- 正社員の夢を追いつつ、どのステップを踏むべきか悩んでいる
- 紹介予定派遣については聞いたことあるけど、どんなメリットがあるのか知りたい
- 他の人の「紹介予定派遣の評判」が気になる
たしかに、正社員を目指す上で紹介予定派遣は良さそうですが、内容がよくわからないと一歩足を踏み出すのを躊躇してしまいますよね。
結論ですが、紹介予定派遣は正社員へのキャリアアップに最適の手段になります。
なぜなら私自身が利用して、そう感じたからです。
本記事では、紹介予定派遣から正社員になるメリットやデメリット、紹介予定派遣利用時の注意点を解説します。
タップできる読み飛ばしガイド
紹介予定派遣から契約社員を経て正社員(事務)になりました
リアルな体験を共有します。私は紹介予定派遣からスタートし、最終的に金融事務の正社員として働いています。

紹介予定派遣から契約社員へ、途中で挫折してしまわない?
こんな不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
実は、私もその一人でした。
しかし、今は金融事務の正社員として毎日楽しく働いています。

私の経験や心の葛藤、そして会社との素敵な日々を、「紹介予定派遣から契約社員、本当に心配しなくても大丈夫?」の記事で詳しく書いています。

【紹介予定派遣から正社員になる前に】 紹介予定派遣は「派遣先での直接雇用」が前提
紹介予定派遣の制度をよく知らない方は、紹介予定派遣は「必ず正社員になれるもの」だと勘違いしているかもしれません。しかし、紹介予定派遣は「派遣先での直接雇用」になるのが前提です。
あなたが紹介予定派遣から正社員として働く前に、紹介予定派遣と通常の派遣の違いを知っておくことは大切ですよね。女性として、どちらが自分のキャリアや生活に合っているのかを見極めるためにも、しっかりとした情報を持っておきたいはずです。
ここでは一般的な派遣との違いを3つ紹介します。
一般的な派遣との違い①就業前に書類選考や面接
通常の派遣とは異なり、紹介予定派遣では、就業前に書類選考や面接が行われることが許されています。
これは、将来的に正社員としての採用を前提としているからこそ。でも、その分、私たちの資質や適性がしっかりと評価されるステージが増えるので、心の準備が必要ですね。
一般的な派遣との違い②派遣期間
そして、派遣期間にも注目してみてください。紹介予定派遣の場合は、最長6ヵ月と短めです。この期間を過ぎると、正社員としての採用について話し合いが始まります。
この期間中の仕事内容は、派遣契約で決められています。もし違う仕事を任されたら、派遣元に相談することが大切です。
一般的な派遣との違い③派遣期間中に直接雇用になる可能性
最後に、紹介予定派遣の特徴として、派遣期間中にも直接雇用に切り替えることが可能です。もちろん、これはあなたと企業の双方が納得のうえで合意があって成立します。

自分のペースでキャリアを進めたい女性には、この柔軟性が魅力的に感じられるのではないでしょうか。
紹介予定派遣をより詳しく知りたい方はこちらの記事を読んでください。
【関連記事】紹介予定派遣とは?普通の派遣との違いを図解でわかりやすく解説


紹介予定派遣から正社員になるメリット
紹介予定派遣を選ぶ最大の魅力は、会社の内側をしっかりと覗き込めることです。女性として、気になるのは職場の雰囲気や人間関係、コミュニケーションの流れなど、デスクワークだけではない部分ですよね。
実際に、私も紹介予定派遣を経験した際、働きながらその会社の日常を体感できました。数ヵ月の間に、チームとの連携の取り方や上司のサポートの仕方をじっくりと観察し、職場の雰囲気を感じられたんです。これが後に、正社員としての転職活動での大きな助けとなりました。
紹介予定派遣は、女性が気になる職場のリアルを知るための絶好のチャンスです。
自分の価値観や働き方に合う会社を見つけるための一歩として、この方法を試してみるのはいかがでしょうか。
紹介予定派遣から正社員になるデメリット
紹介予定派遣には、正社員への夢のステップとしての期待がある一方で、不確実性と待ち時間が伴うデメリットも無視できません。その理由として、初めは派遣というスタンスからスタートするため、正社員としての採用が確定するまでに時間がかかることがあります。
さらに、派遣期間終了後、期待に反して派遣先からの正社員オファーが得られないことも考えられます。この不確実性は、すぐに正社員として働きたいと願う人々には大きな心の負担となります。
実際のデータでも、直接雇用の選考を受けた人の3割が正社員として働くこととなっています。しかし、7割は、正社員になれなかったという現実でもあります。
紹介予定派遣から正社員になれる確率は約41%でした。
「令和5年度 労働者派遣事業報告書の集計結果(速報)|厚生労働省」と「独立行政法人 労働政策機構」の資料より
このように、紹介予定派遣は正社員としての夢を追いかける一つの方法としては有効ですが、その過程には待ち時間や不確実性も伴うことを理解し、十分な心の準備が必要です。
紹介予定派遣はやめた方がいいのか、紹介予定派遣のデメリットは「紹介予定派遣のメリット・デメリットを徹底解説|失敗しないための判断基準とは」の記事で詳しく書いています。


紹介予定派遣から正社員になる3つのポイント
- 事務案件に強い派遣会社に登録する
- 筆記試験の対策は欠かさない
- 正社員転職並みに面接対策する
事務案件に強い派遣会社に登録する
紹介予定派遣で正社員を目指すなら、事務職に強い派遣会社を選ぶことが成功の近道です。その理由は、事務職の求人は競争率が高く、非公開求人や企業との信頼関係がある派遣会社にしか回ってこない優良案件が多いからです。
たとえば「パーソルテンプスタッフ」や「アデコ」など、事務系に特化したサポートに強みのある会社は、就業先との調整もスムーズに進めてくれます。
さらに、職種別に専門のコーディネーターがつくことも多く、OAスキルのチェックや面接対策、スキルアップ講座なども充実しているのが魅力。あなたの希望条件に合った職場でスタートし、正社員登用を確実に目指せる環境が整っています。
だからこそ、「なんとなく知っている」派遣会社ではなく、事務職に特化した実績のある会社を選びましょう。
筆記試験の対策は欠かさない
紹介予定派遣では、正社員登用のタイミングで筆記試験が課されることが意外と多いです。特に大手企業や上場企業ではSPIや一般常識テスト、計算問題、漢字・語彙など、試験によるスクリーニングを行う傾向があります。
どのようなに実務ができても、テストの結果が登用可否に影響するケースもあるため、軽視はできません。試験対策の第一歩は、事前に派遣会社へ「どのような内容が出たか」「どの程度の難易度か」を確認することです。
過去に同企業へ派遣されたスタッフの情報をもとに、対策をアドバイスしてくれることもあります。また、市販のSPI対策本を1冊やりきるだけでも、大きな自信になります。筆記試験の準備を怠らず、チャンスを確実にものにできるようにしておきましょう。
正社員転職並みに面接対策する
紹介予定派遣とはいえ、正社員登用を目指すなら面接は「就職活動本番」と同じ意識で臨むべきです。企業は派遣期間中の実績だけでなく、将来のポテンシャルや社風とのマッチ度を面接で見極めています。
よくあるのは「現場では高評価だったが、面接で印象が弱く不採用になった」というケースです。つまり、面接での“言語化力”と“準備力”が最終判断を左右します。
面接対策では以下の3点が特に重要です。
- 「なぜこの会社で働きたいか」を論理的に伝える
- 「派遣期間中に評価されたこと」を具体的に説明できる
- 「今後どんな貢献ができるか」をビジョンとして語れる
また、「パーソルテンプスタッフ」など大手派遣会社では、模擬面接や企業別の質問傾向、フィードバック付きの対策を受けられることもあります。こうした支援をフル活用することで、本番で自分の魅力をしっかり伝えられるようになります。
面接は「運」ではなく「準備」で勝ち取るもの。事前準備で自信を持って挑みましょう。


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紹介予定派遣から正社員になる際の注意点
紹介予定派遣は、正社員登用を目指せる働き方として人気がありますが、「働きさえすれば登用される」という単純なものではありません。企業側の事情や自分自身の姿勢によって、結果が大きく左右されるのが現実です。
実際にアンケートでも、「評価されていたのに登用されなかった」「仕事内容にギャップを感じた」といった声が見られました。そこでここでは、紹介予定派遣から正社員を目指す際に事前に知っておくべき4つの注意点を紹介します。
- 経営状況や制度変更による不確定要素に備えるべき
- 派遣期間中の「態度・振る舞い」も登用に影響する
- 実際の業務内容に“ギャップ”がある可能性がある
- 紹介予定派遣を“お得な制度”と前向きに捉える声もある
上記のポイントを押さえておけば、過度な期待や失望を避けつつ、自分にとってベストな選択ができるはずです。次から、それぞれの注意点について詳しく見ていきましょう。
経営状況や制度変更による不確定要素に備えるべき
紹介予定派遣は「正社員登用の可能性がある」制度であり、登用が約束されているわけではありません。
企業の経営状況や方針が変われば、たとえパフォーマンスが優れていても登用されないケースは十分にあり得ます。
「メリットは正社員に登用されるかもしれないこと。デメリットは、ただの派遣で終わる可能性があることです。」
― 40代・営業職・男性
このように、期待していた結果に至らないこともあるため、企業の安定性や過去の登用実績は事前にチェックしておくのが安心です。
派遣期間中の「態度・振る舞い」も登用に影響する
業務スキルだけでなく、人柄や社内での立ち居振る舞いも評価対象になります。
「派遣期間中は会社のルールに従った方が良いと思います。会社の方針に文句をつけるのは不利になる可能性があるので」
― 40代・営業職・男性
「指示された仕事を正確にこなす」だけではなく、周囲と協調し、チームに貢献できる姿勢を見せることが正社員登用への近道になります。
実際の業務内容に“ギャップ”がある可能性がある
紹介予定派遣では、就業前に仕事内容の説明がありますが、実際に働いてみると「思っていた仕事と違う」と感じることもあります。
「メリットは正社員になれること。デメリットは、聞いていた内容と実際の業務が違うことがある点です」
― 30代・事務職・女性
業務内容のズレを防ぐには、契約前の説明をしっかり受けること。気になる点は派遣会社の担当者を通じて確認するのが基本です。
紹介予定派遣を“お得な制度”と前向きに捉える声もある
紹介予定派遣には不安もある一方で、「挑戦しやすい働き方」として好意的な声も多く見られました。
「最初から正社員の仕事を探すよりハードルが低いので、仕事が探しやすくお得な制度だと思います」
― 30代・女性
実際に働いてから職場の雰囲気や業務内容を見極められるのは大きな利点です。ミスマッチを避けながら正社員を目指したい方には、有効な選択肢のひとつといえるでしょう。
アンケート調査については以下の記事で詳しく紹介しています。
紹介予定派遣から正社員になる人が持つべきマインド
紹介予定派遣は、企業と求職者の双方にとってミスマッチを減らせる仕組みですが、そのチャンスを「本当に掴める人」と「流してしまう人」がいるのも事実です。ここでは、紹介予定派遣から正社員を目指す人が意識しておきたい3つのマインドをご紹介します。
- 時よりも高年収を狙って!
- 年齢を理由にあきらめない!
- 条件をしっかりみよう
どうせなら派遣の時よりも高年収を狙って!
紹介予定派遣では、派遣期間を通して実際の職場で自分の価値を証明することができます。企業にとっても、採用前にあなたのスキルや働き方を見極められるのは大きなメリットです。
だからこそ、登用のタイミングでは条件交渉のチャンスがあると考えましょう。派遣時代よりも年収・待遇アップを目指すのは当然の視点です。
そのためにも、業務でしっかり成果を出す、自己評価と市場価値を整理しておく、自信を持って希望を伝えるといった「準備」と「交渉力」が鍵になります。
年齢を理由にあきらめない!
「もう30代後半だから…」「40代では採用されにくいかも…」と不安を抱える方も少なくありません。しかし、紹介予定派遣は書類だけではなく、実際の働きぶりを見てもらえる制度です。
年齢以上に重視されるのは、現場での振る舞い・貢献・意欲です。実際、アンケートでも30〜40代で紹介予定派遣にチャレンジしている方が多く見られました。
採用側も「即戦力」や「安定感」を求めているケースがあるため、年齢よりも経験を武器にするマインドで挑むことが大切です。
条件をしっかり見よう
紹介予定派遣では「派遣時の条件」と「正社員登用後の条件」が異なる場合があります。たとえば、賞与の有無、給与体系、雇用形態(契約社員を挟むケースも)など、事前に説明があっても見落としやすい点は多々あります。
アンケートでも「聞いていた内容と違った」との声がありました。
条件面は曖昧にせず、派遣会社の担当者を通じて具体的に確認することが、自分のキャリアを守る第一歩です。



このようなマインドを持って取り組めば、紹介予定派遣は単なる“つなぎ”ではなく、理想の働き方への有力なステップになります。
紹介予定派遣から正社員になった人の口コミ・評判
- 紹介予定派遣良い口コミ・評判
- 紹介予定派遣悪い口コミ・評判
良い口コミ・評判
正社員前提の紹介予定派遣で採用が決まったことで、正社員として安定した就労が見込めるようになり、保育園を退園せずに済むことになりました。仕事をやめてしまうと保育園へ入れないわけではないですが、一度退園してしまうと、再入園は難しい場合があります。特に1~2歳児クラスは待機児童が多く、再入園が困難なことが多いです。
早めに見つかり、正社員登用を前提とした雇用が決まったことで、退園の心配がなくなったことは、紹介予定派遣を利用した大きなメリットと言えます。
紹介予定派遣の大きなメリットは、職場の雰囲気や人間関係を事前に知ることができること。その情報を元に、次回の職場選びをより賢明に行えるというのはとても価値があると思います。
悪い口コミ・評判
勤務地の距離は、働く際の大きな要因の一つですね。良い条件が揃っているのに、通勤の距離や時間が長いと心身に負担がかかることも。
紹介予定派遣で派遣先の雰囲気を知ることは重要です。通勤時間もその1つ。ですので、しっかり把握しておきたいポイントです。
紹介予定派遣から正社員になる方法を調べる人がよくする質問
紹介予定派遣から正社員になりたい人がよくする質問をまとめました。
- 紹介予定派遣で正社員になりたくないのですが、断ってもよいですか?
- 紹介予定派遣から正社員になれるのは何割くらいですか?
- どこの派遣会社が紹介予定派遣に強いですか?
紹介予定派遣で正社員になりたくないのですが、断ってもよいですか?
もちろん、心が変わることは誰にでもあります。もし紹介予定派遣中に正社員になるのを迷ったら、派遣会社や派遣先に相談してみてください。
ただ、将来のチャンスに影響することもあるから、気をつけてコミュニケーションをとりましょう。
紹介予定派遣から正社員になれるのは何割くらいですか?
大体、紹介予定派遣経由で正社員になる確率は6、7割ほどと言われています。ただ、業界や会社によっては異なるから、具体的な数字が気になるなら、派遣会社に直接お問い合わせするといいかもしれません。
どこの派遣会社が紹介予定派遣に強いですか?
紹介予定派遣に強い派遣会社は数多くありますが、大手のマンパワーグループやリクルートスタッフィング、スタッフサービスなどが特に評価されています。それぞれの会社が持つ強みやサービス内容を比較検討し、自分のキャリアや希望に合った会社を選ぶことが大切です。
【関連記事】紹介予定派遣に強い会社ランキング【おすすめ5会社を紹介】


紹介予定派遣は正社員の道を開拓しよう
紹介予定派遣は、「いきなり正社員は不安」「まずは職場を見てから判断したい」という方にとって、現実的かつ前向きなキャリアの選択肢です。
実際に制度を活用して、未経験から事務職の正社員になった方も多く、可能性は決して低くありません。
もちろん、派遣期間後に正社員になれるかは、企業側の判断や経営状況にも左右されるため、100%の保証はありません。だからこそ、事前の準備・派遣期間中の姿勢・条件の見極めがカギになります。
不安があっても大丈夫。しっかり情報を集めて、信頼できる派遣会社を選び、必要なサポートを受けながら前進すれば、道はきっと開けます。



あなたの理想の働き方に近づくために、「紹介予定派遣」という一歩を、自信を持って踏み出してみてください。