第40回 救急救命士国家試験問題(D問題)

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第40回 救急救命士国家試験問題(D問題)

1 38歳の男性。Ⅰ型糖尿病で治療中の傷病者が寝室で意識がなくなっているところを母親が発見し救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS300。呼吸数10/分、不規則。脈拍46/分、整。血圧70mmHg(触診)。測定した血糖値は15mg/dlである。
母親が「もう疲れました。助けないでください。」と書かれた傷病者の署名、押印のある書面を提示し、積極的な処置を拒否した。救急救命士の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 母親の意思に従う。

2. 救急救命処置をせずに搬送する。

3. 自己注射用のグルカゴンを投与する。

4. 医師にブドウ糖溶液投与の指示を要請する。

5. 母親に救急救命処置実施が救急隊の責務であると説明する。

4、5
2 救急救命士業務に従事して半年のAさん。高速道路での多重事故現場に出動したとき、偶然、親友の事故現場に遭遇した。
出血性ショックで輸液等を行い三次救急医療機関に搬送したが救命できなかった。葬儀に参列した後、親友を助けられなかったことへの後悔を強く感じ、眠れなくなった。この状態が2週間続いている。この病態について適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 内因性精神障害の一つである。

2. 心的外傷後ストレス障害である。

3. 誰にでも起こりうる反応である。

4. 悪化防止にデフュージングが必要である。

5. 高い職業意識の現れ方として見過ごされやすい。

3、5
3 高速道路上で大型観光バスが乗用車に接触後横転したとのことで救急要請があった。
消防機関として救急隊が最も早く現場に到着した。現場の安全は警察によって確保されていた。乗客十数名がバスから車外に出て車内には倒れた人が複数人いると言う。乗用車内では運転手がハンドルに覆いかぶさって動かない。
この救急隊がまず行うのはどれか。2つ選べ。

1. バス内の状況確認

2. 乗用車運転手の救出

3. 消防本部への現場即報

4. 警察現場責任者との接触

5. バスの乗客のトリアージ

3、4
4 60歳の男性。職場で急に倒れこんだため、同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数30/分。脈拍80/分、整。血圧120/80mmHg。右口角が下がり、同部からの流涎を認める。左上下肢に力が入らない。
この傷病者の病変部位として最も疑われるのはどれか。1つ選べ。

1. 大脳半球

2. 基底核

3. 小脳

4. 脳幹

5. 上位頸髄

4
5 26歳の男性。乗用車運転中対向車線にはみ出し、対向トラックと正面衝突したため救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1、呼吸数30/分。脈拍128/分。血圧80/64mmHg。体温36.8℃。SPO₂値85%(リザーバマスク100%)。前胸部に打撲痕と皮下気腫とを認め、坐位で外頚静脈は怒張している。ドクターヘリ搬送前に医師により両側胸腔ドレナージが施行され、SPO₂値95%になったが、外頚静脈は怒張したままである。この傷病者の病態で観察されるのはどれか。2つ選べ。

1. 奇脈

2. 心音減弱

3. 気管偏位

4. 心尖拍動

5. 胸膜摩擦音

1、2
6 50歳の男性。自宅で午前中にしゃべりづらいとの症状を訴えていたが、午後になり傾眠がちになってきたため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS20。呼吸数24/分。脈拍110/分。血圧180/98mmHg。ソファに仰向けに横たわり、家族が付き添っている。
この傷病者で重症以上と判断する項目はどれか。1つ選べ。

1. 到着時の脈拍

2. 到着時の血圧

3. 進行性の意識障害

4. 到着時の意識レベル

5. しゃべりづらいとの訴え

3
7 20歳の女性。親友と言い争いになり激しく興奮し、ほどなく息が吸えないと苦しみだしたため救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数36/分。脈拍120/分、整。血圧112/70mmHg。
呼吸困難を盛んに訴え、さらに手がしびれてきたという。パルスオキシメータを装着した。生来健康で喫煙歴はない。このときのSPO₂値で最も可能性が高いのはどれか。1つ選べ。

1. 96~100%

2. 91~95%

3. 86~90%

4. 81~85%

5. 76~80%

1
8 10か月の乳児。ピーナツを口に入れたあと元気がなくなったため、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識は痛み刺激で開眼しぐったりしている。呼吸数20/分。脈拍150/分、整。橈骨動脈は充実して触れる。SPO₂値80%。観察中に咳と呼吸をしなくなった。この乳児への対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 指拭法

2. 背部叩打法

3. 胸部突き上げ法

4. 腹部突き上げ法

5. 経口エアウェイ挿入

2、3
9 30歳の女性。赤ちゃんが生まれそうとのことで、本人が救急要請した。搬送途中の救急車内で、救急救命士の介助のもとに児を出産した。臍帯は臍帯クリップで挟み切断した。児は乾いたタオルで皮膚を拭き保温を開始した。
救急隊観察所見:児の鼻腔内を吸引すると顔をしかめ、弱々しく泣く。脈拍88/分。四肢にチアノーゼを認め、だらりとして動かない。この新生児で次に行うべき対応はどれか。2つ選べ。

1. 酸素吸入

2. 胸骨圧迫

3. AEDパッド装着

4. パルスオキシメータ装着

5. バッグ・バルブ・マスク人工呼吸

4、5※難易度が高いため、正解者は採点対象、不正解者は採点対象から除外。
10 60歳の男性。1時間前から胸が苦しくなり同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS300。呼吸は無く、頸動脈で脈拍を触知しない。心電図は無脈性電気活動である。直ちに心肺蘇生を開始し、医師の指示で気管挿管した。自動式人工呼吸器に接続しカプノメータを装着した。心肺蘇生継続中の胸骨圧迫交代前後のカプノグラム(別冊NO.6)を別に示す。体動は認めていない。赤矢印時点での適切な対応はどれか。1つ選べ。

1. 自発呼吸確認

2. 1回換気量増加

3. 心電図波形確認

4. アドレナリン投与

5. 胸骨圧迫と人工呼吸の継続

5
11 18歳の男子。食事中に呼吸困難を訴えたため、家族が救急要請した。救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数40/分。脈拍130/分、整。血圧80/60mmHg。SPO₂値90%。体幹が発赤しており喘鳴を聴取する。弟に処方されたエピペン®を家族が差し出している。この傷病者への対応として適切なのはどれか。1つ選べ。

1. 背部叩打法を行う。

2. 発赤部を冷却する。

3. 頭部高位をとらせる。

4. 弟のエピペン®を投与する。

5. 直近救急医療機関への早期搬送を優先する。

5
12 60歳の男性。会食中に突然倒れたと同僚から救急要請があった。通報者とのやり取りから、傷病者は意識がなく呼びかけても反応はないが、呼吸をしていることが分かった。
この時点で通報者に行う口頭指導として適切なのはどれか。1つ選べ。

1. 胸の真ん中を圧迫してください。

2. 頭を後ろに反らしてください。

3. 体を横にして様子をみてください。

4. 普段どおりの呼吸か確認してください。

5. 口の中に異物がないか確認してください。

4
13 42歳の男性。オートバイ運転中にダンプカーと衝突し転倒した。目撃した通行人が119番通報した。
救急隊到着時観察所見:傷病者はオートバイよりも約20m先に倒れている。意識JCS1。呼吸数32/分。脈拍110/分、整。血圧110/80mmHg。皮膚蒼白。四肢冷感と冷汗とを認める。右大腿に変形を認め、周囲に血だまりがある。口渇を訴えている。推定体重60kg。
仮に、この傷病者の出血量を乳酸リンゲル液だけで補うとすれば、必要な輸液量はどれか。1つ選べ。

1. 0.5L以下

2. 1.0~2.0L

3. 3.0~5.0L

4. 6.0~8.0L

5. 10.0L以上

3
14 72歳の男性。数日前から疲労感が強く、本日、動けなくなったため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS2。呼吸数32/分。脈拍124/分、不整。血圧90/78mmHg。SPO₂値90%。冷汗を認め喘鳴を聴取する。胃潰瘍、高血圧および膵炎の既往がある。座位が楽だという。酸素投与でSPO₂値は上昇するが、他のバイタルサインには変化がない。
医療機関収容までには30分以上が予測される。輸液の特定行為の許可を得るためにオンラインで医師の助言を仰いだところ、情報の追加を求められた。指示された観察結果を伝えたところ、静脈路をとらずに直ちに搬送するよう指示された。
医師が求めた追加情報はどれか。1つ選べ。

1. 体温

2. 舌乾燥の有無

3. 眼瞼結膜の色調

4. タール便の有無

5. 頸静脈怒張の有無

5
15 71歳の男性。酩酊し歩行中に転倒し前頭部を打撲した。直後から体が動かなくなり、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数32/分。脈拍40/分、整。血圧84/36mmHg。SPO₂値92%。痰を喀出できず苦しそうにしている。両上肢と両下肢とに麻痺がある。両肩から両上腕の感覚はあるが両前腕以下の感覚はない。
この傷病者の呼吸運動を維持している呼吸筋はどれか。図(別冊NO.7)から2つ選べ。

1. A

2. B

3. C

4. D

5. E

1、3
16 60歳の男性。高血圧症の治療中であった。就寝中に突然呼吸困難を来したため、家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍104/分、整。血圧210/124mmHg。ベッド上に座っており全身の発汗が著明である。呼気時喘鳴を聴取する。
この傷病者の病態で考えられるのはどれか。1つ選べ。

1. 前負荷の低下

2. 右房圧の低下

3. 後負荷の増大

4. 1回拍出量の増大

5. 副交感神経の緊張

3
17 35歳の女性。子宮体癌の治療で通院中であった。ベッドから起き上がってトイレに行ったところ、突然、意識消失して転倒した。家族が物音に気付いて駆けつけると、呼吸困難感を訴えたため、救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数36/分。脈拍104/分、整。血圧86/58mmHg。SPO₂値80%。冷汗あり、頸静脈怒張を伴っている。喘鳴を聴取されない。
この傷病者の病態で考えられるのはどれか。1つ選べ。

1. 出血性ショック

2. 心原性ショック

3. 敗血症性ショック

4. 心外閉塞・拘束性ショック

5. アナフィラキシーショック

4
18 夏のある日、中年の男性がコンビニエンスストアにふらふらと入ってきたのち倒れたため、店員が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS30。呼吸数24/分。脈拍132/分、整。血圧90/72mmHg。体温40.5℃。SPO₂値98%。瞳孔左右6mm、対光反射を認める。全身に発汗を認める。
この傷病者で考えるべき病態はどれか。2つ選べ。

1. 熱中症

2. 肝性昏睡

3. 覚醒剤中毒

4. アナフィラキシー

5. 急性アルコール中毒

1、3
19 50歳の男性。会社の健康診断で高血圧を指摘されていたが治療を受けずにいた。勤務中に突然、頭痛を訴え倒れたため同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS200。呼吸数20/分。脈拍90/分、不整。血圧200/120mmHg。SPO₂値84%。観察中に嘔吐する。
傷病者の観察処置で適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 酸素投与

2. ファウラー位

3. 継続した心電図観察

4. 頻回の意識レベル確認

5. 経鼻エアウェイによる気道確保

1、3
20 65歳の男性。突然の強い前胸部痛を訴えたため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:玄関で仰臥し、意識清明。呼吸数20/分。脈拍54/分、不整。血圧100/72mmHg。体温36.5℃。SPO₂値98%。車内収容後の心電図モニター波形(別冊NO.8)を別に示す。
搬送中の体位として適切なのはどれか。1つ選べ。

1. 起座位

2. 仰臥位

3. 左側臥位

4. ショック体位

5. ファウラー位

2
21 56歳の男性。30分前から胸痛を訴えているため同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数24/分。脈拍72/分、整。血圧120/60mmHg。SPO₂値98%。血圧の左右差はない。冷汗がみられた。この時のⅡ誘導の心電図モニター波形(別冊NO.9)を別に示す。
この傷病者の搬送中に注意すべき徴候はどれか。1つ選べ。

1. 意識消失

2. 瞳孔不同

3. 四肢麻痺

4. 奇異呼吸

5. 皮下気腫

1
22 60歳の男性。外出先で歩行中に動悸を訴え一過性に意識消失した。一緒にいた同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数20/分。脈拍80/分、不整。血圧90/60mmHg。SPO₂値95%。
この傷病者の病態を生じうる心電図異常はどれか。2つ選べ。

1. 洞不全症候群

2. 右脚ブロック

3. 心房期外収縮

4. Ⅰ度房室ブロック

5. トルサード・ド・ポアンツ

1、5
23 22歳の女性。朝から下腹部痛を感じていたが、そのまま会社に出勤した。昼食後に突然気分不快を訴え倒れたため、同僚が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数32/分。脈拍120/分、整。血圧70/40mmHg。体温35.5℃。冷汗を認める。
この傷病者で考えられる疾患はどれか。1つ選べ。

1. 膀胱炎

2. 急性虫垂炎

3. 大腸憩室炎

4. 骨盤内感染症

5. 異所性妊娠破裂

5
24 60歳の女性。突然意識消失したため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS1。呼吸数24/分。血圧100/60mmHg。SPO₂値96%。冷汗がみられ全身の倦怠感を訴えていた。この時の心電図モニター波形(別冊NO.10)を別に示す。
この傷病者の意識消失の原因はどれか。1つ選べ。

1. 前負荷の低下

2. 後負荷の低下

3. 心拡張の障害

4. 脈拍数の減少

5. 心筋収縮力の低下

4
25 24歳の男性。神経内科に通院している。発作が発現したため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数24/分。脈拍96/分、整。血圧112/74mmHg。体温36.4℃SPO₂値98%。舌打ちをしながら歩き回り、ドアの開閉を繰り返している。
最も考えられる疾患はどれか。1つ選べ。

1. てんかん

2. パニック障害

3. ニューロパチー

4. パーキンソン病

5. 筋萎縮性側索硬化症

1
26 84歳の男性。心房細動で内服治療中である。突然の腹痛を訴えたため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数36/分。脈拍92/分、不整。血圧136/92mmHg。体温36.3℃。SPO₂値95%。
この傷病者の病態について正しいのはどれか。1つ選べ。

1. 吐血を認める。

2. 腹痛は持続的である。

3. 腹部に波動を認める。

4. 腹部板状硬を認める。

5. 側臥位で痛みが軽減する。

2
27 45歳の女性。歯科治療のために局所麻酔を受けた。まもなく、全身に掻痒感を伴う膨隆疹が出現し、徐々に呼吸困難を訴えたため、歯科医が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数32/分、浅表性。脈拍124/分、整。血圧70mmHg(触診)。体温36.4℃。SPO₂値89%。
この傷病者の病態について正しいのはどれか。1つ選べ。

1. IgG抗体が関与する。

2. Ⅱ型アレルギーである。

3. 心臓の前負荷は増加する。

4. 末梢血管抵抗は上昇する。

5. 気管支平滑筋は収縮する。

5
28 62歳の女性。昨日、右示指に熱感と疼痛とを自覚していた。今朝から疼痛が増強し、主張は右肩及び前胸部まで波及してきた。顔色不良となり、意識もはっきりしなくなったため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数32/分、浅表性。脈拍128/分、整。血圧90/45mmHg。体温39.0℃。SPO₂値85%。右上肢全体から前胸部にかけて発赤と腫脹とを認める。
この傷病者に生じている病態はどれか。1つ選べ。

1. 心拍出量の低下

2. 血管透過性の亢進

3. 末梢血管抵抗の上昇

4. 代謝性アルカローシス

5. 循環血液量の相対的過剰

2
29 1歳2か月の男児。上司をガクガクと屈曲させていることに母親が気付き救急要請した。
救急隊到着時観察所見:症状は消失し、眠っている様子である。意識JCS20。呼吸数28/分。脈拍102/分、整。血圧95/58mmHg。体温39.8℃。SPO₂値97%。観察中に母親の呼びかけに答え、母親に抱きつき泣き始めた。
この病態について誤っているのはどれか。1つ選べ。

1. 予後良好である。

2. 家族性発症がある。

3. 発熱が誘因となる。

4. 症状持続時間は5分以内である。

5. 症状消失後の睡眠では瞳孔散大を認める。

5
30 36歳の女性。妊娠40週。自宅で陣痛が急激に強くなったため救急要請した。搬送中に痛みのため大声をあげるようになった。確認したところ、写真(別冊NO.11)のような状態であった。
次に行うべき処置はどれか。1つ選べ。

1. 会陰保護

2. 肛門保護

3. 肩甲の娩出

4. 躯幹の娩出

5. 胎盤の娩出

1
31 65歳の男性。大酒家。3日前から断酒している。夕方になり言動異常が出現したため家族が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数24/分。脈拍120/分、整。血圧144/80mmHg。体温37.2℃。SPO₂値96%。床に虫がたくさんいると言って怯えている。
この傷病者の病態で特徴的な症状はどれか。1つ選べ。

1. 作話

2. 健忘

3. 振戦

4. 幻聴

5. 片麻痺

3
32 35歳の男性。脚立で作業中、頭部より墜落し、救急要請された。傷病者は顔面から血を流し、地面に側臥位で横たわっていた。病院到着時の顔面の写真(別冊NO.12)を別に示す。
傷病者接触時にまず行うべき対応はどれか。1つ選べ。

1. 頭部保持

2. 口腔内の観察

3. 高濃度酸素投与

4. 意識レベルの評価

5. 仰臥位への体位変換

1
33 70歳の男性。自転車走行中に転倒し、自転車のブレーキレバーが顔面に刺さったとのことで、通行人が救急要請した。救急隊は救助隊と同時に到着した。意識清明で、橈骨動脈を触知した。
搬送のため救助隊がブレーキレバーを切断した。同じブレーキレバーの自転車と切断後の顔面の写真(別冊NO.13)を別に示す。
切断中に救急隊として注意すべきなのはどれか。1つ選べ。

1. 片麻痺

2. 視力障害

3. 気道閉塞

4. 聴力障害

5. 髄液鼻漏

3
34 60歳の男性。ふらついてガラス戸に突っ込み右胸部を受傷したため、救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数28/分。脈拍94/分、整。血圧142/84mmHg。体温35.6℃。SPO₂値90%。右側胸部の長さ5cmの創より血液を含む泡が呼吸に合わせてふき出すのが認められる。頸静脈の怒張は認められない。
この傷病者の病態で観察される所見はどれか。1つ選べ。

1. 心音の減弱

2. 右胸部の膨隆

3. 右呼吸音の減弱

4. 右胸郭の奇異運動

5. 気管の左への偏位

3
35 39歳の男性。オートバイ運転中、自動車と衝突して受傷し、通行人が救急要請した。
救急隊到着時観察所見:意識JCS10。呼吸数24/分。脈拍112/分、整。橈骨動脈触知微弱。顔面蒼白、冷汗を認める。腰部から臀部にかけて強い疼痛を訴える。
現場で行う適切な処置はどれか。2つ選べ。

1. ログリフトでの移動

2. 静脈路確保および輸液

3. 仙腸関節動揺性の確認

4. ログロールによる背面観察

5. バッグ・バルブ・マスク換気

1、2※不適切問題。正解者は採点対象、不正解者は採点対象から除外。
36 50歳の男性。オートバイ運転中、交差点で右折してきた乗用車と衝突して受傷し救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数30/分。脈拍120/分、整。血圧100/62mmHg。両下腿部に変形と開放創からの出血とを認め、疼痛を訴えている。
適切な対応はどれか。

1. 屈曲変形は整復する。

2. 創周囲の異物は可及的に除去する。

3. 露出した骨折端は創内に返納する。

4. 骨折部は隣接間接を含めて固定する。

5. 出血部位にガーゼを挿入して止血する。

4
37 43歳の男性。作業中に木材の下敷きになっているところを同僚に発見され救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識JCS3。呼吸数24/分。脈拍120/分、整。血圧100/60mmHg。SPO₂値95%。両大腿部が木材に圧迫されているが、外出血や変形は認めない。救助隊を要請し、約1時間後に木材を持ち上げ救出したところ、急に意識を失った。現場の状況の写真(別冊NO.14)を別に示す。
意識を失った原因として最も考えられるのはどれか。1つ選べ。

1. 低血糖

2. 不整脈

3. 脊髄損傷

4. 外傷性窒息

5. 低酸素血症

2
38 85歳の男性。自転車でガードレールに衝突して左下肢を受傷したため救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数20/分。脈拍60/分、整。血圧94/60mmHg。体温36.1℃。SPO₂値97%。左大腿の変形がみられる。皮膚に湿潤と冷感とを認める。
この傷病者のバイタルサインに影響を与えている常用薬として想定されるのはどれか。1つ選べ。

1. 利尿薬

2. β遮断薬

3. 血糖降下薬

4. 気管支拡張薬

5. 脂質異常症治療薬

2
39 58歳の男性。猛暑の中、歩いて営業先の会社に着いた。この間、麦茶を約3L飲んだ。到着時に、立ちくらみ、気分不良および筋肉痛を訴えたため会社から救急要請があった。
救急隊到着時観察所見:意識清明。呼吸数16/分。脈拍92/分、整。血圧110/80mmHg。体温37.8℃。男性はソファーに横になり、大量の汗をかいている。
この傷病者の病態で可能性の高いのはどれか。1つ選べ。

1. 貧血

2. 低血糖

3. 低酸素血症

4. 低ナトリウム血症

5. 代謝性アルカローシス

4
40 28歳の男性。潜水士。水深40メートルでの作業中のトラブルで急浮上したところを海上で発見され、救急要請された。
救急隊到着時観察所見:意識JCS30。呼吸数30/分。脈拍110/分、整。血圧130/80mmHg。体温35.5℃(腋窩温)
SPO₂値88%。この傷病者を約5km離れた、直近の三次救急医療機関に搬送することになった。
この傷病者への対応について適切なのはどれか。2つ選べ。

1. 潜水服を脱衣する。

2. 空路搬送を優先する。

3. 気胸の有無を確認する。

4. 頭部を高くして搬送する。

5. 高濃度酸素投与は控える。

1、3

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