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【現役救急救命士が解説】救急救命士のやりがいは?

民間/消防士/学生から消防士へ
救急救命士のやりがい5選

救急救命士を目指しています。救急救命士のやりがいってどんなことでしょう?

こんな質問に回答します。

本記事の結論

救急救命士は一刻を争う現場で冷静な判断と医療知識が求められる仕事

熱い気持ちを持っている方ならやりがいのある仕事です!

本記事の内容

・救急救命士のやりがい

・もちろん辛いことも

・救急救命士を目指す学生に知っておいてほしいこと

・救急救命士の活躍の場は?

・女性救急救命士で救急係長になった消防士の働き方や収益のリアル

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今回は現役救急救命士で消防署に勤める息子に記事執筆をお願いしました。

よろしくお願いします。

<息子データ>
30代
救急隊(隊員、隊長、機関員どの立場でも乗車する)
消防士長(主任)
消防規模(人口30万クラス)
消防士採用されたのち、2015年(平成27年)に救急救命士養成所へ
今でも消防署で働きながら救急救命士として従事している

救急救命士のやりがい

引用:honne.biz

救急救命士ってやりがいのないイマイチな職業と思われるかもしれませんが、断言します。

救急救命士にやりがいが全くないことはありません

この記事では、「救急救命士のやりがい」についてマイナスイメージをもたれやすいので、ぶっちゃけ部分まで踏み込んで話していこうと思います。

「救急救命士ってなんか微妙な情報しか聞かないなー」って思っている救急救命士を目指す人向けに、救急救命士として働く未来について語ります。

記事の後半では、より具体的な話を聞きたい人向けに女性救急救命士で救急係長になった消防士にも寄稿いただいています。

それでは行きましょう。

▼関連記事▼

>>救急隊の仕事でつらかったこと

>>救急救命士の年収

>>救急救命士の仕事場

>>救急救命士になるには

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救急救命士のやりがい5選

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私が、救急救命士にやりがいを感じる理由は以下の5つです。

  • 感謝の言葉をもらえる仕事
  • 救急医療の最前線に立つのが救急救命士だから
  • 多くの命を救えるよう地域住民に協力できるから
  • 人生のうちで一生に一度の場面に立ち会う機会も
  • 医療従事者として成長できるから

ここで書く内容は「消防署で働く救急救命士の活動内容において」ですが、実際に救急救命士の醍醐味はここにあると自身をもって伝えられる部分です。

順番に解説します。

感謝の言葉をもらえる仕事!

感謝の言葉をもらえる仕事というのは救急救命士をやっていてやりがいに感じます。

いつ何時なんどきでも、出動しなければならない責務がありますが、正しい活動を行えば、心から感謝してもらえる仕事です。

感謝の言葉がもらえるのは間違いなく他の仕事に就く人より多いはず。

出動現場で出会った傷病者本人や家族から感謝の言葉を受けたときは、「自分の行った処置、判断、搬送で救われた人がいるのだ」と感慨深いです。

もちろん感謝の言葉がもらいたいために仕事をするというのはズレた考え方になるかもしれませんが、上司やお客に罵倒されながら、「なんで仕事してるのだろう」と思いながら生活するよりはマシかもしれません……

他の仕事では得られない喜びがあるのでは?

救急医療の最前線に立つのが救急救命士!

今、このときに手をほどこさないといけないと助からない人の命を救えるのは救急救命士だけです!

ほんとうに最初の救命処置に携わる現場に出動するので、現場に出た救急救命士の判断が傷病者の生死を分けます!責任の強い業務です。

救急救命士は、応急処置や医療行為だけを行えばいいだけでなく、火災や事故のほか、近年多発している豪雨、地震などの自然災害の場に出動することもあり、その中で活動しなければなりません。

そう、救急隊も消防隊や救助隊と同様、危険と隣り合わせで過ごしているのです。

地域住民に救急救命講習会を実施するなど、多くの命を救えるように救命処置、応急手当を指導

救命処置や応急手当を指導するのも救急隊の大事な任務です。

なぜなら、医師、看護師、救急救命士など医療従事者がスキルを磨き一生懸命働いても助からない命がたくさんあるからです。

▼拡大できます▼

https://www.jcsoa.gr.jp/20180802/5917.html

上記データは一般市民が心肺蘇生を行った場合の社会復帰率です。

一般市民が蘇生処置した方が予後も良好なのがグラフから伺えます。

ポイント
一般市民による心肺蘇生が行われた場合、生存率:約1.8倍 社会復帰率:約2.4倍
一般市民によるAEDが使用されていた場合、生存率:約4.7倍 社会復帰率:約6.6倍

つまり、私たち救急隊がくる前から蘇生処置を行うことが大切です

だからこそ、より早く心肺蘇生をできるように取り組むことが求められており、医療に携わる人だけでない一般市民に指導しているわけです。

やって良かったと思うのは、一般市民に救命講習指導した後日、実際に救命処置を行えたと報告を受けたことです。

命に関わる現場では行動できる人は数少ないと思います。

  • こわい
  • 正しくできているか不安

などを理由に行動を起こしません。

いざ命に関わる現場で行動できる人達が勇気を持って心肺蘇生できたと話をしに消防署へ来たときには、救命講習会を開いてよかったと思いました。

脱線しますが、救命講習会で出会い、結婚までした消防士もいます。

出会いの場としても、救命講習会は救急救命士にとってメリットです。

>>救急隊 異性との出会いの場は?

命が生まれる現場に遭遇することも

救急の現場は、命が誕生する現場にも出動します。つまり、分娩介助です。

分娩介助ぶんべんかいじょとは?

赤ちゃんが生まれる過程を介助します。墜落ついらく分娩の防止と児頭じとう(赤ちゃんの頭)が出てくるのをコントロールし会陰えいん(母親の股)の保護が目的です。

そこで得られる達成感、やりがいは大きいです。

「無事に生まれました」と出動現場でお母さん、お父さんに報告できた時は震えました✨

とはいえ、緊迫した場面で判断・決断が求められます。

普段は堂々と緊張せず立ち振る舞えていた救急隊長も、オドオドしてしまった時のことを思い出します。

分娩介助に携わる出動件数は全体の数%に満たないからです。

だから、出産に立ち会うのは感動する場面である反面、救急救命士でも経験数が少ないため緊張します。

医療従事者としての成長

医療従事者として成長できるのも大きなモチベーションになります。

自分が知らなかったこと、できなかったことができるようになるからです。

成長できてるって実感できるのは単純に嬉しい😆

救命士をしていて感じるのは、

  • 診断に有用なレントゲンやCT、心エコーなど無い中で、ある程度疾患を絞り診てくれる病院を探さなければならない
  • 時間のない急がなければならない現場で処置を行い、適切な判断をしなければならない

上記のようなこと。

つまり、問診、視診、触診、聴診、バイタルサインなどの情報だけで判断しているのです。

これまで経験してきた現場。テキストに載っていた症状。傷病者情報・・・。

すべてを総合的に考慮して判断していますが、正直救急車の資器材だけで「絶対この疾患だ」と絞れるのはわずかです。

病院に到着すれば、血液検査、CT・レントゲン等の画像検査が行われます。そこで答え合わせになることもよくありました。

具体的な話をすると、

40代女性が仕事中、急に反応が鈍くなったため救急要請がありました。

接触時も会話ができない状態です。傷病者の訴えは「頭痛」でした。突然なったと一緒にいた男性は話します。

  • 麻痺なし
  • 嘔気・嘔吐なし
  • 基礎疾患なし
  • 体型は肥満体型

その時一緒にいた隊長と話をしながら、決め手に欠けますねと話していましたが、

「こういう確定診断は難しいけど、頭(脳疾患)は外せないよね」

と一言。

現状から「脳疾患は外せない」と判断して、病院に搬送。先生も「ええー、偏頭痛じゃないの?」と半信半疑でしたが、CTをとったところ・・・

「SAH(くも膜下出血)」が判明。

すぐ緊急オペに移りました。

先生からも「しっかり勉強しているからSAHを見逃さなかったんだね」とお褒めの言葉をいただきました。

こういった経験をすると、医療従事者として経験を積んで実力がついてきたのを実感。

救急現場は時間との戦いでもありますが、適切な病院へ適切な処置を行い搬送することが仕事です。

少ない資器材の中で判断していくのですが、その中で良い判断ができるようになっていくことは救急救命士をやっていてやりがいに感じます。

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もちろんつらいことも

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ここまで良い話しかしてきていませんが、もちろんつらいこともあります。

具体的な話をすると

  • 精神的プレッシャーを受けること
  • 不適切利用者対応
  • 病院連絡
  • 夏の暑さ/冬の寒さ
  • 消防と救急の温度差

です。

別記事で詳しく解説しています。

>>【救急隊の実情】救急隊の仕事でつらかったこと5選を現役消防士が告白!

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救急救命士を目指す学生に知っておいてほしいこと

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この記事を読みにきてくれている中で多いのは救急救命士の目指す学生さんじゃないでしょうか?

救急救命士を目指している方向けに消防で救急救命士をやっている者目線で伝えたいことがあります

その内容とは下記のことです。

  1. 消防士と救急隊員の仕事ってどう違うの?
  2. 救急隊の仕事でつらかったことや大変だったことって何?
  3. 救命士に女性が少ないのはなぜですか?
  4. 救急救命士の働ける場所って消防以外にあるの?
  5. 来月から病院実習がある。最低限勉強しといたほうがいいことは?
  6. 救命士は休みの日に救急活動できないの?
  7. 救命士の他になにか消防関係の資格を取りたい!
  8. 救命士の勉強をしながら一人暮らしできる?バイトや部活は?
  9. 採用試験の「救急救命士枠」って?
  10. 消防、救急に関わる本で何かおすすめの本はありますか??

詳細は別記事にまとめてあります。

>>救急救命士を目指す学生に知っておいてほしいこと/学生が知りたいこと10選を紹介

救急救命士の活躍の場は?

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救急救命士が活躍できる場所って知っていますか?

これまで救急救命士は消防署に勤めるのが当たり前でした。なぜなら、病院前救護のためにできたのが救急救命士だからです。

しかし、今では救急救命士の働く場所も増え続けています。

具体的な職業を挙げると下記のとおりです。

  1. 自衛隊・海上保安庁
  2. 民間救急
  3. 介護タクシー
  4. 救急救命士養成機関
  5. 病院
  6. 消防署

特に、病院救急救命士はこれまで以上に存在感が強くなっています。

病院救急救命士の在り方について、令和3年10月1日から救急救命士法が変わるからです。

救急救命士の未来の働き方はさらに広がります。

▼救急救命士の働く場所について深掘りしている記事はこちらです▼

>>【救急救命士の働く場所はどこ?】救急救命士の就職先を現役消防士が徹底解説

女性救急救命士で救急係長になった消防士の働き方や収益のリアル

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救急救命士の働き方について女性消防士の方に話を聞きました。

女性救急救命士採用で消防署に入所した現役消防士の話をします。

勤続年数15年。救急隊として勤務し続けています。彼女は現在救急係長。

やりがい

働いていてやりがいに思うことは、

人のためになる仕事ができる

ところだそうです。

それと他にも医療の仕事といえば看護師が有名ですが、そちらは希望しなかったのかと聞いたところ、自分の性に合わないのだそう。

女性社会に多い、影でうわさ話されたり、おつぼねさんにこびを売るようにして働くのは辛いとのこと…

確かに納得する点は多いかも…。

消防は影じゃなくストレートに言われる方が多いですからね。だからパワハラってすぐ叫ばれやすい環境でもあるのですが😓

最初はセクハラまがいの飲み会など、きつい事もあったそうですが、今では男性社会にも馴染み、仕事はしやすいのだそう。

年収・休み

収入が安定していることにも言及していました。

消防士は公務員なので、収入は歳を重ねるごとにUPしていきます。もちろん薬剤師やハイキャリアな会社員の年収には届きませんが、男性と女性の年収差が大きい日本社会の中で、男性と同等の収入を得ることができます。

▼拡大できます▼

つまり、これで男性と結婚して2馬力で働くことになれば、収入は高収入世帯になります。

話は脱線しましたが、女性の仕事で収入が安定していることで、男性に頼ることなく、働ける仕事としても救急救命士として消防署で働くことは魅力に感じるそうです。

それに加え24時間勤務が基本となる消防署の勤務体系では、休みが多く取得できます。

  • 旅行へ行く
  • 休暇を楽しむ
  • 好きなことに没頭する時間が増える

上記のようなことを楽しるので、今の働き方はやめられないとも話していました。

私は30代中盤ですが年収公開しています。

もちろん30代後半の係長は私の年収より上です。

ご参考までに▼

>>【消防士の給料って実際安いの?】消防士の給料明細を公開!あなたに真実を伝えます

実際に大変なことはあっても、それはどの職業も同じ。自分がしたい働き方とマッチしているのであれば、救急救命士として消防署で働くことは十分やりがいになります。

▼女性消防士になるためのノウハウは下記記事に書いてあります▼

>>女性は消防士になれるの!?女性消防官になるメリットとは?

救急救命士は一刻を争う現場で冷静な判断と医療知識が求められる仕事

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救急救命士のやりがいについてまとめてきました。

結論、「救急救命士は一刻を争う現場で冷静な判断と医療知識が求められる仕事」です。

熱い気持ちを持っている方ならやりがいのある仕事です!

具体的なやりがいは

  • 感謝の言葉をもらえる仕事
  • 救急医療の最前線に立つのが救急救命士だから
  • 多くの命を救えるよう地域住民に協力できるから
  • 人生のうちで一生に一度の場面に立ち会う機会も
  • 医療従事者として成長できるから

救急救命士は一度しかない生死を分ける場面に立ち会うことになります。

この記事を読んで消防署で働く救急救命士になりたいと感じた方は、消防士になる方法を一緒に学びましょう。

ステップ① 消防士になる方法
→ 【消防士になる夢を現実に】消防士になるためには?3つの具体的ステップを紹介
ステップ② 消防士になった後に救急救命士へなる方法
→ 消防士から救急救命士になるプロセスを紹介

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