「登録してはいけない派遣会社」と検索したものの、どこを避ければいいのかわからず、登録を迷っていませんか。
口コミは会社ごとに言うことが違うので、何を信じればいいのか不安になりますよね。
結論、避けたほうがいい派遣会社は、名前ではなく特徴で見分けられます。登録の前に、許可番号・情報の公開・求人の中身を確かめれば、失敗はぐっと減らせます。
私は保育士を辞めたあと派遣で2年半働き、5社に登録して2社で働きました。紹介予定派遣から契約社員を経て、いまは正社員です。
この記事では、厚生労働省のサイトで自分で確かめられる見分け方と、その手順をまとめました。
登録してはいけない派遣会社の特徴5選
派遣会社は、厚生労働大臣の許可を受けなければ事業を始められません。さらに、働く人が会社を比べられるように、情報の公開も法律で決められています。
- 許可番号が確認できない
- マージン率などの情報を公開していない
- 行政処分を受けている
- 求人の条件があいまいで「終了しました」が続く
- 時給や期間を書面で示さない
5つとも、登録の前か登録してすぐに、自分で確かめられる内容です。順番に見ていきましょう。
1. 許可番号が確認できない
派遣の仕事を紹介する会社は、労働者派遣法で厚生労働大臣の許可を受けることが決められています。許可を受けた会社には「派13-000000」のような許可番号があり、会社のサイトの会社概要などに書かれているのが一般的です。
許可番号が見つからない、または調べても出てこない会社は、登録を見送ったほうが安全でしょう。調べ方は、このあと手順つきで紹介します。
出典:e-Gov法令検索「労働者派遣法」 第5条
2. マージン率などの情報を公開していない
派遣会社には、事業所ごとの派遣労働者の数や派遣料金、マージン率、教育訓練の内容などを、インターネットなどで公開する義務があります。
厚生労働省の「人材サービス総合サイト」にも会社のサイトにも見当たらない場合は、決められた情報を出していないおそれがあります。公開している情報が少ない会社ほど、働く人から中身が見えにくいと考えておきましょう。
出典:e-Gov法令検索「労働者派遣法」 第23条第5項
3. 行政処分を受けている
法律に違反した派遣会社は、改善命令や事業停止命令などの行政処分を受けることがあります。人材サービス総合サイトの詳細検索では、行政処分の有無を条件にして事業所を探せます。
処分を受けた会社が、いまも同じ問題を抱えているとは限りません。ただ、処分の内容と時期は、登録前に一度確かめておくと安心です。
4. 求人の条件があいまいで「終了しました」が続く
求人の情報について、うそや誤解を招く書き方をすることは、職業安定法で禁止されています。募集する側は、求人の情報を正確で最新の状態に保つことも求められています。
とはいえ、人気の求人は数日で埋まることも多く、「応募したらもう終わっていた」だけで釣り求人とは言い切れません。求人番号を伝えて「まだ募集中ですか」と聞き、毎回ほかの仕事に話をすり替えられるかで判断しましょう。
釣り求人と言われる理由と確かめ方は、ウィルオブ・ワークの評判の記事でも求人を数えて解説しています。
出典:e-Gov法令検索「職業安定法」 第5条の4
5. 時給や期間を書面で示さない
派遣会社は、派遣で働く前に、仕事の内容や就業場所、派遣期間、就業時間などの就業条件を、働く人に明示しなければなりません。賃金や労働時間などの労働条件も、労働基準法で明示が義務づけられています。
時給や期間を口頭でしか伝えない会社や、聞いても書面を出さない会社は避けましょう。条件は、働き始める前に書面かメールで受け取って確かめるのが基本です。
出典:e-Gov法令検索「労働者派遣法」 第34条、「労働基準法」 第15条
許可番号とマージン率の調べ方
許可番号やマージン率は、厚生労働省の「人材サービス総合サイト」で、だれでも無料で調べられます。手順は次の4つです。
- 人材サービス総合サイトを開き、「労働者派遣事業」の検索を選ぶ
- 都道府県(必須)にチェックを入れる
- 「事業主名称」に会社名の一部を入れて検索する
- 一覧で許可番号・マージン率・労使協定の有無を確かめる
たとえば、私が紹介予定派遣で使ったマンパワーグループを東京で調べると、許可番号「派13-315642」と、事業所ごとのマージン率(30%前後・令和7年12月時点)が表示されました。国の認定を受けた「優良派遣事業者」かどうかも、一覧で確かめられます。
マージン率は低いほどよいわけではない
マージン率は、派遣会社が受け取る派遣料金のうち、働く人の賃金以外に回る割合です。この中には、派遣会社が負担する社会保険料や教育訓練費、福利厚生費なども含まれています。
そのため厚生労働省も、マージン率は低いほどよいわけではなく、ほかの情報と組み合わせて評価するよう説明しています。数字だけで決めず、労使協定の有無や教育訓練の内容とあわせて見ましょう。
5社に登録した私が派遣会社を選んだ方法
私は保育士を辞めたあと、派遣で2年半働きました。登録したのは5社で、実際に働いたのはジョブコムとマンパワーグループの2社です。
- ジョブコム:住宅ローン会社の事務で約2年働いた
- マンパワーグループ:紹介予定派遣で働き、契約社員を経て正社員になった
- パソナ・アデコ・スタッフサービス:登録のみ
紹介予定派遣を探したときは、派遣会社を評判で選ばず、先に求人を見て決めました。働きたい求人を持っている会社に登録するという順番です。
エン派遣が2019年に行った調査(2,513人)でも、登録する派遣会社を決めるポイントの1位は「気に入った仕事情報を持っている」で、66%でした。口コミで「やばい」と書かれていても、自分の希望に合う求人があるかは別の話です。
すみ気になる会社を見つけたら、先ほどの手順で許可番号と情報の公開を確かめてから登録すると安心です。
派遣会社に複数登録するときのコツ
派遣会社には、複数登録しても問題ありません。会社ごとに持っている求人が違うため、何社かに登録して比べるほうが、希望に合う仕事を見つけやすくなります。
先ほどのエン派遣の調査では、登録している社数は「1社」が34%でいちばん多い一方、登録しておくとよいと思う社数は「3社」が46%で1位でした。
- 同じ求人に、別の派遣会社から重ねて応募しない
- 登録した会社と、伝えた希望条件をメモしておく
- 合わないと感じた会社は、登録を解除する
1. 同じ求人に別の派遣会社から重ねて応募しない
同じ企業の求人が、複数の派遣会社から出ていることがあります。別々の会社から同じ求人に応募すると、派遣先と派遣会社の両方で行き違いが起きやすくなるので、応募は1社にしぼりましょう。
2. 登録した会社と希望条件をメモしておく
登録する会社が増えると、どこに何を伝えたのかがわからなくなりがちです。会社ごとに、担当者の名前と伝えた希望条件(時給・勤務地・仕事内容)を書き残しておくと、紹介を比べやすくなります。
3. 合わないと感じた会社は登録を解除する
連絡が多すぎる、希望と違う仕事ばかり紹介されるなど、合わないと感じた会社は登録を解除して大丈夫です。多くの会社では、マイページか担当者への連絡で手続きが可能です。
登録会で落ちるのが不安な人は、派遣の登録会で落ちる理由と決まりやすい人の特徴も参考になります。大手の派遣会社を求人数で比べたいときは、紹介予定派遣におすすめの派遣会社5社の比較にまとめています。
登録してはいけない派遣会社でよくある質問
知恵袋や2ちゃんねるの口コミは信じていいですか?
口コミは、その人がその時期に出会った担当者や職場での体験です。同じ会社でも、事業所や担当者によって対応は変わります。
口コミは参考程度にして、許可番号や情報の公開など、公式に確かめられる情報で判断しましょう。
大手の派遣会社なら安心ですか?
大手は許可番号や情報の公開を確かめやすく、求人も多い傾向があります。ただし、事業所や担当者によって対応に差があるのは大手でも同じです。
登録したあとも、紹介される求人や連絡の対応を見て、合うかどうかを判断しましょう。
登録したら必ず働かないといけませんか?
登録は、仕事を紹介してもらうための手続きです。紹介された仕事が合わなければ、断れます。
断り方は、派遣の断り方と例文の記事で場面別にまとめています。
派遣会社の登録は解除できますか?
解除できます。手続きの方法は会社によって違い、マイページから手続きする会社や、担当者への連絡で受け付ける会社があります。
働いている途中の場合は、契約の終わり方も含めて担当者に相談しましょう。
まとめ|派遣会社は名前ではなく特徴で選ぼう
登録してはいけない派遣会社は、会社の名前ではなく特徴で見分けられます。最後に、要点を振り返りましょう。
- 許可番号とマージン率などの情報は、人材サービス総合サイトで確かめる
- 求人の条件があいまいな会社や、条件を書面で示さない会社は避ける
- マージン率は、低いほどよいわけではない
- 評判より先に、働きたい求人がある会社を選び、2〜3社で比べる
口コミだけで判断すると、どの会社も不安に見えてきます。公式に確かめられる情報で選べば、自分に合う派遣会社を落ち着いて選べるはずです。



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