- 紹介予定派遣で働いている職場が合わないからツラい
- 合わないことを理由に断っていいの?
- でも「正社員にはなれそうだから続けるべきなのだろうか」と悩んでいる……
たしかに仕事内容が自分と全くあってないのに「正社員になれる」からと我慢して続けてしまう人は多いですよね。
結論、紹介予定派遣の仕事が合わないなら辞めて構いません。
慣れればやれなくはないと考えていても、いつかは不満が爆発し、結局やめざるおえなくなります。
ただし、仕事を辞めるときの伝え方を間違えると、断ったあとの職場での対応が悪化するため注意が必要です。
本記事を読んで、紹介予定派遣で仕事が合わない時の対処法をマスターしましょう。

月給10万のフリーターから紹介予定派遣で正社員OLになった私が、実体験を交え解説します。
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関連記事:紹介予定派遣はやめたほうがいい?紹介予定派遣で失敗した私の体験談!
紹介予定派遣は断っていい5つの理由
- 双方の同意がないと直接雇用にならないから
- 相手に断られることも当然ある
- 無理に社員になっても長く働けない
- 実態として約半数は断っている
- 結局社員になった後トラブルに
双方の同意がないと直接雇用にならないから
紹介予定派遣は、派遣先企業と自分自身のお互いが同意しないと直接雇用に至りません。
言い換えれば、「相手も自分も選べる」のです。 一般的には、会社が働く人を選ぶイメージを抱くかもしれません。
しかし紹介予定派遣は違います。もし自分が「この会社は自分と合わないな」と感じたら断れる制度なのです。
ダメな会社はこちらからお断りしましょう。
相手に断られることも当然ある
「紹介予定派遣で働いてもらったけどウチでは…」と断られるケースも少なくありません。

紹介予定派遣はあくまで「双方の同意」があって成立します。
だから心苦しいなんて思う必要はありません。
無理に社員になっても長く働けない
例え派遣先や派遣元の担当者から、引き留めにあったとしても、そのまま仕事をやり続けるのは得策ではないですよ!
たとえ続けたとしても、「やっぱり自分と合わない」ということになり、仕事を長く続けるのは難しいでしょう。

仕事をする上で重要なのは、やはり「やる気」です。
「会社に悪い」などと義理人情で動いてしまうと後で後悔する可能性があります。
実態として約半数は断っている
直接雇用の約半数は不採用になっています。 派遣元、派遣先どちらが断ったものなのかデータから読めません。
しかし「断わる人が半分もいる」と考えると、あんがい普通のことだと思えるようになりますよね。
参考データ:一般社団法人 日本人材派遣協会
結局社員になった後トラブルに
紹介予定派遣では直接雇用が成立すると、派遣先企業と派遣元会社との間で紹介料が発生します。
つまり下記の構図が成立します。
- 派遣先企業=いい人材を確保できた
- 派遣元会社=紹介料を受け取れた
もしここで「直接雇用➡︎すぐ辞める」選択をしてしまうと、間違いなく揉める原因になってしまいます。 もし自分に合わないと感じたなら、不要なトラブルを回避するため、早めに断りましょう。
【紹介予定派遣の仕事合わない】無理して働くと生じる悪影響
もし派遣先が合わないのに無理に働き続けると、さまざまな辛さを受けなければなりません。たとえば以下のようなことです。
- メンタルダウンして働けなくなる
- 次の転職活動にひびく
- 残業ばかりの仕事。なんとか辞められても、カラダはボロボロになって体力面もキツい
上記のように、心もカラダもバランスを崩してしまいます。

私自身、次の仕事を探せなくなるほど、落ち込んだ時期もありました。
そうなってしまうと、なかなか立ち直ることはできません。
ですので、次の仕事にも影響が出てくるため、気力だけで働くことはおすすめできません。
【紹介予定派遣の仕事合わない】仕事が合わないなら辞める意思を伝えよう!
きっと辞めたら今いっしょに働いている人に迷惑をかけてしまうなどと思いますよね。しかし仕事は1つではありませんし、会社はそういった時に対処するため人事担当を用意しているのです。
ですので安心して辞める意思を伝えましょう。

それに後々になって、辞める意思表示をした方が「このまま社員になってくれると思っていたのに」と、悪印象を与えかねません!
【紹介予定派遣の仕事合わない】ただし伝え方が大事!辞めるときの伝え方
1つだけ注意することは、辞めるときの伝え方です。
- 派遣元、派遣先ともに辞退する理由をはっきり伝える
- お世話になった気持ちは伝える
派遣元、派遣先ともに辞退する理由をはっきり伝える
辞退する際は、はっきり辞退する理由を伝えましょう。優柔不断に自分の意見を伝えないのは、派遣先にも派遣元にも自分にもデメリットでしかありません。
たとえ辞めたとしても、その後待遇が悪くなるなどありませんので、辞めたい気持ちが明確なら早めに伝えるようにしましょう。
お世話になった気持ちは伝える
お世話になった派遣先企業です。まず働かせてもらったことに感謝の意を伝えましょう。
もちろん待遇が悪くて辞めるケースもあるでしょう。しかし、そこはグッと堪えて建設的な退職を目指せるよう大人の対応を心がけてください。

たとえ仕事の合わない職場だったとしても、最後まで投げやりにせず対応した経験は、次の職場で活かせます。
紹介予定派遣の仕事合わないが合わなくて断ったあとの苦痛
ここまで辞めるときにどう伝えるかについて解説してきました。

「辞めたい」と誠心誠意伝えたとしても、その後キツイ仕事が待っている可能性は0ではありません。
ここからは、断ったあとにキツい扱いをされる事例と対処法について解説しますね。
- 透明人間になる
- 必要とされない虚無感
- 悪いことしていないのに不機嫌な対応を受ける
- 仕事がないため時間の経過が長く感じる
- 空気が重くなる
透明人間になる
1つ目の苦痛は、仕事を辞める意思表示をしてから、何も頼まれなくなることです。当然、仕事を今後もやり続けてくれると思い、仕事を教えてくれていたわけですから、「仕事を振るのは今後も働いてくれる人へ」と考えてしまいます。

空気のように扱われると、どんな人でも滅入りますよね。
もちろん、最後の勤務日までちゃんと仕事を振ってくれる職場もあります。(猫の手も借りたいような会社もたくさんありますから)
必要とされない虚無感
だんだん空気のような存在でいると、私って必要とされていないんだなと自分の存在を否定されている感覚に陥っていきます…

学校でも会社でも同じで、グループ内の雰囲気って怖いですよね。
一度、自分への「風当たり」が強くなると周囲も同調圧力的に、同じ接し方が浸透してくる感じです。
- 「誰も話しかけてくれない」
- 「仕事に来るだけで苦痛」
もちろんこんな状況にまで発展しないかもしれません。しかし可能性は0ではありません。
悪いことしていないのに不機嫌な対応を受ける
仕事を辞める意思表示をしてから、本当は私のこと嫌いでしょと問いかけたくなるような対応をされました。
ただ仕事で必要なことを聞いただけなのに…

悲しいですが、目の色が変わる人はどんな職場でもいますので注意してください。
仕事がないため時間の経過が長く感じる
あれ、まだ10時!?出勤してずいぶん経ったと思ったのに…
仕事を振られなくなった職場では、時間がスローになります。

トイレ休憩の回数が増えますよ。
空気が重くなる
「あの人に頼んでも、辞めるんでしょ」
そのような雰囲気が漂いはじめると空気も重くなります。休憩室など、私がいない場所で陰口をされているのを見聞きした日には、「早く辞めたい」と気持ちも大きくなります。
紹介予定派遣の仕事合わない苦痛への対処法
- 次の転職活動に没頭する
- 心を無にして過ごす
- 辞めるからこそ手を抜かず仕事に取り組む
- から元気でもやる気は見せる
- 次の就職先が決まっているなら、楽しいことを想像する
上記が「仕事が合わなくて断ったあとの苦痛」を経験したあと具体的に私が行ったことです。
「えっ、こんな当たり前のことですか?」と力が抜けましたか?
派遣でも期間満了まで普通に働き、円満に退職するのが社会人のマナーです。

辞めるからといって、手を抜いて働くのはマイナスをさらに助長してしまいかねません。
だからこそ一生懸命働く姿勢が、いちばん効果が出たと感じます。
紹介予定派遣を途中で辞める流れ
紹介予定派遣を途中で辞める流れを紹介します。
まず契約を確認(無期/有期・期間・終了日)
最初にやるのは紙(契約書・就業条件明示書)を見ることです。自分が派遣元と無期で雇用されているのか、有期(いつからいつまで)なのかをハッキリさせます。
紹介予定派遣は同一の派遣労働者に対して6か月を超えて派遣しないのが原則で、就業条件は書面で明示されます。ここが曖昧だと、後の「いつ辞められるか」の根拠がブレます。

まずは“契約の台本”を確認しましょう。ここがズレてると、全部がズレてしまいますよ。
誰に:最優先で「派遣元」に連絡
雇用主は派遣元です。派遣元は、派遣先との調整や必要な手続きを担う立場です。ですので、最初の連絡は派遣元へ、が基本となります。
派遣先への細かな調整は派遣元経由で動くのがスムーズです(制度上も、派遣は“派遣元に雇用され、派遣先で指揮命令を受ける”形)。



「現場に先に言ったほうが早い?」という気持ちはわかりますが、交通整理は派遣元に任せるのが事故らないコツですよ。
いつ:法的な“目安時期”を押さえる
- 無期雇用(期間の定めなし)
民法627条で、退職の申入れから2週間で効力が出ます(会社の承諾は不要)。
就業規則で「1か月前」としている会社もありますが、行政解説でも“2週間で有効”の扱いが示されています。実務は早め申入れが丸いです。参考:厚生労働省茨城労働局 - 有期雇用(期間の定めあり)
原則は満了までです。ただし民法628条で、やむを得ない事由(例:医師の就労制限、家族の常時介護など)があれば途中でも直ちに解除可となっています。
さらに労基法137条で、契約期間が1年超かつ開始日から1年経過後は、いつでも退職可と明記されています(一定の例外を除く)。参考:厚生労働省大阪労働局



「2週間」と「やむを得ない」と「1年経過後は自由」。
この三本柱だけは暗記を推奨します。
どう連絡する:書面(メール)で“要点セット”を一発で
口頭で伝えても、記録が残るメールで決着させるのが安全。派遣元宛てに、次の5点をワンセットで送ると揉めません。
- 退職の意思
- 根拠(無期=民法627/有期=民法628 or 労基法137)
- 希望最終出社日
- 引継ぎ計画(担当・範囲・期限)
- 貸与物返却・アカウント停止の段取り
契約・明示が重視される派遣制度の運用上、書面整備が筋です。



文面は“短く・事実ベース”で書きましょう。感情は引継ぎ完了まで机の中へ。
困ったら:公的窓口に相談
厚労省「総合労働相談コーナー」は無料で、労基署や労働局の案内も一本で辿れます。退職日・有給・引継ぎでもめたら、まず相談しましょう。
地域の労働局・労基署の窓口一覧も公表されています。



「担当に強く言えない…」って時は公的な第三者を味方にしましょう。
辞めるときの伝え方(派遣元/派遣先)



辞めるときの伝え方のテンプレをまとめました。
派遣元(無期雇用:民法627条)
件名:退職のご連絡(○○〈氏名〉/配属:△△)
〇〇株式会社 □□様
平素よりお世話になっております。○○です。
私事で恐縮ですが、民法第627条に基づき、○月○日をもって退職いたしたく存じます(本日○月○日申入れのため、同日から2週間経過後が基準日となります)。
業務への影響最小化のため、以下の引継ぎ計画で対応します。
・引継ぎ範囲:A/B/C
・完了予定:○月○日
・資料保管先:□□(パス:××)
貸与物の返却・権限停止手続きも貴社指示に従います。ご確認よろしくお願いいたします。
署名
根拠:無期は退職申入れから2週間で効力。会社の同意は不要。労働局の公式Q&Aも同旨。
参考:厚生労働省 大阪労働局
派遣元(有期:やむを得ない事由=民法628条)
件名:有期雇用契約の中途解除のお願い(○○〈氏名〉)
〇〇株式会社 □□様
お世話になっております。○○です。
現在の有期雇用契約(期間:○/○〜○/○)について、やむを得ない事由(例:主治医の就労制限/家族の常時介護が必要等)が生じ、継続勤務が困難となりました。民法第628条に基づき、○月○日付で契約の中途解除をお願い申し上げます。
医師意見書(または介護認定通知等)を添付し、可能な範囲で引継ぎ計画(A/B/C、○月○日完了)を提示します。手続きにつきご教示ください。
署名
根拠:有期でもやむを得ない事由があれば直ちに解除可。
参考:厚生労働省
派遣元(有期:契約1年超・開始から1年経過=労基法附則137条)
件名:退職のご連絡(○○〈氏名〉/労基法附則137条)
〇〇株式会社 □□様
○○です。現契約(期間:○/○〜○/○、1年超)について、契約初日から1年が経過しました。労働基準法附則第137条に基づき、○月○日付で退職いたします。
引継ぎ計画(A/B/C)・貸与物返却は以下のとおり進めます。ご確認ください。
署名
根拠:契約期間が1年超で初日から1年経過後は、いつでも退職可。厚労省FAQが明記。
参考:厚生労働省
④ 派遣先(現場)向け連絡(必要最小限・派遣元経由が原則)
件名:業務引継ぎの件(○○〈氏名〉)
△△株式会社 ◇◇様
いつもお世話になっております。○○です。
退職手続きについては派遣元を通じて進めております。実務上の引継ぎは下記計画で対応します。詳細は派遣元担当□□より別途ご連絡差し上げます。
・引継ぎ範囲:A/B/C
・完了予定:○月○日
引き続きよろしくお願いいたします。
署名
根拠:雇用主は派遣元で、派遣先との連絡調整は派遣元の職務。実務連絡は最小限にとどめ、調整は派遣元経由が筋。
参考:厚生労働省
【紹介予定派遣の仕事合わない】よくある質問
紹介予定派遣として40代で働いている人はいますか?
40代紹介予定派遣を利用している人はいます。ただし求人数は少ないです。
なぜなら40代には、責任が求められるからです。責任のある仕事は企業も、紹介予定派遣ではなく、一般の社員募集で人を集めます。
しかし、経理や人事などの専門分野においては、紹介予定派遣で募集するケースもあるので、チェックするといいですよ。


40代の方は紹介予定派遣だけでなく、幅広く仕事を探す方が求人は見つかりやすいです。
関連記事:【40代の紹介予定派遣】転職できないは本当?何歳まで働けるの?


紹介予定派遣で直接雇用せず派遣のままの人っていますか?
そのまま派遣で働くことはありません。なぜなら紹介予定派遣は、最長6か月の派遣期間を終了した後に、派遣先で社員として直接雇用を前提とする制度だからです。
期間終了後は、「派遣スタッフ側が辞退」または「派遣先企業の判断で不採用」のケースでは契約終了となります。
紹介予定派遣のルールはこちらの記事を読んでください。


派遣会社内で選考は行われますか?
派遣会社内で選考はあります。派遣先企業から、求める人材像やスキルの提示がある場合もあるため、企業が求めるスキルの有無など社内で確認する必要があるからです。


企業のニーズに合わない人材を紹介していて、派遣会社の信用を失いかねません。
応募する派遣スタッフ側は、自分のスキルや経験を活かせる企業を選ぶようにしましょう。
労災関係の処理が残っている場合は、すぐ辞められないでしょうか?
結論、辞めることは可能です。ただし労災の手続きは残るため、その都度、会社に赴く必要が出てきます。
また派遣会社としても、次の派遣先が決定していないため、すぐ辞めるようなことをされてしまうと仕事の紹介がない期間が発生する可能性が高いです。
もし派遣先がすぐ決定しないようなら無給の期間があることも覚悟しなくてはいけません。それも納得の上で、すぐ辞めることは可能です。
紹介予定派遣で働きたい理由、働きたくない理由は何ですか?
紹介予定派遣で働きたい理由 | 紹介予定派遣で働きたくない理由 |
安定した雇用に就きたい | 時間の融通がきかなくなる |
より長く働きたい | 正社員になれるとは限らない |
歳を重ねても正社員になれる可能性があるから | 高いスキルを求められる |
派遣期間中に会社の見極めができる | 期間を区切って働きたい |
上記の表が主な「働きたい」「働きたくない」理由です。働きたい理由のトップは「安定した雇用に就きたい」です。
長期的に働きたいと希望する人が、安定した雇用に就くための手助けとなっている結果が表から伺えますね。
一方で、派遣のメリットである「時短勤務」の恩恵を受けられなくなることを理由として挙げています。
派遣だからできる「融通のきく働き方」をフル活用している人にとって、大きな制約になっていることがわかります。
まとめ|紹介予定派遣は「合わない」と感じたら途中で辞めても問題ない
紹介予定派遣は双方合意が前提の制度です。職場が合わないと感じたら、無理に続ける必要はありません。辞退はできます。
ただし、成功させる鍵は早めの意思表示と正しい手順です。まず派遣元に連絡し、派遣先と共有。引継ぎ・最終出社日・貸与物の返却を自分主導で段取りしましょう。
我慢を重ねて消耗するより、期間満了まで丁寧に完走しつつ次の一歩を準備する方が、評価面でもキャリア面でもプラスに働きます。
迷いを抱えたまま時間を延ばすのではなく、今日からチェックリスト作成と転職活動の準備を始めてください。小さな一歩が、納得いく職場への最短ルートになります。
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