- 紹介予定派遣と派遣、結局どっちを選べばいいの?
- いろいろ説明は読んだけど、まだ決めきれない……
この記事は、そのような方のための「最終判断ページ」です。
細かい制度解説は後回しにして、2つの働き方の決定的な違いとあなたがどちらを選ぶべきかを素早く見極めることに焦点を当てています。
この記事を読み終える頃には、あなたの心は決まっているはずです。
紹介予定派遣と派遣の制度の違いについては、下記の記事を参考にしてください。

【結論】派遣と紹介予定派遣の大きな違いはこれ!
まず、2つの働き方の違いを一枚の比較表で確認しましょう。ここが最も重要なポイントです。
比較表
比較項目 | 紹介予定派遣 | 派遣 |
---|---|---|
最終ゴール | 正社員・契約社員になること | 期間を決めて働くこと |
面接 | あり | なし |
期間 | 最長6ヵ月(延長不可) | 更新しながら最長3年 |
向いている人 | ・安定志向 ・未経験から挑戦したい人 | ・経験重視 ・柔軟に働きたい人 |
一目でわかるゴール地点の違い
- 紹介予定派遣:【お試し期間】→ゴール:直接雇用
- 派遣:【契約期間】→【次の契約】→ゴール:さまざまな経験
要するに、「安定した就職を目指す道」か「自由な経験を積む道」か、という根本的な違いです。
あなたはどっちが向いてる?5つの質問でわかる最適診断チャート
紹介予定派遣か派遣かで迷う方のために、簡単な診断を用意しました。Yes/Noで直感的に答えてみてください。
Q1. 同じ会社で長く安定して働きたいですか?
→ Yes / No
Q2. 未経験の業界や仕事に本気で挑戦してみたいですか?
→ Yes / No
Q3. 入社前に、職場の雰囲気をじっくり見極めたいですか?
→ Yes / No
Q4. 短期間でいろいろな会社を経験してみたいですか?
→ Yes / No
Q5. プライベートを優先し、働く期間や時間を自由に選びたいですか?
→ Yes / No
【診断結果】
- 「Yes」が3つ以上あった
→ 「紹介予定派遣」が向いています。あなたは安定した環境で、慎重にキャリアを築きたいタイプです。 - 「No」が3つ以上あった
→ 「派遣」が向いています。あなたは経験や自由を重視し、柔軟な働き方を求めるタイプです。
【目的別】自分に合った働き方を選ぶための判断基準
診断結果を元に、あなたの「目的」から最適な働き方を最終決定しましょう。
安定志向/スキルアップ志向?
- 将来の安定を最優先するなら → 紹介予定派遣
1つの会社に腰を据え、正社員や契約社員としてキャリアを築きたいなら、選ぶべきは紹介予定派遣です。入社後のミスマッチを防げる点も、安定を求める方に適しています。 - 多様な経験でスキルを磨きたいなら → 派遣
特定の会社に縛られず、様々な現場でスキルを磨きたいなら、派遣を選びましょう。短期間で業界を横断できるため、あなたの市場価値は確実に高まります。
未経験挑戦/柔軟な働き方?
- 未経験から正社員を目指すなら → 紹介予定派遣
「経験はないけど、この業界で頑張りたい」という強い意欲があるなら、紹介予定派遣がその熱意を評価してくれます。派遣期間が、あなたのポテンシャルを証明する絶好の機会になるでしょう。 - ライフスタイルを重視するなら → 派遣
「週3日勤務」「残業なし」など、働き方の条件を優先したいなら、派遣が最適です。家庭やプライベートと両立させやすい求人が豊富なのは、派遣の大きな魅力です。
それぞれの働き方には、今回ご紹介した以外にもさまざまな側面があります。より詳しいメリット・デメリットを知りたい方は「紹介予定派遣のメリット・デメリットを徹底解説」の記事も参考にしてください。

選択を間違えると……?派遣と紹介予定派遣の失敗談
判断を誤ると、後悔につながる可能性があります。よくある失敗例を見て、あなたの選択が間違っていないか確認してください。
20代を対象にした当サイトのアンケートでは、紹介予定派遣・派遣を経験した方から「選び方を間違えた」と感じた声が多く寄せられました。特に多かったのは次のような後悔です。
派遣を選んで安定を失ったケース
「とりあえず働きやすそうだから」と派遣を選んだが、契約終了後に次の仕事が見つからず後悔した(29歳・男性)【出典:当サイト独自アンケート】

派遣は短期的な働きやすさや条件の柔軟さが魅力ですが、「更新なし=突然の収入途絶」というリスクがあります。
安定志向なら、事前に次の仕事の見込みを立てておくか、紹介予定派遣も視野に入れるのがおすすめです。
紹介予定派遣で正社員になれず不安が残ったケース
「紹介予定派遣だから安心」と思っていたが、派遣期間終了後に正社員になれず、再び就職活動をすることになった(26歳・女性)【出典:当サイト独自アンケート】



「紹介予定派遣=正社員確定」ではありません。企業側の判断やポジション状況によっては採用見送りもあります。
雇用条件や採用基準を事前に確認し、派遣期間中も積極的に評価を高める行動が重要です。
働き方と目的のミスマッチが起きたケース
安定志向だったのに短期派遣を選んでしまい、雇用が途切れがちになった(25歳・男性)【出典:当サイト独自アンケート】
正社員になりたかったが、紹介予定派遣の6か月間が長く感じてしまい、途中で転職活動を始めた(27歳・女性)【出典:当サイト独自アンケート】



働き方は「目的と条件の一致」が最優先です。安定志向であれば短期契約の派遣は不向きですし、すぐに正社員になりたいなら紹介予定派遣の見極め期間がもどかしく感じることもあります。
開始前に、自分の優先順位を整理しておきましょう。
こうした声からわかるのは、制度そのものよりも「目的とのズレ」が失敗の原因になりやすいということです。
自分の目的と働き方がズレていると、時間や機会を無駄にしてしまいます。より具体的な失敗例と、それを避けるためのヒントは、下記の「紹介予定派遣の失敗談」で詳しく解説しています。


派遣と紹介予定派遣に関するFAQ
比較検討の段階で多くの人が抱く疑問に、簡潔に答えます。
結局、どっちが給料は高いの?
一概には言えませんが、時給は「紹介予定派遣」の方がやや高い傾向にあります。
将来の社員候補として、ある程度のスキルを求められることが多いためです。ただし、派遣でも専門職であれば高時給の求人はあります。
紹介予定派遣は、必ず正社員になれるの?
保証はありません。
直接雇用に至る確率は約半数で、さらに契約社員としてのオファーの場合もあります。「正社員へのチャンスがある道」と理解しておきましょう。
※実際、紹介予定派遣から正社員になれる確率は約41%というデータもあります。詳しいデータと成功率を高めるコツは、別記事で解説しています。


紹介予定派遣を始めて「合わない」と思ったら、辞退できる?
辞退できます。
派遣期間の終了後、直接雇用のオファーを断ることはあなたの自由です。ミスマッチを防ぐための制度なので、無理に合意する必要はありません。
実際、紹介予定派遣を辞退する方も多いです。紹介予定派遣の断り方については以下の記事で詳しく解説しています。


まとめ
この記事では、あなたが「派遣」と「紹介予定派遣」のどちらを選ぶべきか、判断することに特化して解説しました。
- 安定した就職を目指し、じっくり職場を見極めたいなら → 紹介予定派遣
- 多様な経験を積み、柔軟な働き方をしたいなら → 派遣
あなたのキャリアプランに合った選択肢は見つかったでしょうか。ちなみに、実際に紹介予定派遣を経験した人たちの本音に興味がある方は、「紹介予定派遣の実態アンケート結果」も参考になります。
もし、あなたが「紹介予定派遣」に決めた上で、「制度の詳しい仕組み」や「具体的な利用の流れ、成功のコツ」を知りたくなった場合は、以下の記事を読んでください。
関連記事:紹介予定派遣とは?普通の派遣との違いを図解でわかりやすく解説


コメント