正社員から契約社員は後悔する?同じ会社と転職で確かめること

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正社員から契約社員になる前に、後悔しないための確かめ方

「正社員の責任が重くて、契約社員になりたい」「会社から契約社員への切り替えを打診された」と悩んでいませんか。

少しペースを落としたいだけなのに、「逃げだと思われないか」「あとで後悔しないか」と考え始めると、決められなくなりますよね。

実は、正社員から契約社員になって後悔するかどうかは、選んだ時点で確かめたことでほぼ決まります。同じ会社で切り替えるのか、転職するのかでも、確かめるところが変わります。

この記事では、正社員から契約社員になると変わること、お金の試算、同じ会社と転職それぞれで確かめること、失業保険の扱いをまとめました。紹介予定派遣から契約社員を経て、正社員になった私の体験もお伝えします。

  • 30代・元保育士。
  • 私立保育園で1年働いたあと、派遣・コンビニのアルバイト・紹介予定派遣・契約社員を経て、社内選考で金融系の事務の正社員に。
  • 自身のキャリアチェンジの経験を活かし、特に「紹介予定派遣」を活用した転職方法を中心に、保育士の仕事やキャリアに悩む方へ向けて情報を発信しています。

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目次

正社員から契約社員になると変わること

正社員と契約社員のいちばんの違いは、働く期間に終わりがあるかどうかです。そこから、給料やボーナス、住宅ローンの審査など、いくつもの違いが生まれます。

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項目正社員契約社員
契約の期間定めなし(定年まで)1回の契約は原則3年まで。更新で続けられる
ボーナス・退職金会社の規程どおり出る出ない、または少ないことが多い
仕事の範囲・転勤会社の命令で変わることがある契約書で決めた範囲が基本
社会保険・有給休暇加入・取得できる条件を満たせば同じように加入・取得できる
住宅ローンなどの審査通りやすい不利になりやすい

契約期間の上限は1回の契約で原則3年までで(労働基準法14条)、更新すれば働き続けられます。同じ会社との契約が通算5年を超えると、本人が申し込めば期間の定めのない契約に変えられます(労働契約法18条)。

福利厚生も、正社員と同じ仕事をしているなら不合理な差はつけられません。国の同一労働同一賃金のガイドラインでは、休憩室や更衣室などの施設の利用、慶弔休暇、健康診断のための勤務免除などは同じ扱いにするよう示されています。

メリットとデメリットをもっと詳しく知りたい方は、契約社員のメリットは?よかった3つの理由とデメリットの本音にまとめています。

正社員から契約社員になるとお金はどう変わる?

契約社員になって後悔する理由で多いのが、お金の変化を甘く見ていたことです。年収と税金で変わるところは、次の3つです。

お金で変わる3つのこと
  1. 年収はボーナスの分だけ下がる
  2. 翌年の住民税は、正社員のときの年収をもとに来る
  3. 退職金の扱いは会社の規程で変わる

1. 年収はボーナスの分だけ下がる

月給が同じでも、ボーナスがなくなると年収は大きく下がります。月給25万円で、正社員のボーナスが年4か月分の場合を比べてみましょう。

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項目正社員契約社員(ボーナスなし)
月給25万円25万円
ボーナス100万円0円
年収400万円300万円
手取りの目安(年収の約8割)約320万円約240万円

手取りで年に約80万円、月にならすと約6〜7万円使えるお金が減る計算です。月給だけで比べず、ボーナスを含めた年収と手取りで生活できるかを確かめておきましょう。

すみ

私が契約社員だったころのボーナスは、寸志の数万円でした。
コンビニで働いていたころは月収が10万円に届かない月もあったので、もらえるだけで嬉しかったです。

2. 翌年の住民税は正社員のときの年収をもとに来る

住民税は、前の年の所得をもとに計算され、6月から翌年の5月にかけて納めます。そのため、契約社員になって収入が下がった最初の年は、正社員だったころの高い年収をもとにした住民税を払うことになります。

切り替えた年の6月に届く住民税の通知を見て、思ったより高いと驚く人も少なくないでしょう。住民税の1年分くらいは、先に貯金しておくと安心です。

3. 退職金の扱いは会社の規程で変わる

同じ会社で正社員から契約社員に切り替える場合、それまでの正社員の期間の退職金をどう扱うかは、会社の退職金規程によって違います。切り替えのときに一度精算する会社もあれば、契約社員の期間は対象外になる会社もあります。

退職金は金額が大きいので、「正社員の期間の分はいつ、いくら受け取れるのか」を書面で確かめておきましょう。

同じ会社で契約社員に切り替えるときに確かめること

同じ会社のまま正社員から契約社員に変わる場合は、会社が一方的に変えることはできません。労働条件は、本人と会社の合意で変えるのが原則だからです(労働契約法8条)。

切り替えの話が出たら、同意する前に次の5つを書面で確かめましょう。

同じ会社で切り替える前に確かめる5つのこと
  1. 月給と年収はいくらになるか(ボーナスの有無も)
  2. 契約期間と、更新の判断基準
  3. 有給休暇の残りと勤続年数は引き継がれるか
  4. 正社員の期間の退職金はどうなるか
  5. 正社員に戻れる制度と、その実績があるか

有給休暇と勤続年数は引き継がれる

同じ会社で雇用形態が変わるだけなら、働き続けていると見なされるため、有給休暇の残りや勤続年数はそのまま引き継がれます。転職して契約社員になると有給休暇は一から積み直しになるので、この点は同じ会社で切り替える強みです。

もし「契約社員になると有給はリセット」と説明されたら、その理由を書面で確かめましょう。

能力不足を理由に切り替えを求められたら

「能力不足だから契約社員に」と言われても、その場で書類にサインしなくて大丈夫です。条件を書面でもらい、持ち帰って考えたいと伝えましょう。

あわせて、どの仕事のどこが足りないと判断されたのかを具体的に聞いておくと、改善の期間を求めたり、別の部署への異動を相談したりする材料になります。もし「契約社員にならないなら辞めてほしい」と言われても、それは退職のすすめで、応じる義務はありません。

納得できないまま話が進みそうなときは、厚生労働省の総合労働相談コーナーで、労働条件の変更について無料で相談できます。

転職して契約社員になるときに確かめること

別の会社に契約社員として転職する場合は、入社前に受け取る労働条件通知書がすべての基準になります。2024年4月からは、契約の更新に上限があるか、無期転換を申し込めるかなども、書面で示すことが会社に義務づけられました。

労働条件通知書で、次の3つを確かめましょう。

  • 契約期間と、更新するかどうかの判断基準
  • 更新の上限(「通算◯年まで」など)があるか
  • 正社員登用の制度があるか、あればその条件

正社員登用は制度より実績を見る

求人票に「正社員登用あり」と書かれていても、実際に登用されている人がいるとは限りません。厚生労働省の調査では、正社員登用の制度がある事業所は76%ですが、過去1年に実際に登用した事業所は50%でした。

正社員登用制度がある事業所は76%、過去1年に登用実績がある事業所は50%、制度があるのに登用がなかった理由の50%が応募がなかった(厚生労働省 労働経済動向調査 令和6年2月)

面接では「過去3年で何人が正社員になりましたか」と、制度ではなく実績を聞くのが確実です。

すみ

私が契約社員になったときは、人事の方から「ウチは正社員登用制度があるから、条件を満たしたら絶対受けてね」と言われました。
社内選考は2年目に落ちて、3年目に合格しています。

紹介予定派遣で職場を試してから決める

転職して契約社員になるのが不安なら、紹介予定派遣で先に職場を確かめる方法もあります。最長6か月派遣として働き、本人と企業が合意すれば直接雇用に切り替わるしくみです。

直接雇用で提示されるのは正社員とは限らず、私の場合は契約社員でした。それでも、職場の雰囲気や登用の実績を働きながら確かめられるので、入ってからの後悔は減らせます。

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正社員から契約社員になって後悔する人・しない人

正社員から契約社員になることは、逃げではありません。ただ、同じ選択でも、後悔する人としない人がはっきり分かれます。

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後悔しやすい人後悔しにくい人
「とにかく楽になりたい」だけで選ぶ資格の勉強や体調を整えるなど、目的がある
いつまで契約社員でいるかを決めていない「2年で正社員に戻る」など期限を決めている
年収と住民税の変化を試算していない手取りで生活できるかを確かめてある
正社員登用の実績を確かめていない登用の実績がある会社を選んでいる

後悔しやすいのは目的と期限がない人

目的がないまま契約社員になると、仕事が楽になっても、給料日やボーナスの時期のたびに気持ちが沈みやすくなります。期限を決めていないと、「このままでいいのか」と考える時間だけが長くなります。

契約社員になるときは、「何のために」「いつまで」の2つを先に決めておきましょう。決めておくだけで、毎月の給料の見え方が変わります。

後悔しにくいのは期間を区切って使う人

後悔しにくい人は、契約社員の期間を次に進むための準備の時間として使っています。私は契約社員の3年間を「修行期間」と割り切って、目の前の仕事に取り組みました。

上司が求める線の少し外側まで仕事を出すことを心がけ、3年目の社内選考では、その年に任された責任のある仕事を面接で話しました。契約社員から正社員になった流れは、契約社員から正社員になった方法にまとめています。

契約社員を辞めるときの失業保険の扱い

契約社員から次の仕事に移るときは、辞め方によって失業保険(雇用保険の基本手当)の扱いが変わります。主なケースを表にまとめました。

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辞め方離職理由の扱い給付制限
本人は更新を希望したが、契約が更新されなかった特定理由離職者などなし
本人が契約の更新を断った自己都合原則1か月(2025年4月から)
契約期間の途中で自分から辞めた自己都合原則1か月(2025年4月から)

自己都合で辞めた場合の給付制限は、2025年4月から原則2か月から1か月に短くなりました。最終的な扱いはハローワークが判断するので、辞める前に離職理由を確かめておきましょう。

正社員から契約社員になるか迷ったときの相談先

一人で考えていると、「辞めたい気持ち」と「不安」の間で同じところを回りがちです。悩みの種類によって、相談する先を変えましょう。

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今の悩み相談先理由
正社員を続けるか、契約社員にするか決めきれないポジウィルキャリア転職エージェントではないため、今の会社に残る選択も含めて相談できる
会社から一方的に契約社員への切り替えを求められた総合労働相談コーナー(厚生労働省)労働条件の変更について無料で相談できる
転職して働き方を変えたい派遣会社(紹介予定派遣)職場を確かめてから直接雇用に進める

どれにも当てはまらず、そもそも自分がどう働きたいのかわからない人は、転職を前提にしない相談先から始めるのが合っています。ポジウィルキャリアは今の会社に残る選択も含めて一緒に考えてもらえ、初回は45分の無料体験から受けられます。

どう生きたいか?でキャリアを決める「ポジウィルキャリア」
  • 「転職」だけでなく「副業」や「現職残留」も含めたフラットな提案
  • 心理学に基づいたプログラムで、あなたの「本音」や「強み」を引き出す
  • 累計相談者数5万人(初回体験を含む・2025年10月時点)の実績あるキャリアトレーニング
  • 転職エージェントではないため、無理な求人紹介は一切なし
  • オンラインで全国どこからでも相談OK
  • 初回は45分の無料体験から

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正社員から契約社員への切り替えでよくある質問

正社員から契約社員への降格は違法ですか?

本人の同意なく、会社が一方的に正社員から契約社員へ変えることはできません。労働条件は、本人と会社の合意で変えるのが原則です。

切り替えを求められたら、条件を書面でもらい、すぐにサインせずに考える時間をもらいましょう。

正社員から契約社員になると退職金はどうなりますか?

会社の退職金規程によって違います。切り替えのときに正社員の期間の分を精算する会社もあれば、受け取りが退職時になる会社もあります。

金額と受け取る時期を、書面で確かめておきましょう。

正社員から契約社員に転職するのは不利ですか?

次に正社員を目指すとき、面接で理由を聞かれることは多いでしょう。目的と期間を説明できれば、不利になりすぎることはありません。

契約社員の期間に身につけた経験を、具体的に話せるようにしておくことが大切です。

正社員から契約社員になりたいと会社に相談できますか?

相談はできます。家庭の事情や体調などで、同じ会社のまま働き方を変える人もいます。

切り替えたあとに正社員へ戻れる制度があるかも、あわせて確かめておきましょう。

正社員と契約社員はどっちがいいですか?

収入と安定を優先するなら正社員、働く範囲や時間を区切りたいなら契約社員が合うでしょう。

契約社員を選ぶなら、目的と期限を決めておくと後悔しにくくなります。詳しくは契約社員になってはいけない?やばいと言われる8つの理由も参考になります。

まとめ|正社員から契約社員は確かめてから選ぼう

正社員から契約社員になるのは、逃げではありません。後悔しないために、最後に要点を整理しておきましょう。

  • 年収はボーナスの分だけ下がり、翌年の住民税は正社員のときの年収で来る
  • 同じ会社での切り替えは同意が必要。条件は書面で確かめる
  • 転職するなら、正社員登用は制度より実績を見る
  • 「何のために」「いつまで」を決めてから契約社員になる
  • 迷ったら、悩みの種類に合った相談先を使う

今の手取りと、契約社員になったあとの手取りを紙に書き出して比べてみましょう。数字にすると、何を優先するかが見えてきます。

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