- 保育士を続けてきたけど、この園で以上働きたくない
- 辞めたいと思うけど、辞めた後が不安
- 30代で転職できるか不安に感じる
たしかに、30代になると家庭を持って、このままの収入で大丈夫なのかと悩みだす時期ですよね。その一方で「もし辞めたら後悔してしまうのでは…」と不安に思う人も少なくないでしょう。
結論、30代で保育士を転職することは可能です。
ただし、保育士を30代で辞めるデメリットもあるので、それに納得できないのであれば転職は断念したほうがいい方もいます。

保育士から転職経験のあるすみが解説します。
関連記事:保育士の手取りは13万⁉︎少ない6つの理由と手取りを上げる3つの方法
なぜ30代保育士は「今すぐ辞めたい」と感じるのか?
20代の頃は「やりがい」で乗り越えられたことも、30代になると「将来への不安」という形でのしかかってきます。ただのわがままではなく、ライフステージの変化に伴う切実な課題が背景にあります。
- 責任は「管理職並み」なのに、給料は新人と大きく変わらない
- 体力と家庭の板挟み
- 「このまま園長を目指すか?」キャリアの天井が見えた
- 保育士の仕事に魅力を感じなくなった
- 心身の体調不良を感じはじめた
- 異業種に魅力を感じている
責任は「管理職並み」なのに、給料は新人と大きく変わらない
30代になると、リーダー業務や後輩指導、複雑な保護者対応など、責任の重い仕事を任されます。しかし、厚生労働省のデータを見ても、保育士の給与カーブは緩やかで、業務量に見合った昇給が追いついていないのが現実です。
厚生労働省の統計を見ても、全産業平均と比較して給与水準が低い傾向にあります。この「貢献と報酬の不均衡」が、働く意欲を削ぐ最大の要因となっています。
参考
令和4年賃金構造基本統計調査 結果の概況|厚生労働省
体力と家庭の板挟み
「昔のように無理がきかない」と感じることはありませんか? 自身の体力低下に加え、結婚や子育て、親の介護など、プライベートでの役割も増えるのが30代です。
持ち帰り仕事やサービス残業が常態化している環境では、ライフワークバランスを保つことが物理的に不可能になり、「辞めるしかない」という結論に至ります。
「このまま園長を目指すか?」キャリアの天井が見えた
長く勤めていれば、園長や主任といったポストが見えてきます。しかし、「憧れの先輩が疲弊している姿」を見て、「あんなふうになりたくない」と感じてしまうことも少なくありません。
30代は、このまま保育業界に残るか、異業種へ移るかの「ラストチャンス」と捉える人が多い時期です。
保育士の仕事に魅力を感じなくなった
長く働いていると、仕事の良い部分、悪い部分がみえてきますよね。
- 子どもの笑顔をみるのが好き
- 子どもが喜ぶ企画を考えるとワクワクする
など、やりがいを持っている部分は、保育士それぞれ皆あるでしょう。
しかし一方で、保護者対応がつらかったり、保育以外の業務が苦手だったりするなど、保育士の魅力を感じなくなっている方も少なくありません。

魅力が失われていくと、仕事に向き合う気持ちも低下していきます。
心身の体調不良を感じはじめた
仕事に行くと動悸がする、何をするにもやる気が出ないなどの症状を、30代になり感じ始めている保育士は存在します。理由の一例を挙げると、担任を離れて全体を管理するリーダーを任されるようになったからといった責任あるポジションへの転換です。
20代の頃は子どもと最前線で接していたので、保育士の魅力を強く感じていたのに、リーダー級になると、それ以外の仕事もしなければいけなくなった…

こんなケースになって、自分のやりたい仕事じゃなくなり、カラダにも不調が出始める方も多いのです。
心身の不調が出始めると、プライベートの時間も楽しめなくなります。
異業種に魅力を感じている
- 保育士の仕事は大好きだけど、他にもやりたい仕事が見つかった
- チャンスがあるのなら、その職種にチャレンジしたい
保育士の仕事以外に魅力を感じて、保育士の仕事を辞めたい方も多いのが実情です。
PRTIMES
株式会社 メディフェアの調査データを見ると、多くの保育士が仕事を辞めようと考えたことがあると回答しています。
さらに実際に転職経験された方(63.2%)の半分は異業種へ転職しています。
保育のお仕事レポート
すみ仕事は、保育園で働くことだけではなく、他の仕事へキャリアチェンジする保育士も珍しくありません。
保育士を30代で辞めたいと思った時に考えること
すぐ辞める選択は一歩踏みとどまる
本当に辞めたい気持ち一色なのかどうか、まず自分の気持ちを整理しましょう。
勢いで辞めてしまっては、次の仕事が決まっておらず、就職活動が難航する恐れがあります。



辞めるにしても、なぜ辞めたいのか、辞める以外の方法で悩みを解決できないか手段を考えてみてください。
30代転職の難しさを知る
未経験業界に関して言えば、転職のハードルは高くなります。なぜなら30代での転職者には即戦力を期待しているからです。
転職求人を調べてみるとわかるように、未経験の募集は、20代より30代の方がガクンと減少します。未経験業界への転職は、30代において厳しくなることは覚えておきましょう。
それでも辞めたい人は「辞めたい理由を明確にする」
- 辞めたい気持ちは本物か
- 辞める以外の選択で解決できないか
上記を考えた上で、辞めたいと決断する方は必ず辞めたい理由を明確にしましょう。
なぜなら、次の就職先で質問されるからです。転職者を採用してすぐ辞めてしまわないか、問題を起こす社員にならないかなど、せっかく採用したのに問題社員だと困ってしまいます。
だからこそ、辞めたい理由を明確にしておき伝えることは重要です。
信頼できる周囲の人に相談する
自分だけの考えだと偏った考えになってしまいますよね。実際に他者の意見を聞くと、思わぬ解決策が浮かぶかもしれません。


特に信頼できる周囲の人に、話すと自分自身も納得して話を聞けるのでおすすめですよ。
転職活動をはじめる
実際に行動を起こしましょう。どんな求人があるのか、異業種の仕事はどんなものがあるのかなど、調べてみないとわからないことがたくさんあります。
私の場合、保育士の職業を辞めたかったので、異業種にチャレンジしました。スキルのない人は、正社員で採用されることはないだろうと思い、派遣会社に登録しました。
| 派遣会社 | 総合満足度 | 紹介予定派遣 (2025年7月28日現在) | 営業マン対応・サポート力 | 福利厚生 | スキルアップ | HP |
![]() ![]() スタッフサービス | 5.0 | 10,517件 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 【無料】公式HPへ |
![]() ![]() パーソルテンプスタッフ | 4.8 | 5,396件 | 4.5 | 5.0 | 5.0 | 【無料】公式HPへ |
![]() ![]() ウィルオブ・ワークス | 4.5 | 5,715件 | 4.5 | 5.0 | 4.0 | 【無料】公式HPへ |
![]() ![]() アデコ | 4.3 | 2,713件 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 【無料】公式HPへ |
パソナ | 4.3 | 2,616件 | 5.0 | 4.0 | 4.0 | 【無料】公式HPへ |
私の転職活動は、「保育士からOL転職した方法を徹底解説【異業種転職したい人必見】」の記事にまとめてあります。


保育士を30代で辞めるデメリット
保育士を30代で辞めるデメリットは以下です。
1つずつ解説します。
保育士を辞めたことに後悔する可能性がある
子どもの笑顔を見れなくなる、子どもと関わる仕事がしたかったなど、保育士だったからこそ楽しめたことがあるはずです。
もし異業種転職を考えているなら、保育士の仕事をできなくなることに後悔するかもしれません。
とはいえ、保育士の資格を活かした仕事はたくさんあります。
- 家庭的保育事業者
- ベビーシッター
- 託児所のスタッフ
- チャイルドマインダー
- 習い事の講師


上記のように、「保育士として保育園で働く」ことにこだわる必要はない時代です。
転職を繰り返せない
30代になると20代と違い、転職を繰り返せないですよね。30代は即戦力人材としての需要は高いです。
ただし年齢を重ねれば重ねるほど、求めるスキルは高くなります。


ハードルを乗り越え、ガンガン転職できる経験やスキルがあれば問題ないですが、全員がそうではないですよね。
ですので、転職できるチャンスは多くないので、多くないチャンスの中で転職活動しているという気持ちで挑みましょう。
家族を養っていかなければならないのに辞めることに不安を感じる
妻や子どものことを考えると、簡単に転職するなど言い出せないですよね。実際に、「家族のこと」を理由に転職をためらう保育士も少なくありません。
一方で、保育士の給料や働き方を理由に、転職したいと考える保育士もいます。


独身の方なら、選択はご自身1人の意見で貫き通せますが、家族を持つと、パートナーの意見を聞いた上で判断していくという方が多くなります。
保育士を30代で辞めるメリット
時間を作れるようになった
保育士を辞めると時間ができます。


私が辞めたときは、保育士の仕事で「いっぱいいっぱい」になっていたので、辞めたことで考える時間など持てたのは大きかったですよ。
忙しいの「忙」は「心を失う」という意味があります。自分の心を失っている状態では、正常な判断は難しいですよね。
本来、自分がどういう生き方をしたいのかなど考える時間を持てるのも保育士を辞めるメリットです。
ストレスが減った
保育士として働くことで精神的ストレスを感じていた方は、一気に解放されます。


私自身、「保育園に行かなくていいんだ」とすごく安心した記憶があります。
「嫌だったのに行き続けていた環境」から脱出できることで精神的に安定します。辞めてから、他にも魅力的な仕事がたくさんあることを知り、新たに行動できるようになりました。
ストレスは行動する原動力にもなりますが、ストレスで行動を制限されることもあります。「辞める」ことでストレスの根源を取り除けますよ。
給料が増えた
保育士として職種全体の平均年収の差が下記です。
| 保育士の平均年収 | 全ての業種の平均年収 |
| 381万円 | 458万円 |
職種によって、保育士を辞め異業種転職すると年収が増えるケースがあります。


私も事務職へ転職して年収は大幅にアップしましたよ。
テンプスタッフなら時給「1,700」円の未経験求人などたくさん扱っています。


また同業種(他の保育園へ転職)への転職であっても地域や、運営母体が違うだけで年収は大きく変わってきます。
実際に自分が働く園の給料はどうなんだろう?と疑問に思う方は保育士に特化した転職サービスに相談してみるのも1つの選択肢ですよ。
保育士業界に精通したプロのスタッフが、あなたの現況と他園の違いを正確に評価してくれます。
人間関係がリセットできた
保育園を辞めることで、辞める保育園の同僚と働くことはなくなります。辞めたい原因が「人間関係」だった方は、辞めることで人間関係から解放されますよ。


多くの悩みは人間関係が絡んでいます。
特に保育園は子どもを複数で見なければならず、密になりがちです。そのためストレスも大きくなりやすくなります。
保育園を辞め、人間関係をリセットできるのはメリットです。
新たなスキルや経験が積めるようになった
保育士を辞めると、保育士を続けていたら、経験できなかったことや、新たなスキルに出会えるチャンスができます。


私の場合、保育士の仕事しかできなかったのに、今ではパソコンを使って仕事をしています。
新たなチャレンジができることもメリットです。
【保育士 30代 辞めたい】30代保育士が選べる選択肢
30代保育士が選べる選択肢は以下の4つです。
現状働いている保育園で働く
転職を諦め、今の保育園で働く選択です。人間関係など園を変えないと解決できない人にはおすすめできません。
しかし、働く思考や働く時間を変えたりすることで継続して働けるなら、このまま働いた方がいいでしょう。


特に人間関係ではなく、働く時間など労働環境に悩んでいる方は、相談してみると勤務時間を変えてくれるかもしれません。
他の保育園へ転職する
- 保育園の仕事は好き。でも、給料が低いことに悩んでいる
- 人間関係に悩んでいる
- 保育園の方針が合わない
上記のような悩みを持っている方は他の保育園へ転職することをお勧めします。
特に「人間関係」は、小さな園だと解決するのが難しい問題です。
人間関係をリセットできるので、他園へ転職することで、解決できる可能性は高まります。
保育士資格を活かした職業に転職する
保育士資格を活かした職業は下記のようなものです。
- 家庭的保育事業者
- ベビーシッター
- 託児所のスタッフ
- チャイルドマインダー
- 習い事の講師
ベビーシッターの仕事を例に出すと、保育士資格を持っていることで登録できます。
それに保育園のように、「多くの児童をみるのが苦手だった」だけで「子どもを保育する」仕事は好きという方は、保育園で働く以外の選択肢として向いていると言えるでしょう。
まったく違う異業種に転職する


私のように保育士以外の仕事にチャレンジする選択です。
異業種にチャレンジするのは勇気がいる行動ですが、保育士の仕事がしたくないと考えている方は、選択肢として考えてみてください。もし「スキルや資格が何もないのは不安」という方は、シーライクスで学んでみることをおすすめします。


私が転職活動中に取得したMOSの資格を取得できるコースもあります。
保育士を30代で辞めるべき人の特徴
以上を踏まえ、「それでももう辞めるしかない!」と思う人はどんな人でしょうか。私が思うに、次のような特徴に当てはまる人は30代でも保育士を辞めるべきだと思います。
- 労働時間が長すぎると感じている人
- 給料が安すぎると感じている人
- 体力・健康面に不安がある人
このような方は、転職によって労働時間が短くなったり給料が上がったりする可能性があります。実際、保育士を辞めて他業種に移ったら毎日定時で帰れて収入もアップしたなんてケースも珍しくありません。
「このまま続けていたら自分が壊れてしまう」と感じるほどなら、年齢関係なく辞める決断をしてOKです。30代だからと遠慮せず、自分の人生を優先しましょう。
保育士を30代で辞めるべきではない人の特徴
逆に、「まだ辞めない方がいいかも」というケースもあります。30代まで保育士を続けてきたということは、仕事のコツもつかみ中堅クラスに成長しているはずです。上司から見ても頼りになる存在でしょう。
それゆえ、中堅ならではのプレッシャーや人間関係の板挟みで疲れてしまっているのかもしれません。もし人間関係がどうしても修復不可能だったり、慢性的な過労状態が何年も続いていたりするのなら、前述の通り転職も選択肢です。
しかし、人間関係は良好だけど責任が重くて辛いという場合は、周囲に相談してサポートを得ることで乗り切れるかもしれません。あるいは配置転換をお願いするなど、今の職場で状況を改善する手も考えてみましょう。
要するに、今の職場で解決できる余地が残っているかどうかがポイントです。「ここさえ乗り越えれば……」という段階なら、すぐ辞めずに踏ん張る価値もあります。一方で改善の見込みがない泥沼状態なら、無理せず転職の準備をはじめましょう。
保育士を30代で辞める際の注意点
30代の中堅クラスの保育士は、園長に辞めるのを止められる可能性があったり、30代からの転職に不安を抱いたりしています。そのため、転職に対しての悩みやトラブルがあることを理解しておくことが大切です。
具体的な内容が下記です。
- 強い引き止めに合う
- 働いている上司と関係性が悪いため、相談できない
- 人が足りていないのに辞めるのは悪いと負い目を感じている
- 辞める気力が残っていない
- 収入面に不安があり休職、退職できる一歩が出ない
- 30代からで新しい環境に合わせられるか不安
かなりネガティブな要素が並びましたが、どれも現実にあり得ることです。特に真面目で責任感の強い保育士さんほど、自分が辞めることで園に迷惑がかかると罪悪感を抱きがちです。
ですが、あなたが心身を壊してしまったら元も子もありません。まずは自分の人生と健康を最優先に考えてください。不安なことは信頼できる同僚や家族に相談し、それでも辛い場合は一度お休みをもらうのも手です。


園側からの引き止めが強い場合、退職代行サービスを利用する方法もあります。パワハラまがいの引き止めに遭っているなら、第三者に間に入ってもらうのもアリです。
詳しくは関連記事「保育士は退職代行を利用した方がいい?退職代行を利用した辞め方まで解説」も参考にしてください。


保育士を30代で辞めたい人がすべき5ステップ
それでは最後に、実際に「もう辞めたい!」という30代保育士さんが取るべき行動を5つのステップでおさらいします。
①やりたくないことをハッキリさせる
「次の職場で絶対に避けたいこと(妥協できない条件)」を明確にしましょう。
30代の転職は、20代の頃と違って「とりあえずやってみる」という失敗が許されにくい時期です。「なんとなく今の環境が嫌」というあいまいな理由で動くと、結局また同じような不満を抱える職場を選んでしまいかねません。
- 持ち帰り仕事やサービス残業は絶対にやりたくない
- 土日祝日は確実に休みたい
- 体力的にきつい行事の準備は避けたい
このように、これだけは無理という条件を具体的に洗い出すことで、自分が本当に求めている働き方が浮き彫りになり、ミスマッチのない職場選びが可能になります。
②5年後の自分の姿を明確にする
5年後の自分の姿があいまいなままだと、せっかく転職しても「なんとなく違う」と後悔することになります。なぜなら、目指すゴールによって進むべき道が全く異なるからです。
| 5年後の理想像 | おすすめの選択肢 |
|---|---|
| 主任や園長として現場を回していたい | キャリアアップできる制度が整った、別の保育園へ転職する |
| 体力に頼らず、定時で帰ってプライベートを充実させたい | 事務職などの異業種へキャリアチェンジする |
今の延長線上に「理想の自分」がいないのであれば、思い切った方向転換が必要です。



私の場合、「責任が重すぎる仕事は避けたい」「プライベートの時間を確保したい」という想いが強かったため、未経験からでも挑戦でき、退社時間をコントロールしやすい「事務職」を選びました。
保育士しか経験がないから無理と決めつけず、まずは理想の働き方から逆算して職種を選ぶことが大切です。
実際に私は派遣会社に登録して、未経験から事務職に就職できました。事務職への転職した私の体験談は「保育士からOLに転職する方法を徹底解説【私のやり方伝授します】」を読んでください。
③転職サービスを活用する(紹介予定派遣がおすすめ)
ステップ①、②の内容が明確になってきたら、次に転職サービスを活用しましょう。
| 転職エージェントを活用 | 転職サイトを活用 | 紹介予定派遣 | |
| メリット | ・面接などサポートを受けられる ・代わりに給料交渉しれくれる | ・希望の企業を自分で自由に選べる ・隙間時間で気軽に使える | ・企業側の直接雇用したい意思がある ・事前に職場の雰囲気を把握できる ・人格や仕事のはたらきぶりを見てもらえる |
| デメリット | ・採用まで時間がかかる | ・書類選考が通りづらい | ・必ず正社員になれるわけではない ・正社員以外の採用のケース(契約社員など)もある |


特に派遣会社のスタッフが、面接まで同行してくれる紹介予定派遣は安心です。
紹介予定派遣とは
最終的に直接雇用を前提に試用期間を設け、派遣社員として働く制度が「紹介予定派遣」です。
一般的に3ヵ月くらいが多いです。ただし最長6ヵ月間試用期間が設けられます。
期間中に、本人と派遣先企業側の双方が「このまま引き続き一緒に仕事をしていきたい」と合意された時のみ最終的な契約になります。
紹介予定派遣については以下の記事で詳しく解説しています。


私のように「未経験で異業種にチャレンジしたい」方は、派遣も1つの選択肢ですよ。
しかし、そうは言ってもどの会社が良いのかわかりませんよね。


私が実際に使った紹介予定派遣に強い派遣会社を紹介します。
| 派遣会社 | 総合満足度 | 紹介予定派遣 (2025年7月28日現在) | 営業マン対応・サポート力 | 福利厚生 | スキルアップ | HP |
![]() ![]() スタッフサービス | 5.0 | 10,517件 | 5.0 | 5.0 | 5.0 | 【無料】公式HPへ |
![]() ![]() パーソルテンプスタッフ | 4.8 | 5,396件 | 4.5 | 5.0 | 5.0 | 【無料】公式HPへ |
![]() ![]() ウィルオブ・ワークス | 4.5 | 5,715件 | 4.5 | 5.0 | 4.0 | 【無料】公式HPへ |
![]() ![]() アデコ | 4.3 | 2,713件 | 4.0 | 4.5 | 4.5 | 【無料】公式HPへ |
パソナ | 4.3 | 2,616件 | 5.0 | 4.0 | 4.0 | 【無料】公式HPへ |


求人の中には、派遣として働く保育士の求人もありますよ。
④やりたい仕事を探す
紹介予定派遣に登録したら、実際にある求人から派遣担当者が、あなたと一緒に仕事を探してくれます。


もちろんあなたがやりたい仕事を求人サイトからチェックして働くことも可能です。
積極的に自分の意思を伝えましょう。
実際に私は事務職の仕事に応募しましたが、最初は行きたい会社が見つからないケースも少なくありません。
そういった際は派遣担当者のアドバイスを受けてみましょう。
⑤次の仕事にチャレンジする
そして最後は、紹介予定派遣で紹介された仕事を就くため採用試験の準備です。紹介予定派遣の場合は、派遣社員としてまず働く前に面接試験と、書類選考があります。
派遣担当者が面接まで同行してくれるので、面接が苦手な方も不安なく挑戦できます!
紹介予定派遣の流れは以下のステップです。
- 派遣会社へ登録
- 派遣会社との面談
- 仕事紹介を受ける
- 派遣先企業と書類選考&面接
- 書類選考&面接通過(お仕事開始)
- 派遣期間終了(派遣及び派遣先企業双方が合意)
- 正式採用
保育士を30代で辞めて未経験業種に転職はできる?
結論としては可能です。ただし未経験業種の求人は20代と比べ減少します。
先述しましたが、30代の人材に求めるのは「即戦力」という企業が多いからです。とはいえ、30代であっても未経験で挑戦できる仕事はあります。
もし「未経験で異業種転職するのが怖い」と考えているのなら、まず「資格を取る」、「副業で動いてみる」などアクションを起こしましょう。


副業で始めて、スキルを積めば、それを実績として転職できるかもしれません。
WEBスキルを学びながら、副業を始めることもできますよ。
【保育士 30代 辞めたい】SNS上の声・口コミ
実際に30代で「保育士辞めたい」と嘆く人は、SNS上にもたくさんいます。その一部をご紹介します。
岸田さん。私はモーレツに保育士辞めたいよ?30代中堅やが、保育士しながらママ世代の30代がほとんど保育士におらんの知ってた??つまりそういうこと、ただでさえ子育て世帯に風当たりキツイ社会やから保育に気持ち向かんのや。あしからず。
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↑ 30代で子育てしながら保育士を続ける大変さを痛感する声ですね。同年代のママ保育士がほとんどいない=続けにくい環境だという指摘がリアルです。
帰れる時はもちろん帰るけど、帰れないのが日常で、そんな私は明日8時〜19時30分勤務です 19:30に帰れるわけがないのでまあ結局12時間は働かなきゃいけないんだけど。 違法だろって感じですが、違反しなきゃ回らないんですねぇ こんな世の中にしたのは誰ですか? 早く保育士辞めたい
X
↑ 長時間労働の嘆きです。保育士の業務量の多さや慢性的な残業がうかがえます。「違反しなきゃ回らない」というのが悲痛です。
SNSを見ると、他にも「30代になって体力の限界を感じる」「子育てしながら保育士は無理ゲー」など切実な声が多数あります。あなた一人じゃないんだ、と少しホッとする一方で、業界の構造的な課題も感じますね。
30代保育士の転職Q&A
最後に、30代保育士の転職に関するよくある質問にQ&A形式でお答えします。
- 保育士を40代で辞めるときついって本当ですか?
- 保育士になって「もう2度とやりたくない」と感じた経験はありますか?
- 保育士を辞めて良かったですか?
保育士を40代で辞めるときついって本当ですか?
40代で保育士を辞めて異業種に挑戦する人もいますが、確かに難易度は上がります。一般的に転職市場では、年齢が上がるほど未経験分野で採用されにくい傾向です。ただ、「だから諦めるべき」ということではありません。
実際、私の周りでも40代で保育士を辞めて別の道に進んだ方がいます。その理由はさまざまですが、以下のような30代とも共通する悩みが多いです。
- 家庭(育児・介護など)の事情
- 体力的に現場がきつくなった
- 給料が安いのに責任だけ増えて割に合わない


ただし40代になると転職先探しに時間がかかることも想定されます。心身の不調が限界になる前に、まずは身近な人に相談してみるのがおすすめです。必要なら一旦休職してエネルギーを回復させるのも大事ですよ。
「保育士を辞めたい40代」の人が取るべき対策は以下の記事で解説しています。


保育士になって「もう二度とやりたくない」と感じた経験はありますか?
保育士になってから二度とやりたくないと感じたのは、自分の時間がまったく持てなくなった時です。
- 仕事中はもちろん、保育の仕事のことを考えている
- 定時を過ぎても残った仕事をこなしながら明日の仕事のことを考えている
- 帰宅した後も、明日の仕事のことを考えている
- 休みの日でさえ、仕事のことを考え保育の本を見に本屋へ足を運んでいる


保育士をしていた頃は、完全にプライベートを無くしていました。オンとオフを切り替えられたら、良かったかもしれません。
しかし、保育の仕事が好きだったため、無茶をしていました。
保育の仕事はやりがいがあります。子どもたちの笑顔を見ると「よしっ、がんばろう」と自分を鼓舞してくれます。しかし、何かを犠牲にしながら働いていると、どんどん蓄積されて必ずどこかで大きな歪みを生み出してしまいます。
まず「自分自身が無理していないか」「自分に合っていない働き方をしていないか」真剣に向き合ってみてください。
私の実体験から書いた以下の記事もあわせて読んでください。
【あわせて読みたい】保育士を二度とやりたくない理由とは?しんどすぎる実態と対処法を解説


保育士を辞めて良かったですか?
心から「辞めて良かった」と言えます。子どもは好きでしたが、労働環境を変えたことで人生の幸福度が上がりました。「手取り13万円の経済的不安」と「命を預かる重圧」から解放され、自分の人生を生きられるようになったからです。
実際に異業種(事務)へ転職し、年収は約2倍、土日祝休みでプライベートも充実しました。
正直に言うと、辞めた直後は「子どもたちを裏切ってしまったのではないか」という罪悪感がありました。しかし、数年経った今、冷静に振り返ると、あの時の決断は正しかったと断言できます。
私が保育士を辞めて一番良かったことは、自分の時間を、自分のために使えるようになったことです。
保育士時代は、家に帰っても翌日の保育の準備や持ち帰り仕事に追われ、休日も研修や行事の準備で消えていきました。「やりがい」という言葉だけで、自分の人生をすべて仕事に捧げていたのです。
しかし、思い切って異業種(事務職)へ転職したことで、生活は激変しました。 以下は、私のリアルな変化です。
【実録:筆者(すみ)の保育士退職後の変化】
| 項目 | Before:保育士時代 | After:異業種転職(事務) |
|---|---|---|
| 手取り/年収 | 手取り約13万円 / 年収200万円台 | 年収約500万円(約2倍にアップ) |
| 労働時間 | 持ち帰り残業あり、休憩なし | 定時退社、土日祝休み |
| 心の変化 | 「お金がない」恐怖で心が乾く | 平日の午後3時に歯医者に行ける自由を獲得 |
| 仕事の感覚 | 命を預かる重圧で休まらない | パソコンを閉じれば仕事から解放される |
大きかったのは、「経済的なゆとり」が生まれたことです。 保育士時代は、コンビニのスイーツを買うことさえ躊躇し、友人の旅行の誘いも断っていました。しかし今は、将来のための貯金をしながら、たまには自分へのご褒美を買うこともできます。
30代になると、「もう後がない」と焦る気持ちも痛いほどわかります。しかし、30代だからこそ、これからの長い人生を「我慢」で終わらせないための選択が必要です。
保育士という仕事は尊いですが、あなた自身が幸せでなければ、子どもたちに笑顔を向けることはできません。「辞める」ことは逃げではなく、あなたがあなたらしく生きるための「前向きな選択」です。
30代からの新しい一歩:保育士の「辞めたい」を「よかった」に変える!
この記事では、30代で「保育士を辞めたい」と悩むあなたが、後悔しないための考え方と具体的なステップを解説しました。
給料が上がらない現実、増え続ける責任、ライフステージの変化…。30代という節目に、将来への不安を感じるのはあなただけではありません。動悸や不眠、無気力といった心身のSOSは、あなたの心が「もう限界だ」と叫んでいるサインかもしれません。
勢いで辞めてしまうのは危険ですが、その悩みを無視し続ける必要もありません。大切なのは、「なぜ辞めたいのか」という自分の本心と向き合い、次のキャリアで何を実現したいのかを明確にすることです。
保育士を辞めることで、失うもの(デメリット)もあれば、手に入れられるもの(メリット)もたくさんあります。時間的な余裕、ストレスの軽減、そして新たなスキルや経験は、あなたの人生をより豊かにしてくれるでしょう。
「もう30代だから…」と諦めるのはまだ早いです。この記事で紹介した5つのステップを参考に、まずは情報収集から始めてみてください。












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