派遣更新されない予兆とは?「もういらない」のサインと契約終了前の対策

派遣更新されない予兆はあるの?
こんな人におすすめ!
  • 最近、上司や同僚の態度が冷たい気がする
  • 契約更新の時期が近づくと、いつも不安で眠れない
  • 「次の更新はないかも」という予兆を感じて怖い
  • もし更新されなかったら、どうすればいいか分からない

結論、派遣契約が更新されない予兆は存在します。そして、そのサインに早く気づければ、契約終了を宣告される前に次の一手を打ち、自分を守るための準備ができます

会社の業績や法律上のルールなど、自分ではどうにもできない理由で契約が終了することも少なくありません。大切なのは、予兆を冷静に受け止め、正しい知識を持って次のキャリアへの準備を始めることです。

すみ

派遣社員として更新月が近づくたびに、胃がキリキリしていたすみが実体験と、後から学んだ法律知識を交えて解説します!

契約更新されるか不安な気持ちを一人で抱え込むのはつらいものです。もし更新されない予兆を感じたら、まずは転職のプロに相談して、次の選択肢を準備しておくことをおすすめします。

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目次

【チェックリスト】派遣契約が更新されない「危険な予兆」5選

派遣契約が更新されないかもしれないと感じる時、その不安にはちゃんと理由があります。ここでは、特に危険度が高い「予兆」を5つ紹介します。

派遣更新されない危険な予兆5選
  1. 仕事が減る・新しい業務を教えてもらえない
  2. 上司や同僚の態度がそっけない・面談が形式的
  3. 会社の業績悪化やリストラの噂がある
  4. 「3年ルール」や「5年ルール」の期限が近い
  5. 自分だけ教育・研修から外される

これらのサインに気づくことができれば、冷静に対策を立てる時間が生まれます。

1. 仕事が減る・新しい業務を教えてもらえない

これまで任されていた責任ある仕事が、いつの間にか他の社員に移されたり、新しい仕事を全く教えてもらえなくなったりするのは、危険なサインです。企業側は、契約終了を予定している社員に、手間のかかる業務や長期的なプロジェクトを任せるのを避ける傾向があります。

すみ

私も、周りの派遣仲間が新しいシステムの研修を受けているのに、私だけ呼ばれなかった経験があります。「あ、これは次はないな」と直感しました。

誰にでもできる単純作業ばかりになったら、「契約終了に向けた業務整理が始まっているのかも」と警戒した方がよいでしょう。

2. 上司や同僚の態度がそっけない・面談が形式的

職場の人間関係の変化も見逃せない予兆です。以前は気さくに話してくれた上司がよそよそしくなったり、契約更新の面談が「特に問題ないですよね?」といった形式的な内容で終わってしまったりする場合も注意が必要です。

更新しないことが既に決まっているため、どう接していいか分からず、相手が距離を置いている可能性があります。仕事へのフィードバックや指導が急になくなった場合も、「育てる必要がない」と思われているサインかもしれません。

3. 会社の業績悪化やリストラの噂がある

個人の評価とは関係なく、会社全体の状況が原因で契約が終了するケースは多いです。労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査においても、企業が有期契約労働者を活用する理由として、以下の回答が上位に挙がっています。

  • 「日常的な業務量の変動に対応するため(42.1%)」
  • 「急激な景気変動の際に雇用調整できるようにしておくため(18.5%)」
  • 「賃金を抑制するため(32.0%)」

2008年のリーマンショック時に「派遣切り」が社会問題化したように、景気が悪化すると企業はまず派遣社員などの人件費から見直しを行う傾向があります。これは、派遣社員が「雇用の調整弁」と見なされやすい現実があるためです。

社内で「コストカット」という言葉が飛び交っていたり、正社員の希望退職が募集されたりしている場合は、派遣契約の見直しも進んでいるおそれが高いと考えましょう。

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4. 「3年ルール」や「5年ルール」の期限が近い

法律上のルールが、皮肉にも雇い止めの引き金になることがあります。

  • 3年ルール: 同じ派遣先の同じ課で働ける期間の上限
  • 5年ルール: 同じ派遣会社との契約が通算5年を超えたら、無期雇用を申し込める権利

この2つは別のルールです。企業がこれらの法的義務を避けるため、期限が来る直前に契約を終了させるケースは少なくありません。自分の契約期間はしっかり把握しておきましょう。

5. 自分だけ教育・研修から外される

他の社員や派遣スタッフが受けている研修に、自分だけ参加させてもらえないのもわかりやすいサインの一つです。研修は、長期的な活躍を期待する人材への投資です。

その対象から外されるということは、「長期的な戦力とは見なされていない」可能性が高いことを示唆しています。

派遣更新しないのはなぜ?「3年・5年ルール」の壁と企業側のホンネ

更新されない予兆に気づくと、「自分の何が悪かったんだろう」と自分を責めてしまいがちです。もちろんスキルや勤務態度が原因のこともありますが、それ以上に大きな「法律の壁」と「会社の都合」が存在します。

「3年ルール」と「5年ルール」の違い

この2つのルールを混同していると、いざという時に自分を守れません。

派遣法の「3年ルール」とは?「派遣先」に対するルールです。
・あなたが同じ会社の同じ課(例:経理課)で働けるのは、最長で3年までと決められています。3年経つと、別の課に異動するか、その会社での派遣就業は終了となります。
労働契約法の「5年ルール」とは?「派遣会社」に対するルールです。
・派遣先がA社→B社→C社と変わっても、同じ派遣会社との契約が更新されて通算5年を超えた場合、あなたは派遣会社に対して「期間の定めのない雇用契約(無期雇用)にしてください」と申し込む権利が生まれます。
すみ

ここがポイント!
例えば、A社(派遣先)で3年働いて契約終了(雇い止め)になった時、派遣会社との契約期間がまだ通算4年目だったら、「5年ルール」を使って雇用を守ることはできないんです。
この「3年の壁」と「5年の壁」の間のギャップが、派遣で働く上で一番不安定な時期なんですよね。

関連記事: 40代派遣が悲惨と言われる理由とは?後悔しないための選択肢も解説

会社の都合

会社の業績悪化によるコスト削減が理由であることも多いです。また、あなたのスキルや勤務態度が、派遣先が求めるレベルに達していないと判断された場合も更新は見送られます。

予兆を感じたらすぐにやるべき「自分を守る3つの行動」

「もしかして……」という予兆を感じたら、不安な気持ちのまま待っているのが一番よくありません。すぐに具体的な行動を起こして、自分のキャリアの主導権を握り返しましょう。

予兆を感じたらすぐにやるべき「自分を守る3つの行動」
  • 次の派遣会社を探し始める
  • 紹介予定派遣で「正社員」を目指す
  • スキルや実績を整理して職務経歴書を更新する

1. 次の派遣会社を探し始める

重要なのは、更新されないと決まってから動くのではなく、予兆を感じた段階で水面下で準備を始めることです。

今の派遣会社だけでなく、テンプスタッフスタッフサービスなど、複数の派遣会社に登録しておくことをおすすめします。会社によって得意な業界や持っている求人が違うため、選択肢が多いほど、あなたに合った次の仕事を落ち着いて探すことができます。

派遣会社総合満足度紹介予定派遣
(2025年7月28日現在)
営業マン対応・サポート力福利厚生スキルアップHP

スタッフサービス
5.010,517件5.05.05.0【無料】公式HPへ

パーソルテンプスタッフ
4.85,396件4.55.05.0【無料】公式HPへ

ウィルオブ・ワークス
4.55,715件4.55.04.0【無料】公式HPへ

アデコ
4.32,713件4.04.54.5【無料】公式HPへ

パソナ
4.32,616件5.04.04.0【無料】公式HPへ
【実際に私が使った】おすすめしたい紹介予定派遣会社ランキング

2. 紹介予定派遣で「正社員」を目指す

「もういつ切られるかビクビクするのは嫌だ」と感じるなら、次は正社員を目指せる働き方を検討してみませんか?

「紹介予定派遣」は、一定期間(最長6ヵ月)派遣社員として働いた後、あなたと企業の双方が合意すれば、正社員や契約社員として直接雇用される働き方です。実際に働きながら職場の雰囲気を確認できるので、入社後のミスマッチも防げます。

すみ

「そんな働き方があるの?」と思った方もいるかもしれません。私も最初はよくわかっていませんでしたが、普通の派遣とは全く違う、安定を目指せる仕組みなんです。

まずはその違いを知るだけでも、気持ちが楽になりますよ。

具体的な内容は「紹介予定派遣とは?普通の派遣との違いを図解でわかりやすく解説」の記事で詳しく解説しています。

3. スキルや実績を整理して職務経歴書を更新する

今の仕事で「何ができるようになったか」を具体的に書き出し、職務経歴書を最新の状態に更新しておきましょう。

この作業は、自分の市場価値を客観的に把握する良い機会になります。いざという時にすぐ応募できるよう準備しておけば、精神的な余裕も生まれます。

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派遣契約の更新・終了ルールに関するよくある質問

最後に、いざという時に自分を守るための法律ルールを、少し詳しく解説します。

更新しない場合、いつまでに伝えられる?

少なくとも契約が終わる30日前までに予告する義務が会社にはあります(雇い止め予告)。このルールが適用されるのは、「契約が3回以上更新されている」または「通算で1年を超えて勤務している」場合に限られます。

もしこれに該当するのに30日前の予告なく契約終了を告げられた場合、その手続きは不適切である可能性が高いです。

出典:厚生労働省「労働契約(契約の締結、労働条件の変更、解雇等)に関する法令・ルール」

更新されない理由は教えてもらえる?

教えてもらえます。なぜなら会社に対して、更新しない具体的な理由を書いた証明書(雇い止め理由証明書)の発行を求める権利があるからです。

「契約期間の満了のため」といった形式的な理由ではなく、「担当業務が終了したため」「事業縮小のため」といった具体的な理由を記載してもらうことができます。

この証明書は、後で「話が違う」となった時にあなたを守る重要な証拠になります。納得できない場合は、必ず請求しましょう。

失業保険はすぐにもらえる?

自分が更新を希望していたのに契約満了となった場合、「特定理由離職者」と認定され、自己都合退職のような2ヶ月以上の給付制限(待機期間)がなく、早く給付金を受け取れる可能性が高いです。

しかし、派遣会社から次の仕事を紹介されたにもかかわらず、「正当な理由」なく断ってしまうと、「自己都合退職」扱いとなり、給付制限が課されてしまいます。「契約満了だから当然すぐにもらえる」と安易に考えるのは非常に危険です。

ちなみに「正当な理由」とは、例えば「提示された給与が今より著しく低い」「通勤に往復4時間以上かかる」「親の介護で勤務時間が合わない」など、やむを得ない事情を指します。

出典:ハローワーク インターネットサービス「基本手当について」、「特定受給資格者及び特定理由離職者の範囲の概要

紹介予定派遣なら必ず正社員になれる?

いいえ、「直接雇用=正社員」とは限りません

「正社員になれる」という言葉をうのみにせず、紹介を受ける際に「直接雇用後の雇用形態は正社員ですか?それとも契約社員ですか?」と、必ず書面で条件を確認しましょう。

【まとめ】予兆は次のキャリアへのチャンス!

派遣契約が更新されないかもしれないという状況は、誰にとっても不安です。

しかし、その予兆を「自分を責める材料」ではなく、今の職場から脱出して、次のキャリアを考えるためのサインと前向きに捉えることが大切です。それに早く気づければ、次の一手を打つための時間を確保できます。

更新されないことは、決して「あなたの価値がない」ということではなく、会社の都合や法律のルールが関係することも多いのが実情です。この予兆をきっかけに、より安定した環境や、あなたを正当に評価してくれる職場へステップアップするチャンスに変えましょう。

すみ

とはいえ、「じゃあ具体的にどうすればいいの?」と思いますよね。そんな時は、まずどんな選択肢があるのかを知るのが第一歩です。次のステージを目指したい方は以下の記事も読んでください。

関連記事: 紹介予定派遣につよいおすすめ派遣会社5社【正社員になりたい人必見】

もし今、少しでも不安を感じていたり、今後のキャリアについて専門家のアドバイスが欲しかったりするなら、一人で抱え込まずにプロに相談してみませんか?

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