきますね。
✓脳神経外科以外の病院でこの内容を伝えると高確率で断られます!
病院側が「うん!?」って思われてしまうことがあります。
それは、この内容を脳神経外科選定の病院にするのであれば完璧なのですが、この内容を脳外科のない病院へ伝えるのだとダメです。
なぜなら、高確率で受入を断られてしまうからです。
それは当然ですよね。この内容は脳疾患を想定しているからです。

「ここまで的外れな病院選定をする救急隊は少ないかもしれませんが、これに類似した内容の病院連絡が実際に起こり、病院側から消防へクレームが入ることは頻繁に起こっています。」
ですので、選定科目の病院が、

「それはうちの病院が対応するべき患者だね!」
と思ってもらえるように、必要な情報を送るようにしましょう。
ここまで紹介してきた
- 「そちらのかかりつけなので」は多用する
- 重要なことを後回しにする
- 選定科目と見当違いな病状を先に伝える
ことに注意しておくことは、病院連絡ビギナーが医師をキレさせることを減少させることにつながります。
つまり、自分を守ることになりますので頭に入れておきましょう!
病院連絡ビギナーがまず抑えるべきこと【病院連絡の”型”を知る】

「病院連絡は、けっこう悩みますよね。上手く話せるだろうか?って…。」
結論から伝えると、”病院連絡の型”を覚えてしまえば簡単です。
それには、
・MIST
・I-SBAR-C
を使えればよいでしょう!
なぜ、この方法を取るのがいいのかというと、病院連絡するのにも、思考の整理するのにも、有益だからです。
I-SBAR-C、MISTともに、病院連絡するのに必要な情報を整理するツールで、その頭文字をとったものです。
I-SBAR-Cは、
I:Identify【同定】
S:Situation【状況】
B:Background【背景(経過)】
A:Assessment【評価した内容】
R:Request【依頼】
C:Confirmation【確認】
上記の内容の頭文字をとったものです。
MISTは、
M:Mechanism【受傷機転】
I:Injury【創傷部位】
S:Sign【バイタル、症状は】
T:Treatment【行った処置】
上記の内容の頭文字をとったものです。
I-SBAR-Cは、内科疾患から外傷まで幅広く対応。
MISTは外傷でよく用いられる医療機関へ情報を送るツールです。
とはいえ、MISTでも内科疾患の情報伝達をまとめるのに、十分応用可能です。

「これらを利用して伝えていくことで、病院連絡ビギナーも上手く伝えることができます。」
具体例を示しましょう。
まずはI-SBAR-Cからです。
I ⇒ わたしは、救命士の○○です。
S ⇒ 胸痛を訴えており、冷汗・冷感著明です。ST上昇を認めており心筋梗塞を疑います。
B ⇒ 既往歴に狭心症があり、近医を受診しているそうです。3時間前から気分不快を訴えたようです。
A ⇒ 現在は酸素投与を実施しています。
R ⇒ 収容いかがでしょうか?
C ⇒ (10ℓ投与の指示が合った場合) わかりました。酸素投与10ℓまであげて搬送します。
こういったように、病院連絡ツールを活用して連絡すれば、ある程度、まとまった連絡ができるようになります。
MISTについても例を見ておきましょう。

「MISTを使用するときは、頭に年齢/性別を加えて、IとMを入れ替えて応用するのも1つの手段です。
そうすることで、話がスムーズになるのと、命に関わらない”Injury”より先に、より重症な症状を認める可能性の高い”Sign”を先に伝えられ、”重要なことを先に”送ることができます。」
応用版で解説します。
名前/年齢 ⇒ 45歳男性。
M ⇒バイクと乗用車の事故で、バイク運転手が転倒しました。
S ⇒ 現在は、冷汗・冷感著明で、血圧測定不能。
I ⇒ 腹部に打撲痕を認めます。
T ⇒ 処置としては酸素投与と全脊柱固定を行っています。
高リスク受傷機転/ロード&ゴー適応、腹腔内損傷によるショック状態と判断し、貴病院へ収容依頼していますが、収容いかがでしょうか?
このように伝えていきます。
この辺りの詳細は「救急隊員の病院連絡は”型”を覚えて伝えると楽【I-SBAR-C/MIST活用術】」で解説します。
わたしが消防署に35年以上勤め、病院連絡してきた現在の心境
わたしが消防署に35年以上勤め、病院連絡してきた現在の心境を伝えます。
結論は、長く救急隊員を勤めてきて感じることは、病院側の言い分もあるかな…。ということです。
なぜかというと、救急隊の病院連絡に騙されたという言葉も、よく耳にするからです。
具体的には、下記の引用を参考にしてください。
私が日頃関わっている都内の救命士はというと・・・「車×車の事故で全額部に擦過傷、バイタルは~」といった感じで、こちらが「記憶の有無、他疼痛部位、付き添いの有無等」を確認するとその都度「ちょっと待って下さい」「ちょっと待って下さい」と保留でさんざん待たされ、他は異常および問題なしとのことで受け入れると、手首はバッキリ折れてるは、後頭部は大きく挫創部が口を開けてるは、あげく飲酒酩酊で手に負えない状態だったりします。
https://mixi.jp/view_bbs.pl?comm_id=128447&id=60538015
このような意見があることも。
また、病院で働く救急救命士の方からもこういった意見が…。

「こういった意見を聞くと救急隊側にも責任があるのかな…。と思ってしまいます。」
では、救急隊はどうしていけばいいのかを検討していきます。
✓再教育実習などを通して学びを深める
ひとつは病院側の立場に立つこと。
これが重要かと思います。実際に病院収容後にどのような処置や経過をたどるのかみることができます。
その中で、

「病院では、こういった準備が必要なのだな」ということが理解できるようになってきます。」
それに、病院スタッフの大変さも把握できるようになってきて…。

「便失禁あるし衣類がかなり汚れてしまっているな…。重症の患者ではないから着替えさせてから行こう。」
といった発想をもてるようになります。

「とはいえ、そこまでやる必要はないと思われるかもしれませんし、意見は別れるところ。
ただし、受け入れ側のことを考えて行動することは人間関係構築のためには必要なことです。」
ほかにも、
- 院内収容してから検査台への移動を手伝う
- 院内でのバイタルサイン測定を手伝う
- 着替えを手伝う
など、行っている救急隊もみてきました。
もし病院連絡について勉強したいなら、下記の書籍がおすすめです! 医師が監修しているので、医師目線でほしい情報を学ぶことができますよ!
本ブログ別記事でも、救急隊の病院連絡について本音を語っておりまして、病院連絡を学ぶ方法を徹底解説していきます。
>>【救急隊の本音】病院連絡…疲れます!病院連絡の失敗談&病院連絡が上手になる本を紹介!
✓病態把握の精度を上昇するため臨床的推論学習を深める
病院連絡の能力を向上させることで、病院側からツッコミを受けるような病院連絡を防止できます。
そのためには、日々の研鑽が重要です!
わかりやすい病院連絡をするために臨床的推論を学習しましょう!
この記事に書いてある内容は、
- 通報内容/事前情報
- 現場到着(周囲の状況・安全確認)
- 傷病者の初期観察・蘇生処置
- 臨床推論による現場診断
- 重症度・緊急度の把握
- 診療科の判断・病院選定
- 伝達(ファーストコール)
- 継続観察・再評価
です。
上記の内容を学ぶことで得られるメリットは、
- 病態を絞れるようになる
- ファーストコール(病院連絡)がこれまでより楽になる
です。
- これまで病院連絡が上手くいかない…
- 病院連絡しようとすると上手くまとまらず、話が混乱してしまう

「こういった悩みをお持ちの方には参考になる記事です。」
詳しくは別記事で解説しています⇩
>>【救急隊員の病院連絡】ファーストコールするためには”過程”が最も大事!わかりやすい病院連絡のため臨床的推論を学習するべき理由
【病院連絡で大切なことは?】救急隊長に病院連絡で重視することを聞いてみた
先日こんなツイートをしました。
その中であがったのは、スピードです。
なぜ、ここを重視するのか深堀りしてみます。
スピードを理由にあげた理由は
- 傷病者が1番求めていることは「早く病院へ連れて行ってほしいこと」だから
- 「スピード=時間が短い」は、救急活動の中で、客観的に評価できる指標だから
です。
傷病者が1番求めていることは「早く病院へ連れて行ってほしいこと」
①傷病者が1番求めていることは「早く病院へ連れて行ってほしいこと」
は、まず傷病者が救急車を呼ぶ理由だからです。普通の人は、救急車を呼ばず自分で病院を受診しますから。
それを我慢できず呼んでいる‥つまり傷病者にとっては一大事なのです。
だから、スピード(=時間が短い)は重要なのです。
その大前提があって、
- 時間がかける要請内容や‥
- 搬送を必要としない傷病者の状態であった‥
など状態に合わせた対応をしていかなくてはいけません。
傷病者に寄り添った活動を重視している隊長がいたとして、懇切丁寧に対応していても、
傷病者が「この救急隊は何でも言うことを聞いてくれる」と感じて無理難題を言ってくるケースもあります。
つまり、ケース・バイ・ケースなのです。
「スピード=時間が短い」は、救急活動の中で、客観的に評価できる指標となる
それを考えていくと、スピード(=時間が短い)が客観的指標になり、良い活動の判断基準になってきます。
なぜなら、時間の記載は救急活動記録票に残るからです。
救急活動記録票に記載する事項
救急活動記録票には、
・現場到着〜現場出発までの時間
・病院選定時間
・現場出発〜病院到着までの時間
など、細かく活動状況が載っています。
この記録票をみて、活動を振り返り、フィードバックを行っています。
つまり、救急活動記録票をみれば、
どれくらいの時間をかけて病院連絡を開始したのか
現場滞在時間がどのくらいだったのか
まで把握することができます。
そして、スピード(=時間が短い)が早いメリットは以下の点です。
・現場滞在時間を短くできる=傷病者をいち早く医療機関へ搬送することができる
・次の出動に備えられる=救急車が必要な傷病者のところへ向かう準備を早くできる
だからこそ、傷病者のために救急隊ができる最重要事項は、スピードだとあげたのでしょう!

「病院連絡をやりはじめて、まとまった連絡ができるようになってきたら、スピードも意識して病院連絡していく。
このことも考えておきましょう。」
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まとめ:救急隊の病院連絡も”病院とのコミュニケーション”【良好な関係を構築できるはず!】
まとめです。病院連絡は救急隊員のプレゼン力を問われます。
ポイント①
- 「そちらのかかりつけなので」は多用する
- 重要なことを後回しにする
- 選定科目と見当違いな病状を先に伝える
上記のような医師を苛立たせる病院連絡をしないように心掛ける
ポイント②
”病院連絡の型”
- MIST
- I-SBAR-C
を使い簡潔明瞭に病院連絡することを目標にする
ここまで紹介してきた上記ポイントを抑えて、しっかりと伝えられるようにしましょう。
それと、病院で働く他人は変えられません。自分が変化していくしかないのです。
ここまでの内容を振り返ると、
・病院連絡で医師に怒られないチェックリスト【病院連絡が少しでもストレスにならないようにできる】
・病院連絡の”型”を学べる【病院連絡ビギナーにおすすめ】
・消防署に35年以上勤め、病院連絡してきた現在の心境
を話してきました。

「わたしたちの仕事は、病態に応じて適切な医療機関へ搬送することです。病名当てクイズをしているわけではありません。」
具体的には、
・脳疾患を疑う傷病者 ⇒ 脳神経外科のある病院へ
・心筋梗塞を疑う傷病者 ⇒ 循環器科のある病院へ
ここを抑えましょう。

「でも、そこを履き間違えて、ズルズルと現場滞在を延ばしてしまう救急隊もみてきました。」
ですので、救急隊の本質部分”病態に応じて適切な医療機関へ搬送する”ことを必ずできるように行動していきましょう。
今回は以上です。
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