- 保育士の仕事が辛くて、日常的に「辞めたい」と思っている
- 他の園の保育士さんも、自分と同じような深い悩みを抱えているのか知りたい
- 今の職場をこのまま続けるべきか、転職や異業種へ進むべきか迷っている
結論から言うと、保育士が日々抱える「大変さ」や「辛さ」の大部分は、あなた個人の能力不足や忍耐力の欠如によるものではありません。
それは、日本の保育業界特有の歴史的背景や、硬直した収益構造、閉鎖的な組織風土がもたらす「構造的な問題」です。
厚生労働省のデータによると、保育士の離職率は長年約10%前後で推移しており、その理由は「人間関係」と「給与」に集中しています。これは業界全体の病理であり、個人の努力だけで解決できるものではありません。
もし今、職場環境が原因で不眠や胃痛などの不調を感じているなら、無理にとどまる必要はありません。環境を変えると選択をすることで、働きやすくなるケースは多々あります。
この記事では、保育士の「大変なことランキングTOP10」を深掘りし、辛い状況から抜け出すための具体的な対処法を徹底解説します。
一人で悩んでいても、今の職場が「普通」なのか「異常」なのか判断するのは難しいですよね。「自分はどうしたいのか分からない」とモヤモヤしている方は、まずはプロに相談して客観的な意見をもらうことをおすすめします。
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現場はここが辛い!保育士の「大変なこと」ランキングTOP10
保育士が日々の業務で感じている「大変なこと」は多岐にわたります。まずは現場のリアルな声を反映したTOP10を見てみましょう。
- 職場の複雑な人間関係
- 責任の重さに見合わない給料
- 終わらない持ち帰り残業と多すぎる仕事量
- 理不尽なクレームなど保護者対応のストレス
- 命を預かる責任の重さと精神的なプレッシャー
- 腰痛や腱鞘炎など身体への大きな負担
- 有給が取れない雰囲気と休むことへの罪悪感
- 古いルールの押し付けや厳しい上下関係
- 園長や主任など上司からのサポート不足
- 世間のイメージと実際の待遇とのギャップ
決してあなた一人の悩みではなく、全国の保育士が直面している普遍的な壁です。
【1位】職場の複雑な人間関係
厚生労働省の「保育を取り巻く状況について」によると、離職理由のトップ(約33.5%)は常に「人間関係」です。保育園は「女性職員が多い」「クラス担任制という閉鎖空間」という特殊な環境にあります。
厚生労働省 保育を取り巻く状況について
外部の目が入らない密室では、経験年数による上下関係が生まれやすく、園長や主任に権力が集中しがちです。その結果、若手が意見を言えない空気が常態化し、挨拶無視や陰口、特定のグループによる排他性などの問題が発生します。
すみ「保育観(厳しくするか、自由にするか)」の違いが、個人攻撃の口実にされることもあり、精神的に一番削られる部分です。
保育士を二度とやりたくない理由とは?しんどすぎる実態と対処法を解説


【2位】責任の重さに見合わない給料
「子どもの命を預かる」という重大な責任に対し、給料が著しく見合っていないという「不均衡」は、保育士のモチベーションを破壊します。
「令和6年賃金構造基本統計調査」によると、全産業の平均賃金(月額)は約33.0万円です。一方、詳細データに基づく保育士の給与額は月額27.7万円にとどまっており、月額ベースで約5万円以上の格差があります。
年間賞与(74.1万円)を含めた保育士の平均年収は約406.8万円となりますが、全産業との基本給の差違を考慮すると、依然として待遇面に課題を残していると言えます。
「手取りが20万円を切っていて一人暮らしができない」「身を粉にして働いているのにボーナスが少ない」といった切実な声が絶えません。
実際に下記のように、責任の重さに見合わないXでの口コミが反響を集めています。
【保育士の給料を“高い方に合わせる”のではなく、“低い方に合わせる”という話が出ていますが、少しだけ聞いてください。】
保育士の給料を上げてほしいのは、
私たちが贅沢をしたいからではありません。本当に優秀で、子どもが大好きで、志を持ってこの仕事を選んだ人ほど、早く辞めていきます。
理由は
責任の重さと、報酬の軽さが、あまりにも釣り合っていないからです。子どもの命を守る。
発達を支える。
保護者の不安を受け止める。
書類、行事準備、連携、研修、クレーム対応。保育士は「好き」だけでは続きません。
専門職です。マルチタスクです。
判断の連続です。それなのに
「人が足りないから誰でもいい」
という現場があるのも事実です。本来なら
子どもを安心して預けられる環境は
“選ばれた人材”で
支えられるべきではないでしょうか。給料が上がれば、志ある人が増えます。
なり手が増えれば、採用側は選べます。
質は上がります。守られるのは、子どもです。
どうか
未来を守る仕事の価値を、
未来を守る水準で考えてください。優秀な人が辞めない職場を。
優秀な人が戻ってこられる業界を。いま話題になっている
X
このタイミングだからこそ
届いてほしいと願っています。



このような状況から、保育士は大変で給料に見合わない仕事だと思われています。
保育士の給料は安くて当たり前と言われる7つの理由とは?対策も紹介


【3位】終わらない持ち帰り残業と多すぎる仕事量
保育士の仕事は、日中の保育だけではありません。子どもが降園した後に待っている「見えない業務」こそが、労働時間を青天井にしています。
- 複雑な書類:児童票、日案・週案・月案などの指導計画書作成
- アナログ業務:手書きの連絡帳記入
- 制作物:壁面装飾、行事の衣装や大道具作り
多くの園では事務時間が確保されておらず、これらは「休憩時間を削る」か「サービス残業・持ち帰り仕事」で処理せざるを得ないのが現状です。SNSでも下記のようなコメントを見つけました。



私が以前いた園でも、休憩時間は連絡帳を猛スピードで書く時間でした。
定時退勤なんて概念はなく、週末も自宅の床いっぱいに画用紙を広げて制作物に追われる日々。休日はアイデア出しのため、本屋に通っていましたよ。
いつ休むんでたんだと不思議に思います!
【4位】理不尽なクレームなど保護者対応のストレス
核家族化や地域コミュニティの希薄化により、育児不安を抱える保護者が増えています。そのストレスの矛先が、最も身近な専門家である保育士に向けられることが少なくありません。
上記SNSのように「うちの子だけ特別扱いしてほしい」といった過度な要求や、園庭での些細な擦り傷に対する激しい叱責など、理不尽なクレームに直面することも増えています。



このように、保育士は感情を押し殺す「感情労働」を強いられ、燃え尽きてしまいます。
【5位】命を預かる責任の重さと精神的なプレッシャー
「子どもの命を守り抜く」というミッションは、一般的なデスクワークとは次元の異なるストレスをもたらします。
特に0歳児クラスでは、SIDS(乳幼児突然死症候群)を防ぐために5分おきの呼吸確認が必要です。
また、
- 誤飲
- アレルギー誤食
- 散歩中の交通事故
など、一瞬の隙が取り返しのつかない事態に直結するため、勤務中は常に神経が張り詰めています。
こうした重圧の中で、「自分の不注意で何かあったらどうしよう」と恐怖を感じ、自信を失ってしまう方もいます。



私も子どもを預かるという重圧に押しつぶされそうになって保育士をやめました。
保育士なるもんじゃないは本当?闇が深い・二度とやりたくないエピソードを紹介


【6位】腰痛や腱鞘炎など身体への大きな負担
保育士は体力勝負の仕事です。例えば下記のような身体的負担があり常に身体を酷使しています。
- 抱っこやおんぶ
- 中腰でのトイレ介助
- 重いテーブルの移動など
腰痛や腱鞘炎は「職業病」とも言われ、コルセットやサポーターが手放せず、整体に通いながら満身創痍で働いている人が少なくありません。身体が資本であるにもかかわらず、休養を取る時間がないのが実情です。
【7位】有給が取れない雰囲気と休むことへの罪悪感
人手不足が常態化している園では、有給休暇の申請すら気まずい雰囲気が漂っています。体調不良でも「熱が下がったら来てください」と言われたり、子どもの行事で休むことさえ嫌味を言われたりするケースもあります。
「休む=他の職員に迷惑をかける=悪」という空気に苦しみ、心身の限界を超えて働き続けてしまうのです。
【8位】古いルールの押し付けや厳しい上下関係
「昔からこうだから」という理由だけで、効率化を拒む古い慣習が残っている園も多いです。例えば、ICTを導入すればすぐに終わる書類作成を「手書きの方が心がこもっている」と強要されたり、理不尽な上下関係に縛られたりします。
若手の提案が「生意気だ」と一蹴される環境では、やりがいを感じるのは難しいでしょう。
【9位】園長や主任など上司からのサポート不足
現場でトラブルが起きたとき、本来なら守ってくれるはずの上司が頼りにならないことも、大きなストレス要因です。
保護者からのクレームを現場任せにされたり、相談しても「あなたの努力不足じゃない?」と突き放されたりすることで、組織への不信感が募ります。孤立無援の状態では、長く働き続けることはできません。
【10位】世間のイメージと実際の待遇とのギャップ
「子どもと遊ぶだけの楽な仕事」という誤ったイメージを持たれることがあり、そのギャップに苦しむ保育士もいます。実際は、子どもの発達支援、安全管理、保護者支援など、高度な専門性と責任が問われる激務です。
社会的な重要度が高い職種であるにもかかわらず、それに見合った評価や待遇が得られていない現実に、無力感を感じてしまうことがあります。もし、「私がいけないんだ」「もっと我慢しなきゃ」と自分を責めているなら、一度立ち止まってください。
それは構造的な問題であり、あなたのせいではありません。
【キャリア・クラス別】保育士が直面する特有の苦労
保育士の悩みは、経験年数や担当クラスによって質が変わります。ここでは、キャリア・クラス別で保育士が抱える悩みについて解説します。
キャリアステージ別の壁
| 内容 | 直面する悩みや苦労 |
| 新人・若手(1〜3年目) | ・理想と現実のギャップ(リアリティ・ショック)に苦しむ時期。 ・スキル不足に加え、掃除や行事準備などの雑用が集中し、先輩からの厳しい指導(時にハラスメント)の標的になりやすい。 |
| 中堅・リーダー層(4年目〜) | ・実務能力はつくが、「板挟み」に苦しむ。 ・園長や主任からの無理な指示と、後輩からの相談の間に立たされ、自分の仕事が進まない。 ・責任だけ増えて給料が上がらない虚無感を感じやすい。 |



上記のように、それぞれの年代で抱える悩みや苦労は変わってきます。
担当クラス別の壁
| 内容 | 直面する悩みや苦労 |
| 乳児クラス(0〜1歳) | ・「生命維持の責任」が極限まで高まる。 ・抱っこやおんぶ、おむつ交換による腰痛・腱鞘炎など、身体的なケガのリスクも大きくなる。 |
| 幼児クラス(3〜5歳) | ・集団内の人間関係トラブル(喧嘩・いじめ)への仲裁能力が求められる。 ・運動会や発表会での「完成度」への期待が高く、指導プレッシャーと残業時間が跳ね上がる。 |
これって普通?大変を超えて「辞めるべき」危険なサイン
保育士の仕事は大変ですが、労働基準法を逸脱し、あなたの尊厳を傷つける環境は「ブラック保育園」です。以下のサインがあるなら、改善を待つのではなく、すぐに逃げるべきです。
| 内容 | 逃げるべきサイン |
| 労働搾取のシステム化 | ・タイムカード打刻後の残業強制 ・休憩なし ・持ち帰り仕事が暗黙の了解 |
| ハラスメントの横行と黙認 | ・挨拶無視 ・怒鳴り声 ・特定の職員への集団攻撃を園長が黙認・助長している |
| 安全管理の崩壊 | ・配置基準割れでの保育 ・掃除が行き届いていない ・インシデントの放置 |



「子どものため」という言葉を盾に、職員の犠牲を強いる環境は長く続きません。
もしこれらに当てはまるなら、自分の心身を守るために「退職する」ことは、逃げではなく立派な選択ですよ。
保育士の大変さを解消するための具体的な対処法とキャリア戦略
現状を打破するために取れるアクションは、大きく分けて3つあります。
- 業務効率化や相談で「内部改善」を試す
- 環境を変える(同業種)「ホワイトな園」への転職する
- 環境を変える(異業種)経験を活かしてキャリアチェンジする
業務効率化や相談で「内部改善」を試す
まだ心身に余裕があり、園に愛着がある場合の第一選択肢です。手書き業務のICT化を提案したり、信頼できる先輩に相談して配置転換を打診したりします。
ただし、園の風土や予算不足といった構造的な問題は、個人の努力では変えられないことが多いのが現実です。
環境を変える(同業種)「ホワイトな園」への転職する
「保育士の仕事自体は好き」なら、働く場所を変えるのをおすすめします。
経営基盤がしっかりした株式会社や社会福祉法人の園では、勤怠管理の徹底、ICT活用による残業削減、高い有給取得率を実現している「ホワイトな園」も増えています。場所が変われば、労働環境は天と地ほど変わります。
環境を変える(異業種)経験を活かしてキャリアチェンジする
保育現場や閉鎖的な人間関係に疲れてしまった場合は、資格や経験を活かして異業種へ進むのも有効です。「保育士しかやっていないから通用しない」というのは思い込みです。
保育現場で培った「マルチタスク処理能力」や「対人折衝能力」は、一般事務や営業サポートなどで高く評価されるポータブルスキルとなります。



私も異業種へ転職しましたが、保育士時代のスキルは今のオフィスワークで、ものすごく役立ちました!
PCスキルは後からでも覚えられます。視野を広げれば、自分に合った働き方は必ず見つかりますよ。


異業種への架け橋「紹介予定派遣」の活用
未経験から一般企業の正社員を目指す際、ハードルになるのが「実務経験」です。このギャップを埋めるために「紹介予定派遣」という制度がおすすめです。
これは、最大6ヶ月間「派遣社員」として働き、お互いが合意すれば「直接雇用(正社員など)」に切り替わる制度です。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 入社前に職場の雰囲気や業務内容を内部から見極められるため、「隠れブラック企業」を回避できる。 | 直接雇用時に「正社員」ではなく「契約社員」を提示されるケースがあるため、事前の条件確認が必要になる。 |
紹介予定派遣は、保育士から異業種へ安全にシフトするための有効な手段です。詳細な仕組みやリスク回避については、以下の記事を参考にしてください。
辛い環境から抜け出すなら、目的に応じた「プロのエージェント」を活用しよう
自力での求人探しでは、園の内部事情までは分かりません。失敗しないためには、目的に合わせてプロのエージェントを使い分けるのが近道です。
- 人間関係のトラウマを解消したいなら保育エイド
- 給与アップ・待遇改善を目指すならレバウェル保育士
- 「そもそも自分は何がしたいのか」迷っているならポジウィルキャリア
人間関係のトラウマを解消したいなら保育エイド
保育士の退職理由No.1である「人間関係」に特化したサービスです。
- 元保育士のコーディネーターが園の雰囲気を徹底調査
- 「人間関係が良い」と判断した求人のみを紹介
- 電話連絡が少なく、LINEで相談可能
\ 人間関係の良い職場をプロが紹介してくれる /
給与アップ・待遇改善を目指すならレバウェル保育士
「レバウェル保育士」は、求人票に職場の雰囲気やスタッフの声など「現場のリアルな情報」を掲載していて、人間関係や職場の雰囲気を事前に把握できる点が高く評価されています。
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- 専任アドバイザーによる条件交渉代行(年収アップや土日休みの確約など)


\ 職場のリアルを知って、あなたに合う場所を見つける /
「そもそも自分は何がしたいのか」迷っているならポジウィルキャリア
「転職すべきか、今の園で踏ん張るべきか、異業種へ行くべきか。」
スタート地点で迷っているなら、いきなり求人紹介を受けるのは危険です。
- 「どう生きたいか」を軸にしたキャリアトレーニング
- 徹底した自己分析で、本当の欲求や強みを可視化
- 保育士経験の市場価値を再定義し、自信を取り戻す
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まとめ|無理をして心身を壊す前に、環境を変えるという「能動的な選択」を
保育士は、子どもの未来と社会を支える尊い仕事です。しかし、その「やりがい」に依存して、人間関係や給与、業務量の問題を放置し続けているのが今の保育業界の実態です。
あなたが感じている辛さは、あなたのせいではありません。構造的な欠陥を、現場の保育士が自己犠牲で支えている異常な状態なのです。
もし今の職場が「辞めるべきサイン」に当てはまり、笑顔と健康を奪われているなら、これ以上我慢してはいけません。心身が壊れる前に、「環境を変える」という選択をしてください。
「保育エイド」や「レバウェル保育士」でホワイトな職場を探すもよし、「紹介予定派遣」でビジネスの世界へ飛び出すもよし。まずは「ポジウィルキャリア」で自分の価値観を見つめ直すのも良いでしょう。
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