- 保育士を辞めたいけれど、辞めたあとの人生が想像できない……
- 派遣やアルバイトを転々として、履歴書がボロボロだと感じている……
- 紹介予定派遣や契約社員から、本当に正社員になれるのか知りたい……
このような悩みを抱えていませんか。
私は保育士を1年で辞め、派遣の事務とコンビニのアルバイトを経て、紹介予定派遣から契約社員、そして正社員になりました。途中でつまずいたり立ち止まったりしていて、まっすぐ進めた時期はほとんどありません。
正社員になるまでに、社内選考には一度落ちています。このページには、その遠回りを時系列で、お金の数字も含めてすべて書きました。
すみうまくいった話だけを書くつもりはありません。
気になるところから読んでくださいね。
早見表:保育士から正社員になるまで
| 時期 | 働き方 | お金 |
|---|---|---|
| 1. 保育士(1年) | 私立保育園の正社員・担任 | 手取り15万円(総支給20万円) |
| 2. 派遣(約2年) | 住宅ローン会社の事務 | 時給1,400円 |
| 3. コンビニ | セブンイレブンのアルバイト | 時給900円・月10万円ほど |
| 4. 紹介予定派遣 | 事務(マンパワーグループ経由) | ― |
| 5. 契約社員(3年) | 同じ会社に直接雇用 | 総支給30万円(残業30時間込み)・ボーナスは寸志 |
| 6. 正社員(2020年ごろ〜) | 金融系の事務 | 年収400万円→500万円 |


派遣で働いた期間は、紹介予定派遣も含めて合計2年半です。表の中の時期をクリックすると、それぞれの章へ移動できます。
1. 保育士1年目:手取り15万円、23歳で辞めた
私は4年制大学を卒業して、私立の保育園に就職しました。1年目から担任を持ち、子どもと遊んでいる時間が何より好きでした。
一方で、持ち帰りの仕事と責任の重さは想像以上でした。最後は自律神経のバランスを崩し、ある朝、布団から起き上がれなくなりました。
給料は総支給で20万円ほど、手取りにすると15万円ほどでした。実家暮らしだったので生活はできましたが、年収にすると240万円ほどです。
23歳で私は保育士を辞めましたが、1年で辞めてしまったことを、当時はずっと「逃げ」だと思っていました。




2. 派遣:未経験で事務へ。時給1,400円の住宅ローン会社
保育士を辞めたあと、私はMOS(パソコンの資格)の勉強を始めました。事務の仕事がしたくても、Excelをほとんど触ったことがなかったからです。
最初に働いたのは、派遣会社のジョブコム経由で紹介された住宅ローン会社の事務です。時給は1,400円ほどで、保育士のときより給料は高くなりました。
初日にいちばん不安だったのは、仕事の中身より「どんな人がいるんだろう」ということでした。保育士の経験で身についた「周りを見る力」や「察する力」は、事務の仕事でもそのまま役に立ちました。
ただ、派遣にはボーナスがなく、昇給もほとんどありませんでした。そして2年ほど働いたところで職場の人間関係に悩み、私はまた心が折れてしまいました。



給料は保育士のときより高かったんです。
いちばん悔しかったのは、ボーナスがないことでした。




3. コンビニ:月収10万円。心を立て直した時間
派遣を辞めてから数週間は、何もせず家で過ごしました。落ち込んでいく自分が嫌で、近所のセブンイレブンでアルバイトを始めました。
時給は900円で、月の収入は10万円ほどまで落ちました。数十円のもやしを買うような生活でしたが、「ありがとう」と言われる毎日が、働く自信を少しずつ戻してくれました。
店長から「うちで正社員として働かないか」と声をかけてもらえたこともあります。うれしかった一方で、この先の年収を考えると、もう一度事務の道に戻りたいと思いました。
このコンビニでの経験は、あとになって思わぬ形で役に立ちます。それが、次の職場見学で話した「アジフライ」の一件でした。


4. 紹介予定派遣:職場見学で「アジフライ」の話をした
次に選んだ働き方が、紹介予定派遣でした。派遣で働いてきて、そろそろ本気で正社員になりたいと思っていたからです。
ただ、いきなり正社員の面接を受けるのは、私にはハードルが高すぎました。働きながら職場を見てもらえる紹介予定派遣は、当時の私にちょうどいい入り口でした。
派遣会社は、評判やランキングを見て選んだわけではありません。先に求人を見て「これがいい」と思い、その求人を持っていたマンパワーグループに登録しました。
職場見学で聞かれた3つのこと
- 志望動機
- 業界がまったく違うけれど、どう思うか
- 前職(コンビニ)でやりがいを感じたこと
3つ目の質問に、私はコンビニでアジフライを売った話をしました。保育士でも事務でもなく、いちばん最近の仕事の話です。



事務の職場見学なのに、アジフライの話です。
それでも、自分の言葉で話せる経験があったことが大きかったと思っています。
その後、派遣として働く期間を経て、会社から直接雇用の話をもらいました。






5. 契約社員:提示されたのは「正社員」ではなかった
直接雇用で提示された雇用形態は、正社員ではなく契約社員でした。紹介予定派遣で直接雇用まで進んでも、それが正社員だとは限りません。
給料は総支給で30万円ほどありました。ただしこれは残業30時間込みの金額で、ボーナスは寸志の数万円でした。
「すみさんは契約だから、ここまででいいよ」と言われたこともあります。そこに線を引かれたような気がして、悔しかったのを今でも覚えています。
それでも私は、この会社で正社員を目指すと決めました。やったことはシンプルで、目の前の仕事をひたすらこなし、自分に限界を作らないことです。






6. 社内選考:2年目に落ち、3年目に受かった
- 2年目:社内選考に落ちた
- 3年目:責任のある仕事を、そのまま面接で話した
- 先輩たちが、仕事の合間に面談の練習をしてくれた
2年目:社内選考に落ちた
契約社員の2年目に、初めて社内選考を受けました。手ごたえはあったつもりでしたが、結果は不合格でした。
落ちたことは隠さず、周りの人にもそのまま話しました。社内選考に落ちても、その会社での評価が終わるわけではありません。
3年目:責任のある仕事を、そのまま面接で話した
3年目になると、2年目より責任のある仕事が増えていました。面接では、その仕事で何をしてきたかをそのまま話しました。
選考の内容は、そのときも面接だけでした。つまり見られていたのは、面接の受け答えより、それまでの働き方でした。
先輩たちが、仕事の合間に面談の練習をしてくれた
いちばん忘れられないのは、周りの人たちが動いてくれたことです。グループ長だけでなく先輩たちまで、仕事の合間に面談の練習に付き合ってくれました。
アピール文を赤ペンで添削してくれた先輩もいました。合格が分かったときは、周りに報告して、お世話になった人たちひとりずつにお礼を伝えました。



2年目に落ちた1年は、無駄ではありませんでした。
正社員になるために社内で努力できた時間は、今の私にとって価値のある時間です。




7. 正社員:年収400万円から500万円へ
正社員になったのは2020年ごろで、最初の年収は400万円でした。そこから少しずつ上がり、今は500万円になっています。
けれど変わったのは、お金の額だけではありませんでした。ボーナスがもらえること、そして安心して働けることが、いちばん大きな変化でした。
今は金融系の事務として働いていて、在宅勤務もできます。正社員になったからこそ、育児休業も当たり前のように取ることができました。




数字で見る、私の全記録
| 時期 | 給料 | ボーナス |
|---|---|---|
| 保育士 | 手取り15万円(総支給20万円)・年収240万円ほど | あり |
| 派遣 | 時給1,400円 | なし |
| コンビニ | 時給900円・月10万円ほど | なし |
| 契約社員 | 総支給30万円(残業30時間込み) | 寸志の数万円 |
| 正社員 | 年収400万円→500万円 | あり |


保育士のときと比べると、年収は約2倍になりました。ただしその途中には、月の収入が保育士時代の半分まで下がった時期もあります。
遠回りに見える道からでも、正社員にはたどり着けます。大事なのは、どの入り口から入るかを自分で選ぶことです。
あの頃の私へ
最後に、保育士を辞めるかどうか悩んでいた23歳の私に、一言かけるとしたら。



やめちゃえ。
まだ色んな道があるから、そんなに心配しなくていいよ。
今、同じ場所で悩んでいるあなたにも、同じ言葉を送ります。道は1本ではありません。
私が正社員になるまでにやったことと、そのとき知っておきたかったデータは、資料にまとめています。
データと、私がやった3つのこと
