「保育士を辞めたい。でも、次の仕事が見つかるか不安で動けない」と悩んでいませんか。
子どもたちや同僚の顔が浮かぶと、辞めたいと口にすることさえ後ろめたく感じますよね。
私は保育士を1年で辞め、派遣、コンビニのアルバイト、紹介予定派遣、契約社員を経て、いまは金融系の事務の正社員として働いています。まっすぐな道ではありませんでしたが、途中で働き方を変えながら正社員にたどり着きました。
この記事では、辞めたいのに動けなくなる理由と、私が保育士を辞めてから正社員になるまでの流れ、動けないときに今日からできることをまとめます。
保育士を辞めたいのに動けない3つの理由
辞めたい気持ちがあっても動けないのは、気持ちが弱いからではなく、いくつかの不安が重なっているためです。よくある理由は次の3つです。
- 次の仕事が見つかるか不安
- 年度の途中で辞めるのが申し訳ない
- 保育以外で何ができるかわからない
自分がどれに当てはまるかを知っておくと、次に何をすればよいかが見えてきます。
1. 次の仕事が見つかるか不安
保育の仕事しかしたことがないと、ほかの仕事に就けるのかを想像しにくいものです。求人を見たことがないうちは、不安だけが大きくなっていきます。
たとえば事務の仕事には、未経験から応募できる求人も見つかるでしょう。不安の多くは、まだ求人を見ていないことから来ています。
2. 年度の途中で辞めるのが申し訳ない
担任をしていると、子どもや保護者、同僚の顔が浮かび、年度の途中で辞めることに罪悪感を持ちやすくなります。責任感が強い人ほど、自分の限界より周りの事情を優先しがちです。
ただ、心や体を壊してしまうと、立ち直るまでに時間がかかります。辞める時期は、自分の体調も含めて考えることが大切です。
すみ私は1年目から担任を持っていました。1年で辞めたことを、当時はずっと「逃げ」だと思っていました。
いまの私が23歳の自分に声をかけるなら、「やめちゃえ。まだ色んな道があるから、そんなに心配しなくていいよ」と言います。
3. 保育以外で何ができるかわからない
保育の現場で身につく力は言葉にしにくいため、自分には何もないと感じてしまいがちです。けれども、子どもや同僚の様子を見ながら先回りする力は、事務の仕事でも生かせます。
私も、保育士で身についた「周りを見る力」「察する力」が事務の仕事で役に立ちました。Excelをほとんど触ったことがない状態から、MOS(ExcelやWordのスキルを証明する資格)を独学で取っています。
足りないスキルは、保育士を辞めたあとからでも身につけられます。
私が保育士を辞めてから正社員になるまで
保育士を辞めてから正社員になるまでの流れを、時期ごとに表にしました。一直線ではなく、途中で何度も働き方を変えています。
| 時期 | 働き方 | お金 |
|---|---|---|
| 保育士(1年) | 私立保育園の正社員・1年目から担任 | 手取り15万円ほど |
| 派遣(約2年) | 住宅ローン会社の事務 | 時給1,400円・ボーナスなし |
| コンビニ | アルバイト | 月10万円ほど |
| 紹介予定派遣 | 事務 | ― |
| 契約社員(3年) | 同じ会社に直接雇用 | ボーナスは寸志の数万円 |
| 正社員 | 金融系の事務 | 年収は保育士時代の約2倍 |
遠回りに見えても、どの時期にも次につながることがありました。それぞれの時期を順番に振り返ります。
1. 保育士1年目で朝起き上がれなくなった
子どもと遊ぶ時間は何より好きでしたが、持ち帰りの仕事と責任の重さは想像以上でした。最後は自律神経のバランスを崩し、ある朝、布団から起き上がれなくなっています。
給料は総支給20万円、手取り15万円ほどで、明細を開くたびに心がすーっと冷えていく感覚がありました。23歳で、1年勤めた保育園を退職しています。
2. 派遣で事務の仕事を始めた
退職後は、派遣社員として住宅ローン会社の事務で働き始めました。初日にいちばん不安だったのは、仕事の中身より「どんな人がいるんだろう」ということです。
時給は1,400円で、保育士のときより給料は高くなりました。それでも、ボーナスがなく昇給もほとんどなかったことは、いちばん悔しかった点です。
2年ほど働いたところで職場の人間関係に悩み、また心が折れて派遣を辞めました。
3. コンビニの「ありがとう」で自信を取り戻した
派遣を辞めてから数週間は、何もせず家で過ごしていました。そのあと始めたセブンイレブンのアルバイトは時給900円で、数十円のもやしを買うような生活です。
それでも、お客さんから「ありがとう」と言われる毎日が、働く自信を少しずつ戻してくれました。店長から「正社員として働かないか」と声をかけられたときは、年収を考えて事務の道に戻ると決めています。
4. 紹介予定派遣で直接雇用に進んだ
本気で正社員になりたかった一方で、いきなり正社員の面接を受けるのはハードルが高いと感じていました。そこで選んだのが、直接雇用を前提に働ける紹介予定派遣です。
派遣会社は評判で選ばず、先に求人を見て、その求人を持っていたマンパワーグループに登録しました。職場見学で聞かれたのは、次の3つです。
- 志望動機
- 業界が違うがどう思うか
- 前職(コンビニ)でやりがいを感じたこと



3つ目の質問には、コンビニでアジフライを売った話をしました。
面接は2回です。
直接雇用に切り替わるときに提示されたのは、正社員ではなく契約社員でした。派遣より給料がきちんと出て、残業代やボーナスもあるので、迷わず受けています。
5. 契約社員から社内選考で正社員になった
直接雇用に切り替わると仕事の量は倍に増え、最初は失敗だったと感じました。それでもマーケティング部の仕事にやりがいを見つけ、上司からは「先を読んで動いてくれるから助かる」という言葉をもらっています。
社内選考は、契約社員2年目に初めて受けて不合格でした。3年目に、その年に任された責任のある仕事をそのまま面接で話して合格しています。
グループ長や先輩は、仕事の合間に面談の練習に付き合ってくれました。正社員になっていちばん変わったのは、ボーナスがもらえることと、安心して働けることです。



いまは在宅勤務もでき、育児休業も取りました。平日の夕方に歯医者へ行けるような「時間の自由」もあります。
年収は、保育士のころの約2倍になりました。
動けないなら紹介予定派遣で試しながら決める
次の仕事を1回で決めきれないなら、働きながら職場を確かめられる紹介予定派遣が選択肢になります。普通の派遣と比べて、仕組みを整理しました。
| 紹介予定派遣 | 普通の派遣 | |
|---|---|---|
| 前提 | 派遣先に直接雇用されること | 派遣の期間だけ働くこと |
| 派遣の期間 | 最長6か月 | 契約で決まる(同じ職場は原則3年まで) |
| 期間のあと | 本人と派遣先が合意すれば直接雇用 | 契約の更新か終了 |
注意したいのは、直接雇用が正社員とは限らない点です。私のように契約社員として雇われることもあるため、求人の段階で雇用形態を確かめておきましょう。
紹介予定派遣の求人が多い派遣会社は、紹介予定派遣におすすめの派遣会社5社|求人数で比較【体験談】で比べています。
動けないときに今日からできる3つのこと
辞めると決めていなくても、今日から始められることが3つあります。どれも、始めたからといってすぐに転職が決まるものではないので、気軽に試せます。
- 辞めたい理由を書き出す
- 紹介予定派遣の求人を見る
- 人に話して気持ちを整理する
上から順に取り組むと、自分に合う次の道が見えやすくなるでしょう。
1. 辞めたい理由を書き出す
辞めたい理由を紙やスマホのメモに書き出すと、何から離れたいのかがはっきりします。「人間関係」「給料」「持ち帰りの仕事」のどれがいちばん重いかで、次に選ぶ職場の条件が変わるからです。
保育の仕事そのものは続けたいなら、別の園に移る道もあります。保育以外を考えるなら、次の求人探しに進みましょう。
2. 紹介予定派遣の求人を見る
派遣会社のサイトでは、紹介予定派遣の求人を条件で絞って探せます。仕事の内容や給料、直接雇用のあとの雇用形態を見比べると、どんな職場なら働けそうかが具体的になります。



私は派遣会社を評判で選ばず、先に求人を見て決めました。
働きたい求人を持っている会社に登録するほうが、迷いが少ないと考えています。
3. 人に話して気持ちを整理する
保育を続けるか、別の仕事にするかが決まらないときは、一人で考え続けるより人に話したほうが整理しやすくなります。家族や友人のほか、転職を前提にしないキャリア相談のサービスも選択肢です。
何の仕事が自分に合うか分からない人は、先に話して整理すると考えやすくなります。
保育士を辞めたいのに動けない人へのまとめ
保育士を辞めたいのに動けないのは、次の仕事への不安や申し訳なさ、保育以外への自信のなさが重なっているためです。私も1年で辞めたことを「逃げ」だと思っていましたが、派遣、コンビニ、紹介予定派遣を経て正社員になれました。
- 動けない理由は「次の仕事」「申し訳なさ」「保育以外への自信のなさ」の3つ
- 紹介予定派遣なら、働きながら職場を確かめてから直接雇用に進める
- 直接雇用は正社員とは限らないので、雇用形態を求人の段階で確かめる
今日は、辞めたい理由を書き出して、紹介予定派遣の求人を1つ見てみましょう。それだけでも、動けない状態から抜け出すきっかけになります。
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