【救急隊員/救急救命士向け講座】心電図モニターと12誘導心電図の違いを解説

救急隊員の心電図
新米救急隊員(救急救命士)の悩み
新米救急隊員(救急救命士)の悩み

救急隊員(救急救命士)として現場へ出ています。救急現場では心電図モニターと心電計(12誘導心電図)とを使い分けて使用するのはどうしてなの?

使い方も含めて心電図の使い方を知りたい。

それに、もっと心電図を解読するために参考書を購入しようと思います。一番、見やすく勉強しやすい本はありますか?

こんな疑問に答えます。

本記事の内容

・心電図モニターと心電計(12誘導心電図)の目的
・救急隊員(救急救命士)にもやさしい心電図の本3冊
・目的を知りつつ、同時並行でやるべきこと
・学び方は本だけにコミットせず様々な選択肢で学べます

わたしも元救急隊員のときに心電図が理解できなくて相当悩みました。

以前のわたしは「とりあえず心電図の本でも買って勉強しようかな...」と思って自己研鑽していました。

 

ただし、実際には本を読むプラスαで学びを深めることで大きな心電図判読スキルが伸びるんです。

わたしの息子(救急隊員)にも伝えた方法をお伝えします。

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心電図モニターと心電計(12誘導心電図)の目的

https://pixabay.com

心電図モニター/心電計(12誘導心電図)の本質論です。

 

心電図モニターと12誘導心電図とは目的が異なる

 12誘導心電図心電計モニター
目的不整脈の種類、原因の特定 虚血性心疾患の場所と程度を判定する危険な不整脈の早期発見 虚血性心疾患の変化
誘導法標準12誘導原則として胸部双極誘導
条件良好 (傷病者は動かない)悪条件 (傷病者は動く)

上記のような点に違いがあって、わたしたち救急隊は使い分けています。

具体的にどういうことかというと、

心電図モニターでST変化をみる、不整脈が出ていないかみる。

あやしいと思ったら、12誘導心電図を測定して他の誘導で虚血性心疾患の変化が出ていないか確認するのです。

 

これが救急隊の使い分けの王道です。

 

赤⇩の部分をみると貼る誘導によってみている部位が異なるのがわかりますね。

12誘導心電図ですと、詳しくみることができるのが大きなメリットです。

また、プラスαで覚えておいてほしいのが電極装着のポイントです

  • 体動や呼吸の影響を少なくするため、なるべく肋骨や胸骨など骨の上につける。
  • 除細動器を使う可能性のある時は、除細動器の電極をあてる位置をあらかじめ避けておく
  • 老人は皮膚の角質化でインピーダ
  • インピーダンスが下がりにくいので、乾いたガーゼでよくこすってから貼付するようにする

こういった点も貼る時に注意しましょう。

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救急隊員(救急救命士)にもやさしい心電図の本3冊

https://images.unsplash.com/

結論は以下の3冊です。

救急隊員で心電図初学者におすすめな本

全くの無知に近い状態からでも、学べることが多いです。知ってるだけでみるものが変わってくる。まずは上記3冊からスタートをおすすめします。

3秒で心電図を読む本

心電図を実践的に学べる

  • 実践的な心電図の読み取り方を学べる
  • 臨床的に心電図のどの点が重要なのか学べる

3秒は盛りすぎにしても数十秒で判読できるノウハウを凝縮されています。

 

救急の現場において時間をかけることが難しいときは多くありますね。

 

だから、正常か異常かを判別できるようになることは非常に重要です。

 

また救急隊のよくある常識を変えてくれます。

例えば、

ST上昇=必ずしもST上昇ではない

などです。詳細は、実際に本をみてください。

 

 “こういった目からうろこ”

のことを学ぶことができます。

心電図最後の教科書 12誘導編

こちらは臨床検査技師の方が著者となっています。

今までと全く違った視点で執筆してありまして、固定観念で心電図が読めていない人に対して、新しい見方を教えてくれる書籍です。

 

例えばこれ

https://note.com

https://note.com

PとQRSとT波ってこんな感じの解釈じゃないですか?

でも下の図のような説明だと理解しやすくなりませんか?

というか、

よく心電図の教科書でみる説明と全然違う観点での説明です。

そもそも左心室ってそんな重要なの?という疑問も生まれます。

この本を読んで新しい見方をわたしたちに提供してくれます

 

著者が出しているnoteなら1章まで無料で読むことも可能ですし、

心電図最後の教科書 12誘導編

 

Kindle unlimitedで上記書籍の著者が書いた

固定観念を取り除けば、心電図は読めるをまず読んでみてから購入を考えてみてもいいかもしれません。著者の心電図の最後の教科書だと大きな金額を払うことになるので。

1ヶ月間は無料ですから。お試し期間で読んでみるのもアリかと思います。

心電図のこころ

心電図の心はメディカルシステム研究所が販売している書籍です。本来は、講習会で使用する書籍として販売されているものです。

 

しかし、その内容はというと基礎から学べて、気になる部分にもちゃんと解説してくれている“痒い所に手が届く”本です。

現場で悩んだ心電図について帰署してから、「心電図の心」を開いて内容を確認したりしていました。

救急隊目線で教科書として使える一冊ですよ。

おまけ:現場でも持っていける心電図ポケットブック

東京法令出版

 

心電図 SUPPORT BOOKは救急隊員向けのポケットブックです。

 

絶対に見逃しちゃいけない不整脈を掲載しています。

現場にも持っていけるので、救急搬送後の車内でのフィードバックでも使えますね。

  • 構成は救急車で活動する救急隊員向けに作られている
  • 救急隊員の不整脈の基礎を学べる
  • CD-ROM付きで心電図変化をゲーム感覚で学べる

 

だから、新米救急隊員にはおすすめ!

ただし、深い心電図の意味までは理解することは難しいので、その点は先に紹介した心電図の書籍で学びましょう。

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目的を知りつつ、同時並行でやるべきこと

結論は、実際に心電図を読んでみよう、ということです。

実際に読んでみることで、嫌でもその対象を気にするようになります。

ですので、まずは自分で判読してみることが大切だと思います。

 

救急隊員におすすめの“アウトプット方法“とは

✔メディカルシステム研修所

メディカルシステム研修所のナース・救急隊員のための心電図セミナーはおすすめです。

こちらは医師が教える講習ではなくて、実際にME機器を開発していた電気の専門家やベテラン検査技師が担当しています。だからこそ、救急隊員にとって現場で本当に役に立つ研修が可能です。

わたしも過去に「ナース・救急隊員のための心電図セミナー・半日基礎・不整脈コース」と「ナース・救急隊員のための心電図セミナー・半日虚血・電解質コース」とを受講しました。その経験からお話すると...
  • 講師がユニークな喋り口調で飽きない
  • 価格は他の講習会と比べてリーズナブル

上記のようなメリットを感じました他業種の方と触れ合う機会でもあって面白かったですよ。

心電図検定

心電図検定はわたしも受験しました。

心電図検定は医療従事者が心電図判読するためのスキルを日本不整脈心電学会が評価して、自分の実力を理解することができます。

そして、合格者に認定証とバッジをもらうことができます。

わたしは3級を合格しました。

 

実際に学んで、アウトプットして評価を受ける

これが自分のスキルを向上させる最大の王道です。

 

 

このことが自己肯定感を高めてスキルを向上させてくれました。

以前も経験を繰り返していくことがスキルアップの近道です。

学び方は本だけにコミットせず実症例での振り返りこそ大切

若い救急隊員の最大の資産は“経験値”です。

 

いくら本で学んでも経験しないうちは症状と心電図変化が結びつきません。

なので、“より多くの現場で心電図をみることが大切”だと思います。

若い救急隊員の経験値を上げる方法とは

勉強のために本へ投資するのもいいですが、他にもやるべき投資はあります。

  • 心電図の署内勉強会を開催してみる:
  • 異色業種のセミナーへ参加する:価値観を養うための投資です。
  • セミナーへ行き質問してみる:質問力を身につけると世界が変わります。
  • 新しいスキルを身につける:技術力を上げるための投資です。

 

こういった感じです。

このような経験値UP行動を起こしていきつつ、新しいチャレンジも行い、心電図の判読力を高めていくことが大切だと思います。

 

現代の救急隊員は12誘導心電図を救急車内でとることもできて、病院サイドからも少なからず現場の心電図情報に期待を寄せられています。

救急車からの12誘導心電図伝送で命を守る!

 

正直な話、本を読むだけじゃ心電図判読できるようになりません。

まずは、小さな一歩でも上記に上げた行動をやってみることをおすすめします。

 

本への投資+経験への投資×アウトプットする

 

投資しつつ実践すると一気に知識として定着してきます。

 

というわけで、本日はここまでにします。

コメント

  1. […] […]

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